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レイス・クロニクル  作者: たゆんたゆん
第三幕 鷲の王国
25/220

第24話 鷲掴み

2016/3/30:本文修正しました。

2017/8/26:本文加筆修正しました。

 

 『良かった。じゃあ、上手くいくかわからないけどそれぞれの心臓を戻していくね。……下腹を触るけど許してくれるかい?』


 恐る恐る尋ねると、僕の言葉に6匹の狐たちが一斉に(こうべ)を垂れてくれるのだった。


 『そんな! 一族の長でもないあの男に頭を垂れるなどと!?』


 シェイラさんだっけ? うん、僕にも過ぎたる栄誉だと思うよ。こんな僕を信頼してくれるんだからね。だからこそ、応えてあげたいって思う。


 『それがルイ様の魅力なの!』


 『いつの間にか惹きつけられている自分に気が付くのです』


 『サーシャ、レア』


 妹たちの言葉とその眼差しに、シェイラは言葉を失う。里にいる時はこうまで誰かを想うということはなかった。それを変えさせる何かをこの男が持っているということだろうか?


 『ふぅ、じゃあ順番に行くね、君の名は?』


 『ベスです。ルイ様』


 『ベス、どんな反動が体にあるかわからないから、気を抜かないでね』


 『はい』


 僕はベスの下腹に手を入れて心臓の辺りに結晶石を当てる。【融合フュージョン】そう念じてぐっと体の中に押し込むように手に力を入れた。なんの抵抗もなく結晶石が体の中に消えていくが……特に変化はない。調べるのは後だ。


 『じゃあ、次。君は?』


 『カルマンです。ルイ様』


 『じゃ、いくよ』


 『はい』


 こうして僕はそれぞれの心臓を持ち主に戻していった。ベス、カルマン、セイル、ライル、ラフ、ロロと順に問題なく【融合(フュージョン)】は出来た。体にも異変はなさそうだ。一先ず状態を確認してみるか。


 そう思って【鑑定】をしようとした瞬間!


 『なんだ!?』


 6匹の体があの試験管を満たしていた液体と同じ薄紫色に淡く発光したのだ! 発光というか閃光に近いものだ。一瞬目を瞑る程に眩しさを感じたのだから。


 視力が戻った時、眼の前に座っていたのは以前の2倍はあろうかという体格をした6頭の二尾の狐だった。


 『大きくなった?』


 僕の言葉に6頭は互を見つめて頷く。【鑑定(アプリーズ)】と念じてみる。あ、そういう事か。


 『種が変わっているというか、クラスアップしたのかな?』


 『『『ルイ様それはどう言う!?』』』


 『他の皆はレッサーフォックスなんだけどね、君たち6頭はブレイブフォックスという表示なんだ』


 『『『!!!!!!』』』


 『驚くことなんだろうけど、僕にはいまいちピンと来ないな。それよりユニークスキル無事に戻ったみたいだよ? 良かったね♪』


 僕はそう言って、そのまま地面に仰向けに横になる。これで一段落♪ そう思って伸びをする。


 『ん~~~~~~~~! 何にしても良かった! 後は“帰らずの森”で待ってる人たちと合流するだけだね♪ うわっぷ!!』


 伸びをして空を眺めながら独り言を言っていると、眼の前に6頭の顔が現れ、いきなり顔を舐めまわされた!


