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クモ山さん覚醒する

短めです。すみません。

スミス殿との御神体作成に行き詰まって、アイディアを探すべく作業場に戻ってきたら、そこには、巨大なクモが鎮座ましましていた。うーん。俺はそっとドアを閉めた。これは疲れているな。そして、俺は再び、ドアを開けた。するとまだ、そこには巨大なクモがいた。どいうこと?答えるはずはないとは知りながら、俺は、声を出した。


「えーと、クモ山さん???」


すると、クモがこくこくこく、と頭を上下にした。ちょっと待て。俺の言うことが、分かっているようだ。


「どうして、そんなに大きくなったの?」


すると、クモ山さんは、そっと俺が作っているビンを指差した。あ、あれは植物成長剤が失敗してできた育毛剤か。あれでクモ山さんが巨大化してしまったらしい。しかし困った。この家には、クモが嫌いな・・・・・


そう思った瞬間ものすごい悲鳴が後ろからあがった。あ、サーシャだ。完全に気絶している。俺は、クモ山さんに頼んで糸でぐるぐる巻きにしてもらったら起きた時楽しそうだと一瞬思ったが、その後の俺の命がやばい。ということで、クモ山さんには隠れてもらった。


「ああああああ、巨大な、クモが、クモが」


サーシャが錯乱している。おもしろい、じゃなくて、かわいそうに。


「そんなものいないよ。何かの見間違えでしょ。」


サーシャは恐る恐る部屋を覗き込む。何もいない。もちろんだ。クモ山さんにはクロゼットに隠れてもらったからな。


俺はサーシャを階下へおいやると、今度のことをクモ山さんと考えることにした。


「クモ山さん、人に化けられない?」


するとクモ山さんは、考えて、姿を変えた。お、どこにでもいそうなおばちゃんだ。そりゃそうだ。クモ山さん、子沢山だったから。でも、頭に角みたいなものが生えている。そこで、俺は、バンダナをずきん風にして隠してもらった。これで完璧だ。


「クモ山さん。どうしよう、ここで、しばらく働いてくれない」

「そりゃいいけどさ、私の子どもたちの面倒も見なくちゃいけないしねぇ。」

「じゃさ、パートでいいいや。それから子供達もみんなこれを使って巨大化してから人化してもらうか。」


数えたら12人もいた。どうしよう。悩むな。そこで子ども達は、神殿で働いてもらうことにした。そして、クモ山さんには、食事係をしてもらうことになった。これで俺の人手不足は完全に解消された。おかげでコサブローはずっと、猫ちゃんのままで猫カフェ勤務だ。まあ、いいか。コサブローだし。


これからもよろしくお願いいたします。

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