第102話 怒りの矛先
※2018/1/5:本文魔法の消費Mpや範囲を調整しました。
『オオォォォォォォォォォッ!!!』
路地の先から獣のような咆哮が空に響き渡ったのだーーーー。
「何の声!?」「獣!?」
ドーラとフェナにも判別が出来ない声なのか、お互いに顔を見合わせている。
「急ぐぞ!」
「「はいっ!」」
2人を追い越して路地の先に飛び出す。一気に視界が開け陽の光が眼を射すが、眩し過ぎて眼が開けられない程ではない。眼前に広がっていたのは女子どもを輪の中心にして取り囲み、街の防衛隊や冒険者たちと相対していた海賊だった。
その中に一際巨大な影が観える。ゴウ? いや違うな。一瞬ゴウと名乗った人喰い鬼の姿と重ねてしまったが、明らかに眼の前の影はそれより大きいのだ。そこに――。
「ルイ様!」「ルイさん」「無事だったか!」「獣人の娘誑し込んだ!?」「手が早い!」
ナハトア、アレクセイ、デニス、マーシャ、クリチュカと現れた。ヴィルの姿が見えないが今はそれどころじゃない。
「待てまて、最後の方可怪しいぞ!? ナハトア誤解だって! ほら、ドーラもフェナも説明を」
マーシャとクリチュカが可怪しなことを口走るので、ナハトアの表情が「え!?」っと歪んだんだ。慌てて否定しながらドーラとフェナに助けを求めたのが間違いだった。
「初めまして、ドーラと申します。ご主人様に助けて頂きました」
「フェナと申します。ご主人様には優しくしていただいております」
と来たもんだ。しれっと静かに微笑みながらお辞儀するもんだから余計に怪しまれるだろ!?
「はっ!? ちょっと2人とも何言ってるの!?」
「「「「ご主人様!?」」」」「優しく?」
「待てまて待て、誤解だ。さっき船で助けたのは本当だけど、ご主人様になった記憶はない! 断じてない! ドーラもフェナも何でそんなに混ぜ返すかな!? いや、ナハトア、誤解だって」
何でこんな事を緊急時にやってんだ。4人組は放おっておいてナハトアの機嫌を取ることを優先する。あいつら、ちゃっかり自分たちの居場所を確保したな。野生の勘なのか、侮れないぞ。いやいや、そうじゃなくてだな。
「何が誤解なんですか? ルイ様」
う、ジト目で見るのは止めてくれないかな。
「彼女たちを助けたのは本当だし、ここまで一緒に来たのも本当だ。そもそも広場の場所が分からないんだから。でも、彼女たちの主人になった訳じゃない」
何か言いそうになってるドーラとフェナを眼で制す。これ以上蒸し返されたら堪らん。ナハトアとの距離を詰めて釈明するが、どこまで信じてもらえるか。
「そう……なのですか?」
うぐっ。ツンデレなのか? 時々だけど上目遣いのダメージが上乗せされるな。186㎝ある僕より身長が10㎝は低いナハトアの紺色の瞳からくり出される攻撃にはそれだけの力があった。美人だからこそのプラス補正もついてるが、シンシアといい勝負だ。どちらかといえばシンシアはクーデレになるんだろうけど――。正直良く分からない。
「申し訳ありません、悪巫山戯が過ぎました」
「でも、ご主人様になって欲しいとは本当に思ってるんです」
と、ドーラとフェナが頭を下げてくれたお蔭で飛び火が拡大する前に消すことが出来た。やれやれ。その説明でナハトアもバツが悪そうにしてるけど、その姿も可愛らしいので許す。それにしても。
「ヴィルは何処に行ったんだ?」
「あ、ヴィルならあそこに居ます」
ナハトアの指差す方に目を凝らすと、大きな陰に対峙する漆黒の騎士の姿があった。おいおい、目立ちまくりじゃないか。おまけに後ろに人質が居るもんだから手が出せないという最悪のパターン。もっと考えて前にでろって!
