タクト再び神ごっこをする
うーん。暑い。
アリーの奴、またやりやがったな!俺は、ぷんすかした。
なぜなら、また俺は、異世界にいるからだ。しかも、今度は、海の中ときたよ。頭の上に、輝きが見える。これは太陽だな。今度は2つか。いやはや。勘弁してよ。
どういう理屈かわからないが、俺は息ができた。これって、LC・?
まあ、それはともかく、これは暇だ。なぜなら、ゆらゆらと動く藻のような植物以外、何もないからだ。でもこの海は、そんなに深くないようで、俺は、やらわかい砂のようなものの上に座って、上を見上げている。ゆらゆらと光が揺らめき、美しい。ぐーと寝てしまいそうだ。しかし、この海、ちょっとピンクなんですけど。
すると、向こうから、小エビのような甲殻類のような生物が寄ってきた。そして、俺に触れると驚いたように、震えた。これは、まさか?
そして、ちょっと光り輝いたかと思うと、小エビが、少し立派なエビに進化していた。それを観察してた、小エビが、次々と俺に寄ってきてまた、進化を始めた。
そして、エビたちは、今まで小エビだった時、捕食していただろう魚を撃退し始めた。
よろよろと泳ぐ魚、すると、その魚が何を思ったか俺に触れると再び震えて、少し大きな魚に進化したではないか。そこから、エビと魚の大戦争がはじまった。
あほらしい。俺は思った。どこでも争いは絶えないよな。しかし、俺は、ちょっともよおして、海の中で、また、小水をもらしてしまった。パンツが暖かくて気持ちいい。まあ、いいよね。きちゃないけど、海の中だからノーカン、ノーカン。でも、自分の尿に触れていると気持ち悪いから、ということで、俺は、また、移動した。すると、エビも魚も、その小水を喜んですすっている。そして、また、進化が起こった。今度は大くて立派な伊勢エビと、鯛の戦いになった。
どうやら、連中は、今度は、俺と俺の小水を巡って争っているようだった。長い間が経ち、といっても俺の体感では2時間程度だが、どうやら、エビが優勢になってきたようだった。ところが、魚は、なんと、秘密兵器を用意していたようだ。それは、海の水を汚す兵器であった。しかし、その兵器は諸刃の剣で、どうやら、魚たちをも、蝕んでしまうらしい。
このままでは共倒れだ。
俺は、手を出すつもりはなかったのだが、仕方なく、その毒を取り寄せで浄化した。
というのも、バタバタと双方が死んでいったからだ。
俺は、少し離れることを決意し、泳ぎだした。
すると、驚いたことに、エビと魚も俺に追随し始めた。
頭の中に、小さな声で、神よ、我々を見捨てないでくださいだの、愚かな我々をお許しくださいだの、毒を浄化してくださりありがとうございますだのの、声が流れ込んできた。
これは?また、お前か。
へへへとるーたんが笑う。
「パパさがしにきたん。そいで、ついでにこのおいしそうなエビさんとお魚さんの言葉も訳してあげたんじゅる。」
るーたん、そいつら食べ物じゃないし、食べたら絶対、毒だから!
「パパー食べられん。こいつら多分、おいしいん!」
言葉はわからないだろうが、エビ達も魚達もるーたんのやばい雰囲気が伝わったようで、ぶるぶる震えている。
まあ、これで、去るけど、仲良くやれよ。この世界には、お前達以外にもたくさんの生命体がいるから、協力して、海を出て、宇宙にとびだせよ!いつかまた帰ってくるからな。そう、るーたんを通じて伝えた。
すると、るーたんが、教えてくれた。
「このおいしそうなエビさんと魚さんも神の水を欲しがってるん。なんなん?それ?おいしいん?」
うーん、るーたん、あっち向いていて。
俺は、放尿すると、るーたんに捕まって、移動した。るーたんは、俺と一緒に時と空間を跳躍した。そうして、俺たちは家路に急ぐのであった。
「パパー、おしっこ、海のなかでしたら、めーなの!」
それは、俺も同意だ。
気がついたら、猫カフェの前だ。どういう理屈かわからないが、るーたんは、全然濡れていない。しかし俺は濡れそぼっている。このままじゃ、風邪ひくよ!おれは温泉に入ることにした。
気がつくとみんなに囲まれていた。うーん。なんでみんな裸なのに、そんなに、余裕があるかわからん。アリーもおずおずとおれに許しを乞うように、膝の上にのってきた。マッパで、ちょっと待て、おまいら!自重しろ!
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