 『わははは! 分かったって! うっぷっ! ほら、もういいから! 舐めるの、うわっ! 止めて!!』




             ◇




 『わははは! 分かったって! うっぷっ! ほら、もういいから! 舐めるの、うわっ! 止めて!!』


 『レア、サーシャ』


 『『ん?』』


 『ルイ様とは一体どういうお方なの?』


 舐め回されて悶絶しているルイを横目にシェイラが妹たちに尋ねた。ツインテールフォックスの中でもレッサーフォックスは亜種であり、同族からも蔑まれて生きてきた。それ故に猜疑心が強く、他種族と打ち解けることもなく細々と生活して来たのだ。


 だが、眼の前で亜種から本種へと変化した仲間に舐め回されている男は、そんな柵をあっという間にとっぱらってしまった。自分の中に何とも言い得ない温かいものを感じる気もする。


 じゃれあってるあの男の姿を見てるだけで微笑ましくなる。ああ、妹たちが()かれたのはこういうことか。質問しつつも、シェイラの中では答えが出ていたのだった。


 『ルイ様はルイ様だよ。皆にああやって接してくださるの! でも怒ると怖いんだよぉ~』


 サーシャがそう言ってぶるっと体を震わす。怒られたことがあるのかしら?


 『そう、なんて言うか、本質的に魔物(たら)しなの。不意に来るから姉さまも気をつけて』


 魔物誑しって。だからあの大蛇も静かにしてるのかしら。


 『こぉぉぉらぁぁぁぁぁっっ!!!!』




             ◇




 『こぉぉぉらぁぁぁぁぁっっ!!!!』


 と突然頭上から怒声が響いたかと思った瞬間、赤い物体が斜面に突き刺さる!? 僕を舐め回していた6頭もあっという間に僕から距離を取って、唸り声を上げ始めた。そりゃ警戒するなという方が可怪しい。


 僕はというと、顔が唾液だらけのまま転がって直撃をなんとか変わることが出来た。


 『おわっ!! 危なっ!?』


 槍のような前足の追撃をかわして慌て僕はその物体から距離を取る。串刺くしざしになるところだったよ!? あ。


 『やぁディー♪ 目が覚めたんだね!』


 眼の前の緋色の大蜘蛛に僕は見覚えがあった。というか、見知った顔だ。なるだけ軽く挨拶してみる。自然に、置いてきぼりにした事を気に掛けないように。


 『うん、さっきね♪ って、そこですわ!!』


 『えっ!?』


 『ルイ、貴方私を滅茶苦茶にしておきながら、介抱もせずに放置するだなんてどういうつもりですの!?』


 白を切り通せなかったよ。


 『面倒だから』


 『お黙りなさいっ!』


 ディーの剣幕に僕が視線で皆に助けを求めるのだったが、二尾の狐たちはさっさと距離を取って傍観を決め込んでるし、レアやサーシャやジルも視線を反らす有様だ。孤軍奮闘。ギゼラは蜷局(とぐろ)を巻き始めてる。いや、それはややこしくなるから止めてね。


 『でも、ディーの分身ならいざしらず、そんな大きな体を引っ張っていけるわけ無いでしょ? 綺麗な緋色の体が傷だらけになっちゃうし』


 『~~~~~~~~♪ 今綺麗な体と仰ったのですか!?』




             ◇




 『~~~~~~~~♪ 今綺麗な体と仰ったのですか!?』


 『姉さま、今のです』


 『……』


 レアが小声でわたしに耳打ちしてくれます。


 緋色の大蜘蛛が体を上下に揺らしながら悶えてる所を見ると、そうなのでしょう。恐ろしい威力です。




             ◇




 『うん、蜘蛛って言うとさ、黒を基調に黄色や白の縞が混ざってるくらいの色しか見たことなかったんだよね。緋色は初めて見たんだ。最初はびっくりしたけど、ずっと見てると怖さよりも綺麗だなぁ~って思いが強くなったよ?』


 『~~~~~~~~♪ ふ、ふん! その言葉に免じて許して差し上げますわ!』


 大きな体を上下にゆったり揺すっているのは、機嫌が良いということなんだろうか。声色は沈んでないから、そうだろうと、前向きに受け取るかな。


 『あ、ありがとう♪ で、ディーはこれからどうするの?』


 『それですわ!』


 うあ、また地雷踏んだ!?