「ったく。あれじゃあ海賊の思う壺だろ? もっと考えて出れなかったのか、脳筋め」
「ぷっ、脳筋。デニスも脳筋だよね」
「あん?」
「言えてる」「確かに」
僕の一言にツボにはまったのか、アレクセイがデニスを指差して笑うのだった。マーシャとクリチュカも頷いてる。平和だね、君たちは。でも、指を加えて見てるわけにもいかないだろ? ヴィルの相手に牛を思わせる角があった。ミノタウロス?
「ミノタウロスにしては大きすぎないか?」
「突然変異体だそうです。なんでも巨人族並に体格があって6mはあるとか」
「6m!? 通常の3倍近くあるんじゃない!?」
アレクセイの説明に耳を疑った。僕が聞いていたミノタウロスの平均身長は2mだ。6mなんて規格外過ぎる。ゴウの体格も人喰い鬼にしては大きかったし……。どうなってるんだ? そもそも巨人族ってそんなに身長があるのか!?
「そうなんだよな。俺らも聞いた時には耳を疑ったが、あれを見せられてはな」
デニスの言うことも尤もだ。普通のサイズ、あのミノタウロスからすれば小人の人間が束になっても青草のようにサクッと刈り取られるだけだろう。幾らヴィルが竜とは言え分が悪いことに変わりはない。ミノタウロスの振るう大きな斧槍を弾く金属音と、石畳を削る音が広場を飛び交っていた。正直よく後ろに居る人質や取り巻きの兵士たちに流れないように受けていると思う。
「まずいな。ナハトア、ちょっと協力頼めるかな?」
「え、あ、まぁ少しくらいなら」
「助かる。僕と向き合う形で立ってくれる? 他の人は僕らを隠す壁になって欲しいんだ。ちょっと隙間を開ける感じの壁ね」
「何をするのか知らねぇが」「分かりました」「分かったわ」「仕方ないわね」「「はい」」
7人の協力を取り付けて、ナハトアが僕の前に来た瞬間抱き締めた。
「えっ!?」「「はぁっ!?」」「「何やってるの!!」」「「ずるいっ!!」」
いや、ドーラにフェナ「ずるい」って聞こえたぞ?
「ナハトアもそのまま。黒き霧よ、立ち籠めよ。儚き幻で束の間の幸せを与え給え。【黒霧】」
身動ぐナハトアを抱き締めながら右手を広場の中央に向けて翳し、詠唱を終える。詠唱が始まった時点で他の6人は意味を悟ってくれたらしく直ぐに壁を僕の周囲に完成させてくれた。隙間から見れば、僕がナハトアを抱き締めてるようにしか見えないはず。
この魔法は本来1000Mpの消費で50m×50m×3mの範囲に影響が出る魔法だ。ナディアとの戦闘の時に使った際にはそのままアレンジ無しで使用したのだけど、プラス1000Mpを足して消費すれば5mの幅を広げることが出来る特性がある。今回は高さ3mはそのままにして、100m×100m×3mの幅で【黒霧】を掛けることにした。【黒珠】だと範囲が指定できないのに加え、Mpを削り取るまでに時間がかかる。その間に人質に手を出されたら意味はない。それならばMpを大量に消費してでも睡眠効果がおまけに付くこの魔法が適当だろうと言う結論に至った訳。
「「「「「嘘でしょ!? すごっ!!」」」」」「マジかっ!? 相変わらずすげぇな!!」
突然足元から湧き上がる黒い霧に広場が混乱と悲鳴と怒号に満たされる。その突然の変化にヴィルがチラッと視線をこちらに飛ばしたのが分かった。後はヴィルに任せるか、サポートするか判断に迷うな。心許ないという事ではなく、今は戦闘による被害をいかに最小限に抑えれるかなのだから。
