脱出ゲームに強制参加させられた太郎くんを応援しませんか?
おはよう? こんにちは? こんばんは?
まぁそれはど~でも良いとして、初めまして!!
私の名前は [ミスターX] ともうします。
大事な事なので [ ] を付けました。
この物語の内容はどんな感じかと言いますと、ぶっちゃけタイトルどうりですね。
わかりやすく言うと、脱出ゲームに強制参加した太郎くんの様子を、この私ミスターXがこっそり監視してアナタ、つまり読者さんに実況する。
と言う物語です。
因みに、まだ出ていませんが 「」 が付いている文字は 太郎くん のセリフで、それ以外は全て私(ミスターX)のセリフとなっておりま~す。
さて説明も済んだ所で、太郎くんの脱出ゲームを実況する前に…………。
ヒャッホーーー!!
いや~読者さん読者さん、私の実況を見にここまで来てくれてアリガトーーーーウ!!
嬉しすぎてミスターXは盛り上がって来たよ~~。
イャッフー!! ワッショイ!! 561034!!
…………すみませんでした。
謝りますので読むのを辞めないで下さい。
さっきは取り乱しましたが、気を取り直して本題へとまいりましょう。
「クソ、なんで僕がこんなゲームに!! 」
あらあら、太郎くんは記念すべき初セリフを怒鳴り声でスタートしてしまいましたね。
いけませんな~、まぁ太郎くんは今それどころじゃないみたいですが。
あ、いま太郎くんは小さい個室に閉じ込められています。
脱出ゲームをさせるのはあらかじめ伝えてありますが、やはり狭い部屋にひとりで閉じ込められたら不安でしょうね。
まぁこれは 脱出ゲーム 太郎くんの頑張り次第ではもちろん普通の日常に返してあげますから、読者さん安心してね~。
さ~て、そろそろ脱出ゲームを始めるとしますか。
お題転送~。
ん? ああ、言い忘れましたが私はこの脱出ゲームの主催者でもあります。
私が、太郎くんを拉致…………協力してほしいと半ば強引に連れてきたんです。
「うわ!! なんだこれ!!」
お? ようやく太郎くんにお題の紙が届いたみたいですね。
…………んー、太郎くん悩んでるみたいですね~。
え? どんなお題か見たい?
フッフ~ン♪ どーしょっかな~。
…………あ、読むの辞めないで下さい。 お題を教えますから読むのを辞めないで下さい。
ふぅ~もう冗談はほどほどにします。
太郎くんに送ったお題はこれです。
??????+147258=
…………わかりますか?
多分これだけだと、誰にも解けないんじゃないかな?
おっと、太郎くんが狭い個室のなかで何かを探していますね。
恐らく、??????が解らないから、ヒントが部屋のどこかにあるか探してるんでしょうね、脱出ゲームだけに。
読者さん、そんな健気に頑張る太郎くんを応援してあげて下さい。
フレー、フレー、タ・ロ・ウ!!
まぁ、ヒントなんて部屋の中に隠してなんか無いんですがね。
…………あ、待って!! 無理ゲーじゃないから!!
ちゃんと私にも考えがあるから見限るのは止めたげて!!
ふぅ~、さて確かにノーヒントでは無理ゲーでクソゲーですが、太郎くんには特別にスペシャルアイテムを送ります。
それは………ジャジャン!!
ス~パ~テレビ~~(薄型)
これを太郎くんに送りたいと思います。
……なんだそりゃ? って顔してる読者さんにスーパーテレビ(薄型)の特殊能力を教えてやろう。
1、手のひらサイズの、このテレビに質問をぶつける。(ただし質問は3回のみ)
2、すると、あら不思議!! テレビの画面に質問の答えが文字で浮かび上がる。
3、解決!!
っと言う感じで色んな問題を解決してくれる優れもの…………え? そしたら簡単過ぎて逆にクソゲーだ?
ちょ、待って待って、ちゃんと考えがあるから読むのを辞めないで最後まで見てって!!
まぁ、とりあえずこのスーパーテレビ(薄型)を太郎くんに送りますね。
転送~。
…………まぁまぁ、読者さんも色々言いたい事もあるでしょうが、強制的に理不尽なゲームやらせているんだからスペシャルアイテムの1つもあげたくなるでしょう。
その理不尽なゲームやらせてる自分で言うのもなんですが。
………てか、私が喋ってる間に太郎くんはずっと個室の中でヒント探してたみたいですね。
心身共に、かなり疲労が溜まってる見たいですね。
「うわ!! 今度はなんだ!?」
お! スペシャルテレ………いや、スーパーテレビがちゃんと届いたみたいですね。
説明書も送ったんで、操作は問題無いでしょう。
さて、太郎くんが説明書読んでる間に、私が何故太郎くんを脱出ゲームに強制的に参加させたのか教えましょうか。
それはズバリ。
見ててスッゲェ楽しいからです。
あれ? 不満ですか読者さん?
