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7/14

two ⑥

「梨那子っ。」

そう言って飛び込んできたのは、

「星山さん・・・」

そう、星山さんだった。

息を切らしていて、額には汗が夕焼けで光っている。

「何があったんだ。」

そう星山さんに聞かれて、私と星山さん以外が黙り込み、顔を顰めた。

私何があったの?

星山さんが、猛の胸倉を掴み、無理矢理立たせ、こう聞いた。

「梨那子は、何があったんだ。」

すごい剣幕に、その場に居た全員が凍り付いた。

「・・・癌だよ。悪性リンパ腫」

癌・・・。

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