「どの道、霧が晴れる前にしなきゃ意味がないか。皆、ヴィルの近くに移動するから僕を囲んだままで付いて来て。ナハトアは肩を貸して」
「え、あ、はい!」
ナハトアだけ返事が返ってくる。他の6人は頷いて動き出してくれた。こういう時は助かるな。ナハトアの肩がなければ走れなかった訳じゃないけど、演技は必要だよね。三文芝居でも現状を胡麻化せれればそれでいい。
25mあればこの魔法は届く。
「皆、止まって!」
射程距離に入ったであろうポイントで、声を掛け蹌踉めきながら膝を付く。その様子にナハトアが驚くけど、笑顔でそれ以上の心配をしないでも良いと告げ短く詠唱するのだった。
「えっ!? ルイ様!?」
「大丈夫。【槍影】。ヴィル、一歩下がって!」
「応っ!」
僕の警告にヴィルが迅速に反応する。剣を横に払って大きな斧槍の軌道を石畳に向かわせてから一歩飛び退くのだった。恐らく僕がもう一手何かしてくると読んでいたんだろう。敵わないな。戦闘経験では彼の方が遙か先を行くのだから。
ヴィルが飛び退いたと同時に10本の薄黒い大きな棘がミノタウロスの足元から突き出し、その巨躯を貫くのであった。これでいいだろう。Mpが枯渇したわけじゃないけど、後は任せることにした。まだこの後の処理もあるだろうし。
「ふ〜。ここまでお膳立てしておけば被害が広がることもないだろう。後はヴィルに任せよう」
そう言って僕はその場に腰を下ろす事にした。走り詰めでスタミはあるとは言え、疲れたんだ。生霊なのに疲れたって変な感覚だけど、これはこれで懐かしい感覚なんだよな。
『オオォォォォォォォォォッ!!!』
ミノタウロスの雄叫びなのか絶叫なのか、血を迸らせながら大きな斧槍を振るう姿に寒気を感じた。生命力の凄さだけど、こうまで違うんだな。恐れられるはずだ。容赦なく振るわれるヴィルの剣に切り刻まれる事10分、ミノタウロスは己の血の海にゆっくりと倒れ込んだのであった。ガランと凶悪な破壊力を秘めた武器が石畳の上に転がる。
それを確認した取り巻きの兵士や冒険者たち、更には街の者たちが、霧の中で横たわっている海賊たちに襲いかかったのであった。そこからは一方的な殺戮だ。眠気に耐えた者も数える程はい居たが、数には勝てずに同じ運命を辿る。自分たちの家族を取り戻そうとする者、奪われた家族の、友の無念を晴らそうとする者、民を守ろうとする者、己の使命を全うしようとする者がそこに居た。武器を振りかざす者たちの内から湧き上がる怒りは震える矛先に狂気を与え、海賊たちの命の華を容赦なく摘み取っていたのである。
「負の連鎖だな。海賊たちもこんな莫迦なことをしでかさなければ命もあっただろうに」
「ご主人様は海賊を擁護されるのですか!?」
その一言にドーラが険しい表情で問い質してくる。言葉が足らなかったな。
「あのね、ドーラ。僕は君のご主人様になった覚えはないよ? あ〜擁護じゃなくてだな、彼らにも帰りを持つ人が居たんだろうに、と思っただけさ」
「「あ……」」
「まぁ、そんなこと言ってたら限がないくらい分かるけどね。でも昔から、命という価値はお金や物では量れないと僕は思ってる。少し変わり者だってことかな」
何かに気づいたドーラとフェナにそう言って肩を竦めつつ笑い掛けておいた。とは言うものの、大ぴらに被害者が居る所で持論を振りかざす気は毛頭無い。4人組も仕方ないなぁって言う顔で僕を見てるしね。ナハトアは――。
「ナハトア、僕の顔に何か付いてる?」
ぼ〜っと僕の顔を見詰めていた。何か変なこと言ったか?
