第132話 密談
中3日頂きました。遅くなってすみません。
「御初にお目にかかります。わたくしクリスティアーネ姫殿下付きの侍女、アレンカと申します。抜け道が御座いますのでご案内致します」
「え?」
待てまて待て。今なって言った? クリスティアーネ姫殿下付きの侍女、と言わなかったか!? 慌ててクリス姫本人の方に顔を向けるが首を横に振られた。つまり知らない人ということだ。実質ロミルダがそのポジションにあったはずだけど……。よく分からないな。彼女もサンドワームの襲撃の時に逸れたきりだから安否が変わらない。クリス姫のためにも無事であってくれればいいんだけどね。
「分かった。案内を頼む」
が、ラドバウトは即答だった。おいおいおい! 良いのか、そんなに簡単に応じて!?
「ちょ、おっさん」
「問題ない。彼女は協力者だ」
おっとそういう事か。でもクリスティアーネ姫ってどういうことだ? 身代わり? いやいやそれなら本人じゃないから速攻でバレるだろ。姫様を知ってる人が王宮には沢山居るんだから、それはない。でもバレてないという事は巧妙に似せてるか、魔法で何かをしてるか……だよな。
顔を見合わせたけど、ラドバウトがそこまで言うなら断る理由はない。一先ずその案内に付いて行くことにした。砂蜥蜴からは降りて手綱を引いてる。クリス姫だけは乗ったままだ。城壁から狙撃されるかな? とも思って城壁の上の方へ確認しに上がってみたけど誰も居なかった。ま、城壁、僕、クリス姫としておけば何とか対応できるだろう。
旅の一団が入都検査の列から離れたくらいでは順番待ちしている者たちにとって気になる事ではない。逆に歓迎される。少しでも自分たちの順番が早く回ってくるからだ。なので譲りますと言ったら感謝されるというね。まぁ抜け道が使えるならそれに越したことはない。アレンカと名乗った侍女の案内で僕たちはぐるりと城壁を回ることになった。
城壁に沿って歩くこと四半刻《30分》。城壁の周辺地は砂漠というよりも草原だ。草原とは名ばかりで余りの熱さに植物が枯れているから荒れ地と言ったほうが良いのかも知れない。砂に足を取られて進み難ということもないようで僕以外は助かったと思ってるはず。漸くそれらしき所に辿り着いた。見上げると円柱形の塔が建っている。城壁と城壁を繋ぐ見張り櫓を兼ねたような塔だ。塔の先端はモスクの先端を思わせるドームが被せてある。建築美としては凄いな。
「こちらでございます」
アレンカと名乗った侍女はリズミカルに塔の壁を叩く。するとその壁が中に引き込まれ空間が生まれたんだ。へぇ〜よく考えたね。
「どうぞ」
そう促すとアレンカは先頭を切って頭の中へ入っていく。騙し討されたら眼も当てられないんだけどな。でもアレンカっていう侍女、僕と眼が合ってた割には平然としてたな。事前に僕の情報が伝わっていたって事か? 誰から? 何処から? 殺気は感じられない。折角だから壁抜けさせてもらうよ。
「うおっ!?」「「れ、生霊!?」」「報告通りだ!」「心臓に悪いな」
うん、この反応が普通なんだよね。アレンカという侍女の反応はこれと比べると可怪しいんだ。反応が薄い。生霊を初めて見たんじゃないということかな? ま、いいか。裏口から正しく入って来る面々に対しては特に驚く様子もない。普通に歓迎しているという雰囲気が伝わってくる。僕の後ろに張り付いている剣も壁をすり抜けれないから付いてくると思ったら、来なかった。あれ?
慌てて壁をもう一度外に抜けてみたけどもうその姿は見えなかった。どういう事? 考えても分からないし、何処を探せば良いかも分からないから放おって置くことにした。それしにてもアレンカという侍女を含めてラドバウトとどういう関係?
