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猫のゆりかご

いつも訪れていただきありがとうございます。

「タクトー、これ買ったにゃ!」


ミケはあれからごきげんである。神界デパートの品揃えは凄まじいの一言で、完璧、完璧、完璧、どこをとっても完璧だそうだ。


実は俺もミケに神界デパートに行くことは推奨している。なぜなら、ミケが買ってきた同じ品物を俺の取り寄せで手に入れることができるからだ。しかも、対価は俺の魔力でいいのだ。


しかし、まてよ、この取り寄せで払う魔力は2人の女神様に届く。そして、女神様はお金を払ってデパートから物を取り寄せ、俺に渡す。そのお金はもともと神殿で得られたお金だ。


これってマッチポンプ?しかし俺の回転の遅い頭ではよくわからなかった。もう少し考えればわかるような気もしたが、まあ、いいか。


王女もミケのものを欲しがっているし、ちょうどいい。全員分取り寄せることもできるだろうし。


猫カフェでそんなことを考えていると、前にコタローとコジローが助けたルイスさんの娘さんのナディアさんと、プリンルがにらみ合っていた。


「どうして、コジローにいちゃんにベタベタしてんの?」

「あれ?こんなおしめ臭いお子ちゃまがわ・た・し・のコジロー様に何かごよう!」

「コジローにいちゃんは、わ・た・し・のおにいちゃんよ!やめてよ。このどろぼー猫!」


うひ、変な声が出た。泥棒猫か、猫だけに言いえて妙だ。これはコジローも大変だな。どっしる落ち着いているようには見えているが、あれは結構あせってるよな。とめてやろうか。いや、面白いから見てよう。


「何が、泥棒猫よ、このおしめ臭いおこちゃま!」

「後から来て私のコジローにいちゃんを盗もうとするどろぼー猫!」


ますますヒートアップしているな。やってしまえーやれやれー!!!


「もう、やめうの!」

「コジローにいちゃん」「ダーリン」


叱られちゃった。残念。しかし、猫のゆりかごってどんな意味なんだろう。ぐぅーーー。


すると俺は夢を見た。正確には夢ではなく、このつながりからミケが体験をしてることを俺も体験しているということが、感覚的にわかった。


「アテナ様、アルテミス様。タクトにかけている魔法を取り払って下さい」

「それはできないわ」「できない相談ね。」

「お二方が、タクトの記憶と知能を低下させてその見返りにレベルが上がりやすくしているのは知っています。でもその必要があるのでしょうか。」

「あるわね」「ないわけないでしょ」

「これはお二方の遊びなのでしょうか。それとも」

「タクトは神を生み出す力がある。我々はもっと仲間がいる。」「彼は猫のゆりかご、わかってるでしょ。」

「はい、お二方が、その姿をとって、知的生命体を生み出し、導き、神を生み出す器を生み出しているということはわかっています。でもなぜ。」

「理由はない」「長い時間を過ごすための過程」

「せめて、もう少し以前のタクトに戻してください。」

「却下。やっと生まれたゆりかご」「そのおねがいは聞けない。」


半分も理解できない。前はもっと理解できたはずなのに。まあ、いいか。


「彼もいずれ私達と同じく・・・・・」「終わった未来であなた達は出会う・・・・・」


そして俺は完全に眠ってしまったらしい。


これからもよろしくおねがい致します。

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