表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/290

シェールの奸計

なんだか亀更新が続いております。申し訳ありません。

俺は、シェールと一緒に、薬草つみに出かけたのだが、なぜか遭難してしまった。

「えーと、店長。」

「うん?どうした。」

「迷っちゃったみたい。」

「はあ?遭難したの?」

「遭難です!」


洒落いってる場合か!シェールのアホー!どうしてこうなったかというとだ。


「店長!こんどの冒険者飯のアイディアができたんですが。」

「お、新しい冒険者飯か。どんなアイディアがあるの?」

「それが、こちらです!ジャジャーン!」


なんと、シェールは、冒険者飯の試作品を作ってきたのだ。


「どれどれ?お、これ、結構いけるぞ!」

「でしょ!でしょ〜!ボク、結構自信があったんだ。」


見た目は普通のサンドイッチだが、食べていると、なぜか、疲れがとれるような気がしてきた。


「これって?」

「すごいよ!上薬草を使ってみました。」

「はぁああああ?却下、却下!」

「ええええ?どうして?」

「お前な考えてみろよ!コスパ最低やんけ!」


これはダメだ。上薬草といえば、普通の薬草よりずっと高い。約3倍の赤い人だ。冒険者飯なんかにはとっても使えない。


「うふふふふ!ところが!この上薬草!とってきたので、ただでした!」

「うぉ?まじ?いけるやんけ!これ勝つるパターンやん!」


食べれば疲れや、怪我が回復するなんて、最高のアイテムだ。しかも美味しくて、携帯性にも結構優れている。これは、やったな。天下を取る日がきた!


「んで?どこで、とったの?この上薬草!」

「実は、この間、お休みに森に行って、偶然見つけたんです。しかも群生地ですよ、ぐ、ん、せ、い、ち!」

「おおおおお!」

「植え替えて、ちょこっと増やせば!すごいことに。」


というわけで、俺はシェールに騙されてのこののことついてきたのだが。


「迷っちゃった、テヘエ!」


可愛く、げんこで頭を叩いてもダメ!あざといぞシェール。


なんだかんだで夜になってしまった。


「お腹すいたな。」

「あ、店長!この上薬草いりサンドイッチをどうぞ!」

「半分こするか?」

「ボクは、さっきかじったから大丈夫です。店長どうぞ!」

「おお、そうか。すまんな。」


どうやら、野宿決定だな。


「あ、店長!あんなところに洞窟が!」

「でかした!シェール!」


中に入ると、偶然にも乾草がおいてあった。冒険者が以前ここで、寝泊りしていたのかもしれない。ラッキーだ。


「店長、ちょっと寒いです。そっちに行ってもいいですか。」

「いいけど、スリスリすんなや!こら、やめえ、いうとるだろうが!」


シェールはすぐさま、スリスリを始めた。そして、俺のシャツの中に手を入れてきた。ちょっとまて!


「シェール。お前、まさか、わざと道に迷ったりしてないよな。」

「な、な、な、なんのことです!ギクギクギク!」


シェールよ、お前!


「なんかおかしいと思っていたんだよ!お前、群生地を見つけたとか言っていたけど、このあたりに上薬草が、生えてるって、聞いたことないしな。冷静に考えればよかった。」

「ふふふふ。さすが、店長!ボクのたくらみに気がつくとは!でももう遅いです!」

「アホか!さ、夜通しあるき続けるで!」

「無理です。店長は、ここで、ボクのものになって、ボクに赤さんをさずけるのです!」

「て、手も足もしびれて立てん!お前、夕食に何か盛ったな!」

「店長がいけないんです!ボクをいつも待たせて。でもここには誰もいない。そう、邪魔者は誰も!」

「ちょ!待てよ!」

「店長、ボク、ボクもう!」


シェールがちゅっちゅっしてきた。絶体絶命だ!その時。


「ああもう、うるさいわねー寝られないじゃないよさ!」


その声は、リリーか。


「リリー助けろ!」

「はあ?その声は、タクト?あんたなんで、こんなとこに!それに、その破廉恥な女は、たしか、従業員!あんた、従業員に手を出すなんて最低!セクハラよ、セクハラ!」

「アホー。俺が襲われとんのじゃ!助けんかい!」


というわけで、サクっと、リリーに助けてもらった。ここら辺は、リリーの召喚術の練習場で、時々、練習しているそうだ。助かった。


後で、シェールがみんなにみっちり絞られたのは、言うまでもない。それにしてもシェールも変態じみてきた。この間、裏を覗いたら、俺のパンツをかぶって踊り狂っているシェールを見たしな。やれやれ。俺の周り、こんなのばっかりかよ!


いつもありがとうございます。皆様のコメント、ブックマークが励みになっております。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