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ナノマシンの日

間違った配合で頭がまわりませぬ。

気がつくと、非常に高速で星々の中を移動している。


「これが宇宙エレベーター、ダイソンスフィアの中を移動するのはこれが一番便利かな。」


誰かが耳元で囁いている。


「とはいえ、もう宇宙の終焉が間近なので、そんなにエネルギーは取れないんだけどね。なになに?耳がキーンとするだって?だったら、このナノマシン入りの薬を飲むといい。君の体を常に最適に管理してくれるよ。いわば現代の錬金術だね。」


俺は手を伸ばす。そして飲むと、目の前にいきなりパネルが開いた。そこには色々な情報が描かれている。俺には全く理解できない。パネルに触ろうと手を伸ばすが、届かない。


「ははは、そのパネルは、そこに存在しているわけではなく、君の目に直接実在しているように見せているだけだよ。いわば、脳を騙しているとも言えるかな。さ、そろそろ終点だ。」


ぐんぐん大きくなってくる長いつつのようなもの。なんだろうあれは?


「あれは恒星間宇宙船プロメテウス。君も乗ったはずだよ。あれは、これから宇宙の終わりを観測する為に旅立つのさ。でも君が来られるのはここまで」


どうしてなのか、理由を考えて見る。


「どうしてか思い当たらないようだね。だって、これは夢で君はもうすぐ目覚めるだろう?」


そして俺は目覚めた。半分も意味がわからないが、あの大きな筒。プロメテウスと呼んだな。あれ、実は前にも見たことがあるんだよ。


手が汗でぐっしょり濡れている。俺は取り寄せの上位互換スキルのさらに上位互換スキルを使い、あの薬を取り出すことにした。


そして、取り出すと意を決して飲んでみた。すると、途端に色々な情報が目の前に広がってわかるようになってきた。どうもこれは 鑑定スキルと同等のスキルらしい。鑑定スキルは、しかし、持っている人が極端に少なく、国にもこれだけ精緻な情報まで読めるスキルを持っている者は10名もいないのではないだろうか。


俺は面白くなっていろいろ調べてみた。すると例えば、ケイトの方がずっとセオドアより、剣術スキルが高いことがわかった。ただ、筋力はセオドアの方がずっと上だったが。


特筆すべきは、幻獣の人化も見破れることであった。面白い。俺は、自分をみた。すると、謎の記述があった。それは自分が朦朧化の状態に置かれていることであった。その引き換えとして、3倍のレベル上げに必要なポイントが受け取れるようになっていた。ちょっと憂慮すべきなのは、その朦朧化が祝福ではなく、呪いと表示され、しかも術者がアテナ様、アルテミス様になっていたことだ。


俺は、これについて聞く為に女神様に会うことにした。


いつもありがとうございます。またいらしてください。

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