「ルイ様、背中の剣は?」「あ、ホントだどうしたの?」
ナハトアがそれに気付いて僕が戻ってきたと同時に尋ねて来た。後ろでカリナの声もする。
「それが良く分からないんだよね。気が付いたら失くなってたと言ったほうが良いかも。ここに入って来るまで合ったんだけどね」
「不思議なこともあるものですな」
ゲルルフがその答えに腕を組んで呟いていた。僕もそう思うよ。元々はベルントが打ってくれた長剣だから物凄い切れ味がある伝説の剣という訳ではない。無くなるのは惜しいけど、何らかの意図があるようにも感じる。ま、感じるだけなんだけどね。
それよりも、抜け道と言われた頭の中で相対しているのは5人の男とアレンカという侍女。それに僕を含めた10人だ。出迎えてくれた者たちは皆フードを深々と冠っているせいで顔は良く見えない。ぼんやりと油灯の明りで体の輪郭が見えるのと声で判断できる程度だ。向こう側も僕らの事を信用しきれてないのが良く分かる。
入都出来たのは間違いないけど非公式ルートでどう王宮まで行くつもりだろうか?
「これからどうするのかな? 王宮までは付き合うけど、それ以上は僕らの与り知るところじゃないから首を突っ込まない方が良い気がするけど?」
お見合いしているつもりもないから、ウチのメンバーに話を振ってみる。いつの間にかうちのメンバーだけどね。正直ナハトアとカリナだけの3人旅かと思ってたけど、ドーラとフェナも別れようとしなんだよな。可愛らしい娘たちだけど、何処かでいい出逢いがあればいいと思ってる。それまでは一緒かな。
「ルイさん、遅いですって。裏口から入った時点でわたしたち逃げれませんよ?」
空気を読まない提案に間髪無くカリナから突っ込まれた。早いな。
「そんなもんかな?」
「はぁ、どうしてルイ様は危機感がないんですか?」
溜息混じりにナハトアに窘められた。そりゃぁーー。
「生霊だから?」
「「「「…………」」」」
「ごめんなさい。つい」
4人のジト眼に耐え切れず、早々に頭を下げる。つい、何も考えてない発言をしてしまった。ラドバウトたちはそんな僕たちから離れた所でこそこそと密会中だ。ジルケとクリス姫、ゲルルフとイエッタの4人は一先ず蚊帳の外らしい。でも、密会の内容は気になるようだ。まぁ守られてる本人と自分たちの主人のこれからが気にならない侍従たちは居ないだろう。
カリナが言うように所謂アジト的な場所に入った時点でアウトだよな。でも幸い顔は見てないから言い訳が出来そうな気もする。ま、こんな甘いことを言っていられるのも今の内なんだろうけどね。いい加減割りきらなきゃいけない気もする。エレクタニアにいる面々に関しては家族だから強い感情で望めるけど、それ以外の部分は行き当りばったりな感覚が抜けてない。不味いな。大きなことになる前に舵を切ったほうが良さそうな気がする。
「ルイ」
そんなことを考えてるとラドバウトが僕の名を呼んだ。気が付いて顔を向けると手招きしてる。4人には眼で合図を送っておく。さて、どう転ぶかな。
「何だい? 無罪放免とか?」
「阿呆か。ここまで来てそんな危険なこと出来るか」
まあそうだわな。分かっていた反応だったから首を竦めてみる。
「ラドバウト様、こんな男を信頼しても……」
フードを冠った男がまだ煮え切らない言葉を漏らす。それが普通だよな。
「莫迦野郎。見た目で判断するなと言ってるだろうが。ルイ、オレらはジルケとゲルルフを連れて王宮に潜る。お前は姫様を連れてアレンカの案内する宿に泊まってくれ」
