むつごがきたよ?
キミトツナガルパズル、オソマツサンデマセンデシタ。
リリーに猫ちゃん、もとい美少年を紹介すると約束していたので、俺は、以前から思っていたことを実行しようとしていた。実は、俺の猫カフェで働いている猫ちゃんたちは、すべて神化したので、前から神として働かせて欲しいとアテナ様とアルテミス様から言われていたのだ。そこで、シフトを組んで、時々、猫ちゃんたちに戻ってきてもらっていたのだが、人員がどうしても足りなくなっていたのだ。
そこで、俺は、新たに5人の猫ちゃんの召喚をすることにした。
体中に力を巡らせる。そして、呼び出す。ごっそり力を奪われるのを感じたとたん、5人の美少年が、そこにいた。初めから、コシロー、コゴロー、コロク、コシチ、コハチと名前をつけた。ちなみに、前に働いていた猫ちゃんたちは、「コ」がついていない、タロー、ジローなどの名前だった。工夫がないとサーシャに怒られていたが、知るか。
それにしてもここにコサブロー入れたら、おそま・さんだな。はは。
「タクト様、コシローにございます!よろしくお願いいたします。」
「タクト殿、コゴローここに控えております。」
「お館様、コロクもこれに。」
「ごし人様、コシチなろ。しくよろ。」
「おう、コハチだぁ。よろしくなぁ〜。」
なんだか、バラバラだが、いいか。これで、猫カフェの猫ちゃんとスタッフは、当分、問題なさそうだ。
俺は、リリーを呼び出して伝えた。
ほら、よりどりみどり、きみどりだ。えらべ。
ぷるぷる震えていたリリーが、ぶーっと大量の鼻血を吹き出して倒れた。
お前ら、そんなにきたないものでも見るように、見つめるなよ。
「おう、タクトよ、このきたねえ、雑巾は、なんだ。」
コハチよ、口が悪いぞ。まあ、俺もそう思っていたが。
「ごし人様、汚物は消毒だぁー!」
いやいや、汚物じゃないし。ってゆーか、お前、どこからそんなネタを拾ってきた!
ぱちっと目を覚ましたリリーは、また、5人の美少年を見て、気絶した。うん、無理、こいつキモすぎ。
俺は、リリーをハンモックに寝かせて、セリーヌに挨拶に行った。
「セリーヌ様、これが、これから働いてもらうスタッフです。お見知りおきを。
「あら、みんなかわいいわね。でも、コサブローちゅわんほどではないわね。ペロペロ、ハムハム。」
「セリーヌサマ、ダイスキ。」
うーん、この。こんなの見せていたら俺の猫ちゃんたちの情操教育にまずい!案の定、みんな顔を引きつらせている。
部屋を離れたら、みんな俺にすがってきた。
「あれは、許してください。お館さま!」
「ごし人様、あれ、やめて、しんじゃう、しんじゃう、チンジャオロース!」
うん、うん、わかるよ、わかる。
「いや、あんな仕事ないから、安心して。じゃ、悪いけど、猫ちゃんモードにとりあえずみんなよろしく!」
その後、セオドアとケイトにペロペロされて、うんざりした5人でしたが、なぜか、人間になってセリーヌのような人にペロペロされるよりはずっとましだ、と、みんなで話していたようです。わかります。
で、結局リリーは、時々、小娘みたいに、といっても小娘なんだが、花束を抱えて、猫カフェに足繁く通って、金貨を落としてくれたのでまあ、よしとしませう!
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。




