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大好きなコーンスープによる殺戮

作者: 四ツ字 鳴紗

コーンスープというのはさほど不思議なものではありません。彼はそう言っていましたが、真意は見受けられませんでした。

奇妙な形をしたスプーンを両手に抱えて旅立ちます。いつしか野望は引き裂かれ、眼に移るのは真っ赤な血に濡れた緑色の綺麗な花。それは誰が見ようとも疑う余地もない向日葵の花だったでしょう。

君は知っています。目をそむけたくなる現実を。如何にも住み慣れた故郷の苦しさを。

時に懐かしむことも重要です。その時には水に溶かしてあげましょう。神聖なる秋の夜には、様々な亡霊たちの慈しみの目が注がれているのです。

相当淋しいことでしょう。コーンスープにはそれが判ります。知らしめるためにも今宵は絹の花に墨染の暁を真っ青な緑眼で白状しなさい。

我々は独自の製法を守り通す貴女方と同じです。ぜひ堂々と後ろに上がってきてください。最大限の無力をもって手厚くお見通しします。



大好きなコーンスープの道化師より愛を詰めて

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