ボヤいた男の頭をラドバウトの拳骨がごんっと襲う。かなりいい音したから痛いだろうね。ご愁傷様。おっと。
「反乱?」
「いや。王の前に姫様を連れて行くための道を準備しに行く。今王宮にいるクリティアーネ姫は身代わりだ。オーケシュトレームの用意した、な」
「オーケシュトレーム?」
聞かない名前が出て来た。僕の記憶なら一度も耳にしたことのない名前のはず。
「オーケシュトレーム子爵だ。今は宮廷魔術師の職に就いているらしいが、ほんの1年前にふらっと立ち寄った魔法使いだったのさ。どんな手を使ったのか気が付いたら王宮の組織に喰い込んでやがったのさ」
ああ、苗字ね。子爵か。爵位ももらったってことだよな? それだけこの国で活躍したって事か? それにしては尊敬するような言い回しが皆無だな。
「それくらいの人なら自分に危害を加えそうな人間を押さえるか、搦手を準備してるんじゃない? ぽっと出の人間が1年やそこらで宮廷魔術師になって爵位ももらえるというのは良くあることなの?」
念の為聞いておく。「いや、それ普通だぞ」って答えなら気にしなくてもいいだろうから。
「ある訳ねぇだろ!」
ないんですね。だったらーー。
「それなら尚更、搦手があると思ったほうが良いんじゃない? 人心を掌握できる術があると思ったほうが良い。そして王宮に居るであろう仲間の何人かは籠絡されてるはず」
「「「なっ!?」」」「「出鱈目な事を!!」」「あいつらに限って!?」「不味いな」
「僕もそう思いますよ。王宮の中の人物は当てにしないほうが良い。王宮を空けている時間が長過ぎます。先手を打ってあると考えて行動しないと痛い目に遭ってからじゃ遅すぎる。実行の時間と場所を王宮のメンバーには全て違う情報を教えましょう。その中に1つだけ本当の情報を紛れ込ませます。何人くらいの方が潜んでいるのか知りませんが。あ、数を教えないくていいです」
情報戦で後手に回ってる。この状態でのこのこ王宮に入れば鴨がネギ背負ってきたのと同じだ。
「なる程な。完全に情報を撹乱するってことか。それぞれが対応する間に目的地まで突っ切るしかない」
「そういう事です。因みに、ここに居るメンバーも信用しない方がいいですね。侵入ルートと時間はラドバウトさんが1人で決めてください。一人ひとりに異なった情報を渡してそれぞれが情報を拡散する、でどうでしょう?」
「面白えな。何処でそんなことを考えつく? だがそれで良い」
僕の提案に呆れたような表情で覗き込んできたが、直ぐに覚悟の決まった男の表情で凄みある笑みを浮かべるのだった。黒幕がオーケシュトレームという奴なのか、別に居るのか注意は必要だな。その笑みを見ながらクリス姫の方に顔を向ける。幼いこの子が政の犠牲になるのは避けてあげたい。
結果的には僕の案が最用され、5人の男たち1人1人に情報を持たせて順番に送り出す。ジルケとゲルルフもだ。抜け道はかなりの数存在しているということだろう。アレンカにも当然ラドバウトが耳打ちする。正しい情報は聞いてない。見ぬが仏、聞かぬが花ということもあるだろう。それでも木を隠すのは森の中が良いと言えるように、情報が錯綜するように操作したようだ。
「何だか悪そうな笑顔ですね」
「放っとけ! お前の発案だろうが」
「まぁそうなんですけどね。それでラドバウトはどうするんですか?」
「オレも別ルートで情報を流す」
徹底してるね。それなら安心か。僕らは突入する際に一緒に動く流れかな?
