病気だっていうやつに限って元気
病気なんです。もうだめです。でも誰も同情すらしてくれません。更新もままなりません。もうだめぽです。
「これ、うまうまなん!マミたん、食べてん」
「あ、本当だ。おいしぃ〜」
どうやら2人はすっかり、仲がよくなったようだ。微笑ましい。でもどうやら、マミちゃんの狙いは他にもあるようだ。ちらちらと、マミちゃんは、コタローに視線を送っている。なるほど、コタロー狙いか。でもコタローは人気あるしなぁ。無理かもなぁ。
そんなことを考えながら、俺はグラスを磨いていた。別に磨かなくてももうピカピカなのだが、どうも身についている習い性なのだ。職業病のようなものかもね。なんかカッコいいし!
カラン、ドアが開いてシェールが入ってきた。
「タクト様〜、ボクといつになったらデートしてくれるんですかぁー。」
なんだかシェールはぷんぷんだ。そんな約束したっけ。そして、思い返してみる。うーん。思い出せん。
「そんな約束したっけ???」
「えーーーー!!ひどーーい!忘れちゃったんですか???」
「パパ!ひどいん!」
「タクト様、それはひどすぎますわ、私もコタロー様と、あわわわわ」
うーん?????全然思い出せない。
「ほら、神殿の仕事を手伝うときに、ゴネたら、デートしてやるからって。それから、もうどれだけたったか!」
そうか、そんな約束したのに守らないとはひどいやつだ!俺。
というわけで唐突にデートすることになってしまった。どこがいいかって聞いたら、ダンジョンがいいそうだ。どうしてだ???
この近くのダンジョンは、危ないので、自分で召喚することにしました。サクっと。ただ、全力で召喚すると、また神様が寝ているかもしれないので、半分ぐらいの力で召喚してみました。
ところがです。中には何もいません。時々、変な音がするたびに、シェールは、きゃーとか言って、俺にしがみつきますが、えらい迷惑です。歩きにくいし。で、なぜか、胸を押し付けてくるんですが、ささやかすぎます。乳魔人で慣れた俺には、こんなもの飾りです。
そして、最後の部屋までサクサクやってきました。もちろん何もありませんでした。
「ここを開けたら、神様がいるなんてことないよな〜ははは」
俺はジョークを言ってドアを開けました。
「ミーちゃん、ミーちゃん。」
「ああ、お慕いしてますわ猫神様。」
二人は手と手をとって見つめ合い、チュッチュッしていました。
俺は気がつかれないようにそーーーーとドアを閉めようとしたら、急にシェールが大声を出しやがりました。
「ああああああ、いいいなあ。私もちゅーしたい。ちゅうーーーーーー」
ええと、いきなり目を瞑られても困ります。その瞬間、俺は猫神様とミーちゃん様に捕まりました。トホホ。シェールのせいやん!
「お前、いつもいいとこで邪魔しやがって」
「どうしてこの神界ホテルのスイートに侵入できたの????」
それは、俺が聞きたいです。
「すみません猫神様、ミーちゃん様、ペロペロペロ。」
俺はズタボロになって叩き出されました。もう二度と覗くなと言われて………。
俺だって好きで見たわけじゃないんです。
「タクトさま〜〜〜ねえ、ちゅう〜!ちゅう〜〜!」
シェールは俺に抱きついて顔を埋めてやがります。でも若干俺の方が小さいので、足を曲げていやがります。ちくせう!
「あーボクのタクト様、えへへ。タクト様の匂いがするぅ〜〜〜。」
なんとも幸せそうです。こっちはボロボロなんです。しかもお前のせいです。
どうしてダンジョンにしたかと聞いたら、モンスターを見てドキドキするのを恋と勘違いして、自分に惚れるかもしれないと思ったからだそうです。しかもその話はサーシャから聞いたそうです。おのれ!サーシャ。この恨みはらさずにおくべきか!!!
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。