逆に私はこれ以外の理由が解らないんですがねぇ。
「クソ、ふざけてるのかよ!!」
おや? 私が語ってる間に太郎くんが早速スーパーテレビ(薄型)を使用したみたいですねぇ。
どれどれ……どうやら質問内容はさっき私が話した、[太郎くんを脱出ゲームに参加させた目的]みたいですね。
やれやれ、使用回数は3回と説明書にも書いていたというのに、そんなくだらない事に使わないでもらいたいなぁ。
ま、使用回数があと2回もあれば脱出するには問題ないでしょう。
ところで読者さん、さっきの??????の謎は解けましたか?
実は、この物語の最初のほうでウッカリ番号を喋っちゃったんだよね~。
結構、不自然な入り方だったから覚えてるかな?
お? 太郎くんがスーパーテレビ(薄型)に第2の質問をぶつけていますね。
「このお題の答えを教えてくれ!」
お~、今度はちゃんと使ってくれましたね。
「そうか、これだったんだ!!」
一生懸命に太郎くんは紙に答えを書いていますね。
因みに、お題の紙に鉛筆で正解を書けば出口に転送する仕組みだよ。(鉛筆はお題の紙と一緒にあらかじめ転送済み)
ふぅ~、では答え合わせと…………よし! 正解したので太郎くんを出口まで転送しますか。
転送~
これで太郎くんは無事に出口まで転送しました。
おや? なにかつまんない物でも見ている顔をしていますねぇ、読者さん。
よかったじゃないですか、ちゃんと太郎くんは助かったんだから。
…………フッフッフッ
な~んてね!!!!
今までのは、ぜ~~~~んぶお遊びですよ。
ここからが本当の脱出ゲームですからねーーーー。
よくわからないみたいですねぇ。
説明の前に、太郎くんを覗いてみますか。
太郎くんはいま出口付近にいますね。
でも出口を通るのを躊躇しているみたいです。
なにやら、出口付近に学校でよく見る黒板がありますねぇ。
何か書いてある見たいです、どれどれ~ちょっと読んでみますね。
「正常ならば脱出、正常でなければ…………死」
おやおや、太郎くんに言われてしまいましたね。
そうです!! まさに黒板に書いている通りです!!
おや、解らないという顔をしてますね読者さん。
まぁ黒板に書いている事はアバウト過ぎて解らないのも無理もありませんね。
それなら私が解りやすく意味を教えてあげましょう。
つまり
この物語が正常に進んでいれば、脱出成功!!
という意味なんですが、これだけではまだ解りませんよね。
「黒板に書いてある意味をもっとわかりやすく説明してくれ」
太郎くんもスーパーテレビ(薄型)を使って、黒板に書いてある意味を解読しようとしていますね。
でも無駄ですよ。
「わ……わからないだって!?」
やはり無駄でしたね、何故だかわかりますか?
わからないですよね、なら教えます。それは……
あなたが、わかりやすく意味を説明出来ないからです。
実は、あのスーパーテレビ(薄型)にぶつけられた質問はアナタ 読者さん が知っている質問しか答えられません。
つまり、最初の理不尽ともとれるお題も、読者さんが答えを知っていた為クリア出来たのです。
逆に、もしも読者さんが最初のお題の答えを知らな
いまま太郎くんがお題をクリアしていたら
矛盾してますよね。
まぁ、この事実を知ってても知らなくても、読者さんがちゃんと正しいやり方でこの物語を読んでいたなら太郎くんは脱出ゲームクリアですから安心してくださいね。
おっと、太郎くんが出口に向かいましたね。
結局、黒板に書いてある意味が解らずに賭けに出たのでしょう。
もうスーパーテレビ(薄型)は使えませんしね。
え? 太郎くんは助かるのか?
それを私が知る訳が無いじゃないですか。
その答えを知っているのは…………………
読者ダケダァ
わかりにくい作品かもしれませんが、最後まで読んでくれてありがとうございます。
最後に、太郎くんを救えた人はコメント待ってます。(もちろん救えなかった人も大歓迎です)