「へ?あ、いえ、何だもないです」
「何だもないって、そんなに焦ることないだろうに」
「ゔっ」
「ルイ殿! ナハトア、帰ったぞ! む?」
ナハトアを弄ろうとした処でヴィルが帰って来た。久し振りに暴れることが出来てすっとしたんだろう、表情が晴れやかだ。それにしてもその言葉遣いブレないな。
「あ、ドーラとフェナ。船で助けた後、ここまで案内してもらったんだ」
獣人の2人に気が付いたようなので簡単に紹介する。
「そうか。てっきり誑し込んだのかと思ったぞ」
「お前もどうしてそういう思考パターンになる? そこの2人も一緒に頷くな」
ヴィルの言葉を正そうとしたら、マーシャとクリチュカが腕組みして頷いている姿が視界に入ったのでついでに突っ込んでおいた。「何故バレた!?」的な表情でこっちを見ていたけどスルーする。
それにしても、今回の一件でかなりの死傷者が出たに違いない。僕が居合わせた死傷者だけでも40-50人は下らないだろう。そもそもこれだけの殺戮をしてまで、女子どもを大量に攫う必要があった事自体が可怪しいんだ。港に停泊していた大型帆船3隻にはこれ以上乗れない程の奴隷が居たというのに。
「別の船が来る予定なのか?」
「「「えっ!?」」」「「どういうこと?」だ?」「よく分からないんですけど」「説明して」「……」
ポツリと不用意に呟いた一言は、皆の関心を引き付けるには十分過ぎるものだった。それはそうだろう。もうこれで終わりだと誰もが思って居るのだろうから。
「船を潰されたのに抵抗を続けていた事、3隻全ての船底は既に奴隷で満室だったのにさらに攫おうとした事、執拗な殺戮と略奪行為が行われた事――。可怪しいと思わないか?」
「そう言われてみれば」「確かに」「よく気づけたわね」「天才?」
「その船が何時来るのかは知らないけど、これで終わったと考えるのはちょっと危険な気がするな」
「その意見には同感だな」
背後の路地から野太い同意の声が僕たちの耳を打つ。
「「「わっ!?」」」「「「「ギルマス!?」」」」「……」
ギルマス? ギルドマスターか。気が付かなかったな。まぁ殺気を出してなかったというのもあるのかも知れないけど。ヴィルの角度からだと見えていたはずだ。アイコンタクトで制されたか?
「これはこれは初めまして。ルイと申します」
「ランベルトという。役職は聞いての通りだ」
ゆっくり立ち上がってからランベルトという男の方に向き直り握手する。僕よりも4,5㎝は高く肩幅も厚みもある人物だ。握手した手の厚みも一般人のそれとは違う。ゴツゴツして分厚い。男の自己紹介に思わず首を竦めて反応してしまった。そんな人物が何でこんな所に居るんだ?
「えっと、じゃあ僕はこれで」
「待てまて。取って食べやしないから少し話そうじゃないか」
握手を振りほどいて適用な方向へ行こうとしたら、握手を離してもらえなかった。面倒な感じがする。
「あの、手、放してもらえませんか?」
「話を聞いてくれるのなら」
ランベルトはそう言うと頬を横に引っ張るようにして白い歯を見せるのだった。無骨な男の笑顔も悪くないな。おっと、そんな気は更々ないぞ? 僕はノーマルだから! 4人組の方は引き攣った笑顔だ。何か隠してる? ナハトアは、視線を逸らせた。今逸らせたよな?
「厄介事は御免被りたいんですが?」
「話を聞く前から何で厄介事だと言い切れる?」
「あんたに面識がある者が挙って挙動不審ですよ。どう差し引いても僕に良い話ではなさそうだ」
「がははははは! こりゃ参ったな。相当にキレもんだ」
ランベルトは豪快に笑いながら空いた左手でバシバシと僕の右肩を叩いて来るものの、一向に握手を解こうとはしない。と言うか微妙に力を入れてきてないか?
