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シェール出歯亀になる

亀更新ですみません。なんとか1日1話更新を目指して頑張ります。

俺は、猫ちゃんたちをブラッシングしていた。ちょっと人がいなくなった瞬間を狙って俺は、猫ちゃんたちのブラッシングをすることにしているのだ。まあ、いいコミュニケーションの一種だし。


じつは、幻獣たる猫ちゃんたちは厳密な意味ではブラッシングは必要ない。それぞれが、魔法で、身だしなみを整えるからだ。でも、前世からの癖もあり、どうしても、してしまうのだ。それに猫ちゃんたちも気に入っているので、常連さんたちには、ブラシを貸し出している。とはいえ、抜け毛はほとんどなく、抜けてもすぐに魔力でできていて、本体から離れると消えてしまう魔力で出来ているので、前世の猫カフェとは違い、カップに、毛よけのための蓋はついていないし、掃除もそれほど大変ではない。


でも、世の中には、ファイルより、CDの方が、音がいいから、CDをいちいちケースから取り出して、セットする人もいる。いやいや、そんなことはない、やはりレコードが最高と、ブラシで拭いて、針を落としそれこそが至高とする人もいる。このように、世間には、面倒な方をありがたがるタイプの人も多いので、楽がいいとは言えないのかもしれないけど。


まあ、俺はラクちんな方がいいな。さてと、猫ちゃんのブラッシングも終わった。


で、なぜか人用のブラシを所望されたので、俺は、セリーヌの個室に届けた。すると、膝の上に乗せたコサブローの髪を愛おしそうに、セリーヌがブラシをかける。


「コサブローちゅわああん、気持ちいい?」

「ハイ、セリーヌサマ、キモチイイデス。」


うーん、そろそろコサブローを救うべきか。しかし、結構幸せそうな顔で微笑んでいるので、(まあ、もしかしたら、すっかり思考力がなくなってしまったのかもしれないけど)そのままにしておいた。一礼して個室を出る。


さあ、ハンモックタイムかな、そうも思ったが、ふと、門の横の空き地を見てみようと思った。まず、スミス殿を訪ねるかな。


そう思って、スミス殿の金物屋を訪ねたが、誰もいない。おかしいな、店は空いているのにね。すると奥の方から声が聞こえたので、ちょっと行ってみると・・・・・。



「スミス様、おしたいしております。ちゅっちゅっ。」

「ありがとう、ななんだな。カトリーヌ殿、ちゅっちゅっ。」


あ、これあかんやつだ。二人とも抱き合ってちゅっちゅっタイムだった。


俺は、そっと踵を返そうとした。すると後ろから馬鹿でかい声でシェールがこう言った。


「あああ、チュっチュっしている!いいなあ、ボクもちゅっちゅうっしたい!ねえ、店長!ちゅう!ちゅう!」


お前はタコか!おかげで気付かれたわ!


「あああ、お、お父様、どうなさいました??」

「タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタクトどどどどどどどどの!こんんんんんんにちわあああああああなんだなあああ。」


どんだけあわててんだ。シェールのせいで気まずいじゃないか!


「あ、門の隣の土地を一緒にみようとおもったんだけど、また、来るよ。」

「いえいえ、私どもも参りますわ!お父様。」

「そそそそそそそそそそおおおおおなんんだなああああ。」


なんだかスミス殿は、場末の流行っていないカラオケ屋の壊れたマイクのようなエコーがかかっているようだ。


みんなで見に行ったが、その間、すごく気まずかった。しかもシェールはちゅうちゅううるさいし。もう自重しろ!シェール!

昨日の雨でずぶ濡れになり、頭がいたいです。とほほです。いつもブックマークありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします。

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