スミス殿、神に認められる
いつもお読みいただきありがとうございます。
なぜか、ミリカを追ってきた連中は俺のカフェの常連になった。ここにきたら、いつでもコサブローを撫で繰り回すことができるということと、ポチとも遊べ、さらには連中の目的であるミリカのコンサートも聞くことできると知って、こちらに移住してくる始末だ。
さらにはミリカの熱狂的なファンクラブの連中にも手紙を出してくれるそうで、もっと常連が増えそうだ。そこで、俺は、コサブローを正式に、カフェの猫ちゃんの1員に指名した。かなり抵抗していたが、俺とコジローの説得でボロボロになったコサブローは、ボロボロになって言うことを聞いてくれた。ありがたや、ありがたや。
で、今日は今日とて、スミス殿と、御神体作りだ。ラムダに支えてもらい、台座を設置する。しかし、これはかなり巨大な像になるので、台座もかなり大きくて、人間には持ち上げることすらできない。ラムダがいなかったら、どうなったことか。
「よ、よかったな。これで、一歩、前進なんだな。」
「スミス殿、ありがとうございます。」
それにしてもこの設計図、ちょっと間違っている。なんだか、アテナ様の胸をもっていないか。
「整いました。タクトとかけまして、ダイエットしなくてはならない人の理由と解きます。」
「そそそそ、そのこころは。」
「しぼう(死亡・脂肪)デス!」
「もうしわけありませんでした。お許しください。ペロペロペロ。」
スミス殿は、いきなり出現した女神様に驚いている。
「スミスよ、お前のことは見ていました。私は、アテナ。ここに祀られている女神である」
スミス殿はいきなり、土下座で拝み出した。いや、アテナ様怖いものな。あ、小突くのやめてください。すみません。ペロペロペロ。
「ア、アテナ様、ぼ、ぼく設計図書き間違えたんだな。なおす」
「直さなくてよろしい。スミスよ、お前に期待しているぞ。」
「で、でも」
「期・待・しているぞ!」
「は、はい。」
結局手は入れずに、設計図通り作ることになりました。そのあと、俺は少し小突かれました。いたかったデス。
これからも、よろしくおねがいいたします。




