カトリーナ恋に落ちる
鯉は鯉こくがおいしいらしいです。
カトリーナが来て3日経った。
しかし、なんだか、不思議な光景だ。カトリーナは、ぱっと見、20台前半に見える。るーたんはどう見て、5歳児だ。しかし、カトリーナは、るーたんを先輩として大層敬っているのだ。
まあ、序列から言えば、るーたんの方がずっと高いし。現に、るーたんは、もう半神化して、絶賛神への道を歩んでいる。まあ、そう見えないけど。神殿に行って徳も積んでいるし。
俺は、最初に、カトリーナを召喚した時のことを思い出した。
「ああああ!」
後ろからどでかい声がした。これはサーシャだ。
「タ、タタタタタタ、タクト!あんたまた、女の子みつけてきたの!
走っているのかと思った。擬音じゃないのか。
「店長!めっですの!またお姉さんキャラよくないですのん!」
こっちはらんちゃんだ。
「いやー!タクトさまー。シェールのことをみてください!
いやいやをするシェール。どさくさに紛れて、俺に抱きついて、スリスリしながら、くんくん俺の匂いを嗅いでいる。はたから見たら立派な変態だ。
なんだか、小さい部屋にどんどん増えてくる女性達。うーん。阿鼻叫喚!
「おいおい、こっちは、スミス殿のアシスタントのカトリーナ。そいでもって、猫ちゃんだよ。」
その時のみんなの顔ったらなかった。
「皆様、お父様がいつもお世話になっております。」
「えええータクトの召喚獣に似合わずなんて、典雅な!」
「シェール、この子気に入った〜」「らんちゃんも〜」
サーシャ、驚くポイントはそこかよ。それにしても誤解が溶けたら和気藹々。わいわいがやがや、仲がいいな。
「でだ、るーたんも忙しいから時間がないけど、明日だけ一緒にるーたんにスミス殿のところについて行ってくれないか。」
とそれが3日前。帰ってきてから、えっへんと、るーたんが威張る。
「パパ、カトリーナなかなかすじがいいのん。るーたんのおかげなのん。」
いや、どうみても違うだろ。カトリーナの能力だろ。
「ええ、お姉さまには大変よくしていただきました。」
あれ?そうなの。
そいうえば、コザブローが撃退されていたな。気に食わないやつは先輩でもやっつけるってことは、やっぱりるーだんはすごいんだな。
「あ?お前、新入りか。俺、コサブローさま。お前、崇めてもいいぜ。ほら、讃えろっす!まず、お前、俺のコーヒーをいれろッス!」
そう言って、コザブローが近づくと、カトリーナ、コジローの一蹴した。
「先輩なら先輩らしくなさい。なんです、そのだらしない話し方は。お父様の召喚獣として相応しい、態度と品格を・・・・・」
この後1時間説教されたコサブローは這々の体で逃げていった。それからは遠巻きにしか眺めてこない。コサブロー、説教嫌いだよな。
うまくいっていたと思ったら、ところが、今日、爆弾発言が
「タクトさま、私、スミス様と添い遂げたいと存じます。」
カトリーナは微笑み俺にそういった。
ふーん。え???なんか、変なこと言わなかった?こいつ?
「スミス様は素晴らしいお方。私、あの方の子供が産んでみたいのです。」
ええええええええええええええええええ!!!!!!!
確かにスミス殿は、素晴らしい人物だ。もちろんしっかりしているし、財産もすごい。ノータッチではあるので、20台に見えるカトリーナが守備範囲かはわからないが、とにかく、人物的にも問題ない。しかも俺の親友でもあるし。独身だ。あれ?反対する要素ないんじゃないか?これ?
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