シェールの奸計
なんだか亀更新が続いております。申し訳ありません。
俺は、シェールと一緒に、薬草つみに出かけたのだが、なぜか遭難してしまった。
「えーと、店長。」
「うん?どうした。」
「迷っちゃったみたい。」
「はあ?遭難したの?」
「遭難です!」
洒落いってる場合か!シェールのアホー!どうしてこうなったかというとだ。
「店長!こんどの冒険者飯のアイディアができたんですが。」
「お、新しい冒険者飯か。どんなアイディアがあるの?」
「それが、こちらです!ジャジャーン!」
なんと、シェールは、冒険者飯の試作品を作ってきたのだ。
「どれどれ?お、これ、結構いけるぞ!」
「でしょ!でしょ〜!ボク、結構自信があったんだ。」
見た目は普通のサンドイッチだが、食べていると、なぜか、疲れがとれるような気がしてきた。
「これって?」
「すごいよ!上薬草を使ってみました。」
「はぁああああ?却下、却下!」
「ええええ?どうして?」
「お前な考えてみろよ!コスパ最低やんけ!」
これはダメだ。上薬草といえば、普通の薬草よりずっと高い。約3倍の赤い人だ。冒険者飯なんかにはとっても使えない。
「うふふふふ!ところが!この上薬草!とってきたので、ただでした!」
「うぉ?まじ?いけるやんけ!これ勝つるパターンやん!」
食べれば疲れや、怪我が回復するなんて、最高のアイテムだ。しかも美味しくて、携帯性にも結構優れている。これは、やったな。天下を取る日がきた!
「んで?どこで、とったの?この上薬草!」
「実は、この間、お休みに森に行って、偶然見つけたんです。しかも群生地ですよ、ぐ、ん、せ、い、ち!」
「おおおおお!」
「植え替えて、ちょこっと増やせば!すごいことに。」
というわけで、俺はシェールに騙されてのこののことついてきたのだが。
「迷っちゃった、テヘエ!」
可愛く、げんこで頭を叩いてもダメ!あざといぞシェール。
なんだかんだで夜になってしまった。
「お腹すいたな。」
「あ、店長!この上薬草いりサンドイッチをどうぞ!」
「半分こするか?」
「ボクは、さっきかじったから大丈夫です。店長どうぞ!」
「おお、そうか。すまんな。」
どうやら、野宿決定だな。
「あ、店長!あんなところに洞窟が!」
「でかした!シェール!」
中に入ると、偶然にも乾草がおいてあった。冒険者が以前ここで、寝泊りしていたのかもしれない。ラッキーだ。
「店長、ちょっと寒いです。そっちに行ってもいいですか。」
「いいけど、スリスリすんなや!こら、やめえ、いうとるだろうが!」
シェールはすぐさま、スリスリを始めた。そして、俺のシャツの中に手を入れてきた。ちょっとまて!
「シェール。お前、まさか、わざと道に迷ったりしてないよな。」
「な、な、な、なんのことです!ギクギクギク!」
シェールよ、お前!
「なんかおかしいと思っていたんだよ!お前、群生地を見つけたとか言っていたけど、このあたりに上薬草が、生えてるって、聞いたことないしな。冷静に考えればよかった。」
「ふふふふ。さすが、店長!ボクのたくらみに気がつくとは!でももう遅いです!」
「アホか!さ、夜通しあるき続けるで!」
「無理です。店長は、ここで、ボクのものになって、ボクに赤さんをさずけるのです!」
「て、手も足もしびれて立てん!お前、夕食に何か盛ったな!」
「店長がいけないんです!ボクをいつも待たせて。でもここには誰もいない。そう、邪魔者は誰も!」
「ちょ!待てよ!」
「店長、ボク、ボクもう!」
シェールがちゅっちゅっしてきた。絶体絶命だ!その時。
「ああもう、うるさいわねー寝られないじゃないよさ!」
その声は、リリーか。
「リリー助けろ!」
「はあ?その声は、タクト?あんたなんで、こんなとこに!それに、その破廉恥な女は、たしか、従業員!あんた、従業員に手を出すなんて最低!セクハラよ、セクハラ!」
「アホー。俺が襲われとんのじゃ!助けんかい!」
というわけで、サクっと、リリーに助けてもらった。ここら辺は、リリーの召喚術の練習場で、時々、練習しているそうだ。助かった。
後で、シェールがみんなにみっちり絞られたのは、言うまでもない。それにしてもシェールも変態じみてきた。この間、裏を覗いたら、俺のパンツをかぶって踊り狂っているシェールを見たしな。やれやれ。俺の周り、こんなのばっかりかよ!
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