「分かりました。そういう事ならアレンカさん、案内をお願いします」
「承知しました。ご案内致しします」
フードを冠ったままアレンカがペコリとお辞儀をして僕たちの前に立つ。皆の反応は何時でも良いという感じなのでそのまま案内してもらうことにした。王宮から来てる彼女もどういう人間かわからない。【鑑定】をしてみようかと思ったけど、何だか引っ掛かるからその感覚を大事にしようと思って身元調査してないんだよな。
歩くこと四半刻、踊る砂蜥蜴亭だそうだ。ま、店の名前はその主のセンスだから何も言うまい。似たような名前が多いんだろうね、きっと。
宿の前に到着した時に1人の男が宿の前にたって行き交う人を観察しているのが眼に留まる。この国の衣装に合わせて帯布を頭に巻いてはいるが、白い肌と滅紫色の瞳には見憶えがあった。アイーダと同じだ。と言うことは【隠蔽】スキルで上手く隠しているということか。覧ると怪しまれるな。というか、僕の存在自体怪しまれるんだけどね。実際驚きの表情で見られてる。
「これは驚いた。生霊が日の陽向で闊歩しているとは」
「ははは。驚かれますよね。功を焦って迷宮で呪いを受けてしったんですよ。特殊な体になってしまったんですが、陽の下で動けるのがせめてもの救いですね」
様子を見てみる。訝しんでるのは明らかなんだけど、それ以上の様子も気配もない。変わったイヤリングをしてるくらいだ。男なのにと思ったけど、何か変だな。視線がねとりと絡みつくようなものに変わってる。僕の答えにも大して関心がなさそうだ。
「わたくしは店の者に挨拶してまいります」
そのタイミングでアレンカがペコリと頭を下げて1人そそくさと宿の中に入っていくのだった。侍女らしい対応だな。この人物とは面識なさそうだったし、こいつも関心ない素振りだ。眼で追ってもない。それよりも僕らを値踏みしてるような感じがする。
「あ、うん、宜しく。それにしても変わったイヤリングをしておられますね。初対面で不躾なお願いだとは承知の上で言いますが、見せていただいても?」
「ほう、これに気が付かれますか。なかなかお目が高い」
僕の言葉に男の口角が上がる。両耳に着けられた同じ球状の小さなイヤリング。その右側のものを男が右の手に載せた時にぞくりと悪寒が走る。何だ!? 【鑑定】。
◆ステータス◆
【アイテム名】ラミアの眼
【種類】魔導具
【効果】装具者に【魅惑】のスキルを付与し、ラミアの固有魔法【魅了】の使用を可能にする。
【使用者】ミロスラーフ
「魔道具!?」
ラミアの眼!? 眼だって? そのイヤリングどう見ても眼球だろう!? 僕の一言で男の口が耳の方に大きく引き歪み、興奮したような笑みに変わる。不味い!
「この男の眼を見るな!」
「遅い。わたしと眼を合わせた時点で効果は出てる。先程の女は効果が出なかったようだがね」
「っ!?」
そう言われて振り返ると、熱っぽい視線を男に向けているカリナ、ドーラ、フェナ、そしてクリス姫の姿があった。ナハトアは大丈夫そうだ。ここまで強力なのか!? まるで本物……。まさか!?
「この女たちは良い魂を持っているようだ。研究材料として持って来いといえる。ここで待っていた甲斐があったというものだ」
「何!?」
黒幕か? いや、その前に。
「【治療の雨】。その魔道具。ラミアの眼を繰り抜いたのか? ナハトア。眼を見させるな」
状態異常を癒やすのが先だ。
「はい、ルイ様」
「ふはははは! 面白い! 面白い!! 生霊が平気で聖属性の魔法を使うとは! 良い研究対象を見つけた。そのまま南領に連れて帰ってやろう。ん? ああ、これかね? よく分かったな。だが安心し給え、ラミアは殺してはおらんよ。まぁ生かさず殺さずと言ったところだがね」
な……に!? その説明に辺境の街で見た魔道具というべきか迷う研究用の巨大装置を思い出す。僕のアイテムボックス内に収めているやつだ。まさか!?
