レベルの高さは心の強さとは関係ありません
いつもお読みいただきありがとうございます。亀更新ですみません。
レベル250になったが、あまり実感が湧かない。それどころか、召喚獣たる猫ちゃんは強くなっても、こっちの本体はどんどん弱くなっているのではないかという疑念がある。
しかし、気になるのは、新しくゲットした、本音というスキルだ。どうも、相手の心の本音を聞き出すことができるスキルらしい。しかし、権謀術数の政治の世界に生きているならともかく、猫カフェの主人にこのスキルが必要だとは思えない。どうも、オーバーキルのスキルのようなきがする。
しかし、なんと、今まで手に入れたスキルをもう一度、使えるようになったのは微妙に嬉しい。しかも、なんと、今までより、少しだけスキルがアップグレードされていた。例えば、瞬間移動は、なんと、200m程度、動けるようになった。これは便利・・・・・なのか?魔力を相変わらずごっそり取られるしなぁ。というわけで、こちらの方もなんか、イマイチ。
まあ、新しいスキルがどれだけ使えるか、調べてみるか。
「うおおお。猫ちゃんかわえええのう、かわえええのう。ペロペロペロ」
セオドアが猫ちゃんと中央の寝転べるフロアで自分が寝転んで猫じゃらしを激しく振っている。なんだか猫ちゃんにじゃらされているような感じだ。常連は見て見ぬふりをしている。よし、まず、ここから始めてみよう。
『うおおお。猫ちゃんかわえええのう、かわえええのう。ペロペロペロ』
同じじゃねえか!
「お、俺は、犬派だーっっ!!!か、かわゆいのう、猫たん、ハアハア!」
こっちはケイトか。
『うおおお。猫たんかわえええのう、か、かわゆいのう、猫たん、ハアハア!』
ほぼ同じじゃねえか。このスキル、使えんのか??????
そ、そうか、これ、脳筋のアホには使えないスキルなんだろうな。まてよ、このスキル、物書きで知的なセリーヌだったら、いろいろわかるんじゃないか?
俺は、個室に向かった。
「うわああああん、コサブローちゅわあああああん、かわゆいかわゆい。ハムハム」
えーと。セオドアたちと変わらんなこれじゃ。
『うひゅううん、コサブローちゅわあああああん、かわゆいかわゆい。ハムハム』
間違い探しかよ!!!!
「ハイ、セリーヌサマガ、イチバンデス。」
お、コサブローか。
『セリーヌサマ、イチバンコワイデス・・・・・・・キモチイイケド、コワイデス』
うひ、き、聞かなければよかった心の声が。ごめん、コサブロー!俺は、心の中でコサブローに謝った。
俺は、思った。これは、脳筋なセオドアとかケイト、そしてセリーヌのような変態の心の声を聞くには不適切なスキルではないかと。
そういえば、さっき、先生と奥さんがいたな。
俺は、先生にコーヒーを持って行った。
「おや、頼んでいないのに、どうしたんだい。」
「サービスです。」
「そうかい、すまないね。」
先生が微笑んだ。
『小さいのに、タクト君は、偉いな。それにしても、この値段で、こう、面子がいつも同じであまり物を頼まないのではいつか、ここも潰れてしまうのでは・・・・・ああ。心配だ』
俺は、心に傷を受けました。た、たしかに、そうだ。とほほほほ。
「どうしました。うかない顔ですね」
奥さんが俺に話しかけた。俺、この人、ちょっと苦手なんだよな。どうも腹黒そうで。
『どうしたのかしら、顔が悪いし心配ね。』
お、奥さん、腹黒なんて、疑ってごめんなさい。やさしい人だったんだね。
『どうでもいいけど、私の愛する旦那様のそばに寄らないでほしいわ、ショタ、けがらわしい、しっしっ旦那様、ペロペロ。』
うーん、こいつも変態だったのか。がっかりして、俺は、その場を離れた。
「あんた、さっきから何ニヤニヤしたり、落ち込んだりしてんの?キモイわね。」
お、サーシャか。どれどれ。
『うふふふ、今日もかわゆいわね。タクトったら。あああん、服を脱がして、あんなこと、こんなこと。うひひひ、まず・・・・・・』(不適切な表現があったためこの後は残念ながら掲載できません。ご了承ください。)
俺はガッツリ心にトラウマを浴びた。こんなスキル、もう使うか!
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