 『えっと』


 『ルイ、貴方魔王様にお仕えしなさい』


 『『『『!!!!!!』』』』


 ディーの言葉に周囲が色めきだつ! いや、みんな落ち着いてね。


 『ごめんなさい。それは無理です』


 速攻で断りを入れる。無理なものは無理。僕は静かに暮らしたいの。


 『そうですわね、そうするのが。えっ!? 今なんて?』


 『ごめんなさい。魔王様と関わりを持ちたくないので、忘れてください』


 『『『ルイ様!!』』』


 あ~周りの目が暖かい。


 八つの深紅の複眼がずぃっと眼の前に迫ってくる。ううっ、これは怖い。


 『ルイ、貴方この状況を分かって返事なさってるのでしょうね?』


 『うん、十分に承知してますよ?』


 『そこの大蛇にも勧誘したのに、何故貴方と一緒にいるのです?』


 八つの複眼がちらりとギゼラの方に視線を送るが、ギゼラは微動だにしない。


 『えっと、なんて言うか……、最初はそのつもりだったみたいだけどね。僕のものになってもらいました』


 『~~~~~~~~♪』


 その言葉にギゼラの体が力が抜けたようにくねっとなる。




             ◇




 『えっと、なんて言うか……、最初はそのつもりだったみたいだけどね。僕のものになってもらいました』


 『~~~~~~~~♪』


 大蛇の体から力が抜けたようにくねっとなります。


 『姉さま、今のです』


 『……』


 レアが小声でわたしに耳打ちしてくれました。


 水色の鱗を持つ大蛇の尾がビュンビュンと振り回されている所を見ると、そうなのでしょう。本当に恐ろしい威力です。




             ◇




 『兎に角、僕たちは静かに暮らしたいので、抛っておいてください。正直魔王様の庇護とかは煩わしいだけなので、ディーの判断で僕たちのことはそもそも出逢わなかった事に。僕も【捕獲(ティム)】されたこと内緒にしておきますから』


 ビュンビュンと嬉しそうに尾を振るギゼラの姿を横目で見ながら、僕はそう切り出してみた。


 『!!! 私を脅されるのですか!?』


 『まさか! お願いだよ? 今の時点では対等な立場なんだから、命令や脅しなんかどこにもないさ』


 お互いに妥協できる点を擦り合わせれば何とかなるんじゃないかと、そう思ったんだよ。


 『ルイは大甘ですわね!』


 ズバリ言い切られた。ははは……。


 『うん、僕もそう思う♪ でも、そういう奴がいてもいいんじゃないかな』


 『……狡いですわ』


 『え?』


 『そんな風に言われたら、私はどうすれば良いのですか。魔王様の処にルイが来てくれれば一緒に居れると思ったのに』


 『え――』


 僕がディーの言葉に絶句してる横で。


 『姉さま、これです』


 『……』


 『いつの間にか誑し込まれるのです……』 


 レアが小声でシェイラに耳打ちしていた。おいおい。何吹き込んでるの!?




             ◇




 『そんな風に言われたら、私はどうすれば良いのですか。魔王様の処にルイが来てくれれば一緒に居れると思ったのに』


 『え――』


 ルイ様がディーという大きな緋蜘蛛ひぐもの言葉に絶句してる横で。


 『姉さま、これです』


 『……』


 『いつの間にか誑し込まれるのです……』 


 レアが小声でわたしに耳打ちしてくれた。


 魔王様の配下という緋色の大蜘蛛が籠絡ろうらくされている所を見ると、そうなのでしょう。なんと強力な力なのでしょう。ルイ様は魔物誑し、レアの言った意味がよく理解できた瞬間でした。




