るーたん神になる
もう寝ます。頭がいたいです。ううう。
常連は、皆、猫ちゃんたちと遊ぶのに忙しい。セオドアなんて、中央の、カーペットの上で猫ちゃんとごろごろしている。
「うおおお、ここがええのか、ええのか、ええのか。そうか、にゃーにゃー。」
相当気持ち悪いが、常連はもう慣れたのか、すっかり無視している。
カラン、ドアが開いた。ピチピチのピンクの服を着た女性が入ってきた。なんだ、破れそうだ。するとすぐさま、俺に抱きついた。
その瞬間、サーシャが飛んできた。
「あんたー、他にどんだけ女性を騙してんのよ〜!」
サーシャが、スコーンと俺の頭をお盆で叩いた。いや、俺は知らん!
みんな、悪いものを見たように、ちらっと横目で見たが無視している。すみません。
「パパーお腹すいたん。」
するとピチピチの服をきた女性が言った。
はあ?お前、るーたんか。そう言われてみるとるーたんの面影はあるが、身長が、160cmはゆうにあるぞ。この世界の女性にしては高身長だぞ!
俺は、これ以上みんなの注目を集めないように、るーたんを2階にひっぱっていった。
その時に、後ろで、修羅場だな、ああ、修羅場だ、というつぶやきが聞こえた。最悪な俺の評判がさらに悪くなるのか。とほほほほ。
「これ、るーたんなの?」
サーシャが驚いている。ミリカも寄ってきた。
「まあ、るーたん、すっかり大きくなって。これも毎日たくさん食べていたからですわ。さあ、これで子育てが終わったので、私と一刻も早く祝言を!」
ミリカ、お前は頭がバカか!
「どうして大きくなったんだ、るーたん!」
「わからないん昨日、ぽんぽんがいっぱいになるまで食べたら、こうなったん。でも、お服がピチピチなん!」
うーん。わからん。
「るーたんとかけまして!」
うわ、アテナ様、びっくりするから後ろから突然現れるのはやめて!
「長い友だちとときます!」
「そ、そのこころは!」
ま、間に合った。反応できてよかった!
「どちらもかみ(神・髪)でしょう!」
ええええええ、るーたん髪になったん。あ、るーたんの口調がうつったん!
「そう、るーたんもやっと神になった。この相方の魔王は悪いことをやりすぎたから、まだまだ神への道は遠いが、いずれ、あやつも神になり、この星を見守っていくことだろう。」
ええええええええええええええ!るーたんが、この星の守り神って、マジか?
「うん、マジ!」
そうにっこり笑うとアテナ様は消えた。俺は頭を抱えた。
「パパー、トイレいったら、体治ったん!」
確かに、るーたんは、小さくなった。でも、もう神なんだ。まて、神ってトイレ行くのか????
「あれは、癖で、出てくるのは、単なる魔力だけ。もう、食事も排泄も必要ない。ただ、るーたんは、これからも続けるだろうがな。」
アルテミス様、いきなり出てくるのはやめてください。
いずれ、俺は多分心臓麻痺で死ぬな。俺はそう一人ごちた。もう秋だな。
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