「まさかとは思うけど、凝血絡みはあんたの差金か?」
ここに居る者の中にあの日居合わせた者は居ない。だから魔道具のことを知るはずもない。知っているとすれば僕と、作った本人だけのはず。だがその問の答えは更なる笑みだった。こいつか! ナハトアが4人を連れて距離を取る。
「お前か! カンゼムに与えたツインテールフォックスの研究設備を隠してくれたのは! 何処にある? 言え!」
狂気じみた視線が僕の眼を射抜くが僕も同じだ。腸が煮えくり返るとはこういう事なんだろう、沸々と腹の底からどす黒い怒りが湧いてくるのが分かる。
「そんな過去の装置を探して何になる? 今手元に玩具があるからそれが作れたんだろう?」
なるだけ押さえるようにするがまだまだ修行が足りないな。殺気が漏れてるのが分かる。どうする? 【実体化】するか? いや、逃げる手段は持ってるだろうからここでは使わない。触れるとしても一瞬だ。ならば次のために今は切り札になりえるのは隠す。聖魔法は使わなきゃいけなかったんだから割り切る。仕方ない。
「ふはははは。なかなか聡い生霊のようだな。まぁあの設備のデータが欲しいだけだからな。装置自体は屑だ。しかし、都に残ってみたものの漁も出来なかったがここに来て大量だ。存分に狩らせてもらうぞ。【火炎縛り】」
火属性の拘束魔法! 魔族が全員闇属性だけというわけ無いだろ!? 何て思い込みしてたんだ。阿呆か僕は。自分の油断にも感情を乱されてしまう。【影縛り】のように炎の鞭みたいなものが僕の足元から勢い良く伸び出て僕の体に纏わりつく。
「ルイ様!?」
「問題ない!」
ナハトアの驚いた声が聞こえるが振り向かずに応えておく。今はこの男、ミスラーロフから視線を離さない。まだ陽は高いんだけど、その太陽がキラリと光った気がした。ん?
「ふふふ。強がるのもそれくらいにするといい。この拘束はどんどん対象物を焼いていくからね。動けないのと体力を削るにはもってこいなのさ。どうだい? 捕まった気分は?」
「さて、絶体絶命とは言えないと思うな。まだ余裕はある」
動けないんだけど、強がることは出来る。聖魔法の【解呪】って、拘束魔法とかも効果があったんだっけ? 試してないから分からない。検証しておけば良かった。このままでは埒が明かないから行き当りばったりで検証だ。
「強がっても無駄だ。魔力を練り込んで発動させた拘束魔法にたかだか生霊ごときが破れるはずもない。お前が動けない内にあの女どもを仕込んでおくことにしよう」
「それができると良いね?」
「何?」
「【解呪】」
「なっ!?」
効果があった。魔法付与の解除が主な効果だけど、考えてみたら【火炎縛り】も火へ対象者を縛り付けて行動を邪魔する魔法を付与してる。ものの見事に【解呪】出来てしまったよ。込めた魔力はそこまで強力じゃなかったということか。焦った表情を見れれたんだ気分が良い。ナハトアたちも状況が飲み込めてきたようで、更に距離を取ってくれている。それで良い。
「じゃあ、こちの番だ」
「ちっ、なんて遣り難い! 【火炎の壁】」
僕とミスラーロフの間に燃える壁が現れる。【解呪】が使えるっていうことの利点を考えたのか?
「それは最大の褒め言葉ですよ? 【解呪】」
「【火炎の突撃槍】」
「そう来たか! え!?」「え!?」
炎の壁が消えた瞬間、ミスラーロフは燃え盛る騎乗槍のような槍を手にしていたんだ。だけど、それが彼の手から放たれることはなかった。僕も、ミスラーロフの眼も驚きのあまり大きく見開かれることになる。トンッ、ともドスッとも聞こえる音と共に黒い刀身となったあの長剣が彼の左側、背中から腹部にかけて突き抜け漆黒の刀身を怪しく光らせていたのであったーー。
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