「「「「ギルマス!」」」」
どうしてくれようかと思案していると背後から聞き覚えのない声が多数飛び越えてきた。どうやら一連の報復行動は幕を下ろしたようだ。血なまぐさい臭いが立ち籠めたままだが、街全体に煙と血の臭いが立ち籠めてるので、この異常な状況に慣れ始めている自分も居た。
「おお、お前らか! 手分けして負傷者を探して冒険者ギルドに連れて来い。遺体は神殿に運んで処理してもらうようにここに居る奴らに伝えろ。俺もこいつらと冒険者ギルドに戻ってるからよ!」
「「「「分かりました!」」」」
ランベルトの指示を聞きながら「うち」とは何処だ? と頭を悩ませていたんだけど、ピンとくるものがないので深く考えないことにした。指示を受けた冒険者らしき者たちが伝達を仲間に伝えていく声が聞こえてくる。連携はできてるんだな。
「そこの獣人のお嬢ちゃんたちは、この街の者じゃないな」
「「はい。海賊に捕まった所をルイ様に救って頂きました」」
「ふ〜ん。随分お前に助けられたっていう奴がこの街でウロチョロしてるんだよな。そこら辺も踏まえて話を聞かせてもらいたいわけよ」
「え? 今ので終わりでしょ? 助けたという結果が出てるんですから」
見事にハモったドーラとフェナの言葉に思わず頬が緩むが、ランベルトの追求に少し嫌な顔をしてしまう。それが面倒なんだって。ふと見ると4人組はそそくさと歩き始めてる、どういうこと?
「お前な、上澄みだけ掬って、はいそうですか、なんて旨い話ないんだよ。まぁ、どう転がしてもお前さんは街の恩人だ、悪いようにはしないから心配するな!」
「ぶっ」
そう大きな声で言い切るとバンと結構な力で背中を叩いてくるランベルト。どうやら連行は決定事項のようだな。そもそも何処へ連れて行こっていうんだ?
「ナハトアも、そこの黒騎士さんも、お嬢ちゃんたちもな」
「ナハトア、どういうこと?」
手だけ握らせた状態でナハトアの方に体を捻って小声で確認してみる。
「ここのギルマスは気になる報告は自分で調べないと気がすまないんです。それで、“うち”というのは冒険者ギルドだと思いますが、そこで」
「取り調べ?」
ナハトアの言葉尻を繋げてみると、そのまま黙って頷いた。その理解であってるということか。仕方ない、混乱してる時に騒ぎは起こしたくないし、怪我人が冒険者ギルドに連れて来られるというのなら探す手間も省ける。それにしても街の守備兵とかに取り調べを受けるのは分かるけど、ギルマスに取り調べとはね。
「話は付いたか?」
「おっさんと手を繋いで歩く趣味はないと説明したら、手を放してくれれば信じるという話になりました」
「なっ!? 莫迦野郎、俺にもそんな趣味はねぇ!」
笑顔でランベルトに答えると、顔を真っ赤にして振り払うように手を放してくれた。良かった、このおっさんもノーマルのようだ。
「ま、冗談ですけどね」
「冗談にしては笑えないな」
その一言に肩を竦めておく。手を放してもらえただけでありがたい。汗で湿った掌をズボンの腿の辺りで拭きながら周りを見渡す。海賊たちの遺体は荷馬車のようなものに積み上げられているのが見える。女子どもたちは自分たちの家に向かったようだ。そこでも現実を突き付けられることになるんだろうけど――。それからランベルトに向き直る。
「ナハトアにも迷惑かけることになるので逃げませんから、安心して下さい」
「――お前らどんな関係だ?」
「ま、それもおうちで話しますよ」
「そうか。なら行くぞ」
ランベルトの右横に僕が並んで歩き、その後ろにナハトア、ヴィル、ドーラとフェナの順で続く。先を歩く4人組の背中を追うように僕たちは広場を後にしたのだった。その時。
タッタラッタァァァッ~♪
懐かしい音が頭の中で響き渡り、その後にアナウンスが流れる。
レベルが上がりました!
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