表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/290

ロケットパンツは突然に!

いつもありがとうございます。

俺は、なぜか温泉の中で女性たちに囲まれている。ミリカの信者たちも一緒だ。ミリカの信者たちは俺にベタベタ触ってくる。そうさせまいと、ミリカは俺にぎゅっとしがみつく。


羨ましいと思う人たちがいるかもしれない、しかし、俺にとっては大苦痛でしかない。思い起こしてくれ、俺は中身は27歳のおっさんだが、外見は12歳の少年なのだ。ということで、ガッチリホールドされた俺の腕には乳魔人の巨大スライムが2つ押し付けられている。ミリカの信者たちは、あわよくば、俺を奪おうとしているからだ。


ボスケテくれ!


どうしてこうなったかというと。


「おーい、みんな、今日、ミリカのディナーショーをやるよ。きておくれよ。」

「ああ、いいですわね。」


しかし、こいつらは、猫ちゃんを撫でる手を止めない。猫ちゃんたちは、死んだ目でこちらを見て何か訴えている。ごめんよ。猫ちゃんたち、これも生きるためなんだ。


「ディナーショーって何がでんの?せっかくのディナーショーもコーヒーじゃねえ」

「今日は、なんとワインが出るよ。しかもワンドリンク付きだ!」

「あら、よさそうね。みんなに知らせとくわ!」


という経緯があったのだ。ばかばかばか、俺のばか。まさか、こいつらが酔っ払うまで飲むとは思わなかった。


俺が、儲かった儲かった。さ、疲れを流すかって、温泉に入ろうとしたら、こいつらが乱入してきたのだ。


ミリカ信者たちは、しこたまワインを飲んで酔っ払っている。酔っ払いほどたちが悪いものはない。ワインを出した俺が悪いって?俺もそう思う。


「ほらほらーお姉さんを見なさい!」


ミリカ信者の一人が俺の前で立ち上がった。モロ出しだ。ひぇー。目が、目が!ミリカ信者が立ち上がると同時にミリカが俺の目を隠した。


「ご主人様、見ちゃダメ〜〜〜〜」


乳魔人!指が目の中入ったよ。痛いよ痛いよ。失明するよ!


ミリカが目から手を離しれてくれた。なんとか俺は失明せずにすんでいたようだ。それでも目が痛い。やってられるか。


「ご主人様、わたしだけを見て〜〜〜〜」


ミリカが立ち上がった。メ、メロン、いや、ス、スイカ!!!


俺は鼻を抑えた。前の失敗の轍は踏まぬ!!俺は、立ち上がって駆け出した。離脱だ。離脱。こんなもの!しかし。ミリカ信者が追ってくる。俺は仕方なく、タオルを投げた。タオルに滑ってころんだミリカのファンども、しかしまだ何人かはくらいついてくる。しかたない、俺はシャツを投げた。


まだ、1人残っている。捕まるか!最後の手段として、俺は、最後の服を投げた。


「くらえ、ロケットパンツ!!!」


悪は滅びた。しかし自分の家まで、手で前を隠しながらよたよたと帰らなければならなかった。それを窓から見て、女神様たちが笑っていた。とほほ。


次の日、全裸で鼻血を流しながら走る変態が目撃されたという回覧が回ってきた。いやー怖い世の中になった。いるんだな、そんな変態が…………。


これに懲りずにまた、お越し下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