             ◇




 『ん~そうだなぁ~。僕は魔王様の処に行くつもりもないし、仕えるつもりはないけど、ディーはスカウトを任されてるんでしょ?』


 僕は起き上がってお尻や腰についた土埃をパタパタと払い落としながらディーに尋ねてみた。真意が見えないから。


 『任されていると申しましても、半分自由にさせていただいてるのですわ。仕えよと言われた訳ではありませんので』


 『はい? じゃあ、この勧誘は?』


 『趣味みたいなものですわ』


 『趣味!? はぁ~なぁ~んだ。もっと厳しい命令出されて勧誘して回ってるのかと思ったよ』


 『そう言う魔王もいるのは事実です。無理やり力でねじ伏せ、隷従させて魔王軍に組み込む手法を取っている輩もいると聞きますわ』


 『――そう言う奴とは尚更なおさらごめんだな』


 一瞬だけゆらりと殺気が出そうになったので慌てて引っ込める。


 『え……?』


 『ううん、こっちの話。ディーが慕ってる魔王様がそう言う奴じゃなくてよかったな~って思っただけだよ。じゃあさ、自由にさせてもらえるなら僕らと一緒に居ればいいんじゃない? 帰らなきゃいけなくなったら帰ればいい訳だしね♪』


 『え……? 本気ですの?』


 『その代わり、僕と僕の家族に勧誘はしないという約束できるならね?』


 『家族ですの?』


 『そ、“森”で僕と一緒に生活してる子らは家族だから、ディーもそのつもりでね』


 『そちらの方々もですの?』


 ディーの視線がシェイラ、レア、サーシャそして二尾の狐たちに向けられる。


 『うんうん。でもディーも一緒に暮らしたら家族だね♪』


 『~~~~~~~~♪』


 どうやら、ディーも一緒に生活することには違和感ないみたいだね。一時はどうなるかと思ったけど纏まりそうで良かった。皆で帰るかな♪


 『レア?』


 『なんでしょうか?』


 『お姉さんが生きてるのなら、群れの長はお姉さんでいいのかな?』


 『ルイ様、シェイラとお呼びください』


 レアの前にお姉さん狐が立つ。あう、またこれ?


 『じゃあ、シェイラが長でいいのね?』


 『群れを纏めるという意味ではそうですが、これより森で共に過ごすのであればルイ様が家長です』


 あ~そうなるのね。まぁエドガーもそんな感じだし。尻尾を振りながら説明してくれる彼女の姿を見て「まいっか♪」と諦めた。


 『うん、わかった。それでいいよ♪ ジル?』


 『はい、ルイ様♪』


 僕の呼びかけにギゼラの隣りでしおらしくしていたジルが顔を輝かす。


 『騎士さんたちに僕たちはこれでお別れです、道中気をつけてお帰りください。あと、アッカーソン辺境伯にくれぐれも宜しくお伝えくださいと、伝言を頼めるかな?』


 『はい!』


 嬉しそうに笑顔で返事をしたジルの姿は既に後ろ姿になってた。


 『と言っても砦の近くまではギゼラに飛んでもらうんだけどね♪ って聴いてない』


 ギゼラに運んでもらわなくても大丈夫そうな脚力だ。早いな〜。


 『レア?』


 やる事は他にもある。食料の確保だ。騎士さんたちが持ってきたものと分けておかないとレアたちが大変になる。僕は食べなくても大丈夫なんだけど、それをしちゃうと皆食べなくなるから。なので、これをレアたちに任せる。


 『はい、ルイ様』


 『持ってきていた食料を確保しておいてね。レアが準備してくれた食料で“森”まで帰れるようにしなきゃいけないから』


 『畏まりました!』


 『サーシャはお姉ちゃんのお手伝いね♪』


 『うん、分かった!』


 レアとサーシャが近くに止めたままになっていた荷馬車から食料を分け始める。


 『シェイラ?』


 『はい、ルイ様♪ …………あぁ、これなのね。呼ばれて感じることができる幸福感と言うのは』


 あれ? 感じ変わった? 何かブツブツ言ってる気がしたけど? よく聞こえなかったからま、いっか。何か聞き直すのもあれだし。


 『えっと、皆に“森”にいる者と連絡が取れる者がいるか確認してもらえるかな? 取れなくても大丈夫。居るか居ないかの確認がしたいだけだから。それと、“森”で先に暮らしているデミグレイジャイアントと(いさか)いを起こさないように仲良くして欲しいとお願い(・・・)して欲しい』


