表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/290

工場と結婚と

亀更新が続いております。申し訳ありません。

最近、セリーヌのお陰で懐が暖かい。ありがたいことだ。で、俺たちは、これを手元に、実はある計画を立てていた。


「ついに、フィギュア工場、大きいのが建てられそうですね!スミス殿。」

「う、うん、こ、これもタクト殿と・・・・」


そこで、スミス殿は、一拍置いた。


「あ、あ、あのう、カ、カ、カ」


カラスかな?


「カトカトカトカトカト」


トカトントン?太宰・じゃないよな。


「カトトトトトトトトトトリーーナナナナナどどどどどののおかげかげかげななななんだな。」


うわ、バグッたと思ったら、それか。


「大丈夫ですよ。知ってます。それに、このことは、猫カフェみんなが承知しておりますし、賛成ですので、ご心配なく。」

「そそそそそ、そうなんだ。うれしいんだな。」

「いずれ、お二人が、夫婦になったら、工場も安泰です。」

「けけけけけけけけけけけけけけけけこけえええええ!」


鶏みたいな声を出したと思ったら、そのまま倒れた。どうやら気絶してしまったらしい。やれやれ。


幸いなことにコタローとコジローを連れていたので、二人で、スミス殿をベッドまで運んでもらった。心配したカトリーナを後に残して、俺たちは、二人きりにしてあげた。なんていい奴、俺!


それはそれとして、やっと、大きな工場が建てられる。もちろん、スミス殿も、資金はあるが、できるだけ、今は、お金を節約したい。というのも、工場は建てて終わりではなく、そこからがスタートであるからだ。


現に、人を雇うとなると、その人たちの給金、材料費、輸送費と、いろいろ考えなければならないので、初期投資はできるだけ抑えたいというのが本音だ。


「お父様、お目覚めですわ。」


カトリーナが呼びにきた。せっかく気を利かせて二人きりにしてやったのに、もどかしい奴。


「ぼぼぼ、僕はもう大丈夫なんだな。」

「よかったです。スミス殿。で、工場なんですが、」

「うん、ぼぼぼ、僕が持っている、門の隣の空き地を使うといいんだな。」


俺は、それを聞いて愕然とした。というのも、絶好な立地条件であるのにもかかわらず、そこには、上物がなく、単に柵が周りを取り囲んでいる活用されていない土地だったからだ。


「あれ、スミス殿の土地だったんですか。」

「うん、だから、使ってほほほほほしいんだな。」

「わかりました。ありがとうございます。」

「それから、ケケケケケ結婚式は、来年なんだな。」


なんですとー!!!!カトリーナは、顔を赤くして下を向いている。


お前ら、いつの間に。こんなことが知られたら俺がヤバイ!


「いいですわね。じゃ、旦那様と私も来年合同結婚式を行いましょうか。」


王女がやってきて、そう宣言した。


「何言ってんの!タクトは私と結婚すんの!」


サーシャが息を切らせて入ってくる。なぜ分かった。


「ランちゃんも一緒〜!」「ボクも一緒がいいかな〜!」


ランちゃん、シェール、自重しろ!


「お嫁さんかぁー、店長!末長くよろしくお願いいたします。」


ケチャ、わけのわからんことを言うな。それから、料理の途中だとは思うが、包丁を持っているとシャレにならないから。


「あら、ご主人様は、私と挙式をしますわ!しかもこの秋です!」


ミリカが高らかに宣言する。お前らうるさい!結局、ろくに何も決められずにスミス殿は帰って行った。カトリーナが嬉しそうなのが、唯一の救いか?


早くも暑くて夏バテ気味です。コメント、ブックマーク大変励みになっております。いつもありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