 そうなんだ。片や兎、合流するのは狐。普通に考えれば捕食動物に餌と仲良くしてね、とお願いしてる訳だから僕の中の違和感は半端無はんぱない。けど、何処か大丈夫だろう、という根拠のない確信もあるんだ。だからこう言えたのかもな。


 『畏まりました♪』


 シェイラは二尾の狐姿のまま群れの処に小走りで走り寄っていく。うん、これで大丈夫かな。そう思った時だった。


 ふっと影が横切る。雲の流れじゃはない。


 雲にしては早過ぎる。一瞬だけ影を認識できたという程度だ。


 『ルイ、まずいですわ!』『主殿危険です!』


 ディーとギゼラの声が同時に上空へ注意を促す。


 その声につられて視線を上げると、そこに見えたのは巨大な鷲だった!!


 大鷲!? いや、もっとデカイッ!?


 ーーこの瞬間、僕は脳裏にエリザベスさんの屋敷で見たつづれ織り(タペストリー)の刺繍の柄になっていた姿を思い出していた。


 巨大な鷲の爪に掴まれた大蛇の姿をーー!?


 不味まずいっ!


 狙いは僕じゃなく、ギゼラだ!


 『ギゼラ! 木の間に逃げろ!! 狙われてるのはお前だ!!』


 『!!!』


 しかし、蛇に睨まれた蛙のように巨鷲の殺気に射竦められたギゼラには動くすべがなかった。ちっ!


 『皆、さっき言ったことをちゃんとして“森”で待ってるんだよ!? ここには帰ってこないから!!』


 そう言いながら僕の体は動きだす。


 『『『ルイ様!!??』』』


 『時間がない! レアとサーシャとジルが“森”の位置を覚えてる! 皆で協力して“森”で待ってて! お願いだからついてこないようにね!』


 指示を出しながらも、僕は駆けていた。


 急降下してくる挙鷲の爪の先を予測して、ギゼラへのダメージが最小限になるように盾となるためにーー。


 『『『ルイ様は!!??』』』


 『ギゼラをあいつの晩ご飯にしてやるつもりはない! ここでは防ぎきれないから一緒に行って取り戻して来る!!』


 『私もご一緒しますわ!』


 『ありがとう! ディー!』


 ぶわっと押し付けられるような風圧が体にかかったと思った瞬間、巨鷲の爪がギゼラに迫っていた!


 くそっ、させるかよ!


 間一髪、ギゼラと爪の間に何とか体を滑りこませることが出来た!


 猛禽類の前爪は刺さるけど主に引っ掛けるため、気をつけるのは獲物を離さないために深く(えぐ)り込む後ろ爪だ! これをいくらかでも防げればギゼラの致命傷は避けれるはず。


 『ぐふっ!』


 そう考えて動いた先にドンという衝撃と共に爪が来た。内臓や筋肉が千切れる鈍い音や骨が砕かれる音が頭に響く。


 普通なら即死だね、これ――。


 『『『いやぁぁぁぁっ!! ルイ様ぁぁぁぁぁっ!!』』』


 彼女たちの眼には、大蛇を守るために身を呈してその胸元に巨大な後ろ爪を穿たれた愛すべき男の姿が映っていた。巨鷲はそのまま片足で大蛇と男を掴み上げると大空に舞い上がる。


 誰もが連れ去られることを思い出して、追い縋ろうとするのだったが時既に遅く、獲物を仕留めた喜びで甲高く鳴く巨鷲の姿を憎しみを込めて見つめていたのだった――――。








最後まで読んで下さりありがとうございました。

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