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にゃんとも不思議な異世界生活始めましたにゃ  作者: YUUURI
第1章  新天地セイタルです
21/119

21。セイタルの町にゃ

 涙の『出自ストーリー』が落ち着くと、手で涙を拭ったロゼさんが真剣な顔で聞いてきた。


「まさかとは思うんだけど、その肩に乗ってるのって……ブラッディキャットの子供じゃないよね?柄が全く違うけど、よく似てるよね……」


 ほう、さすが冒険者と言うべきか?


 セイルさんは20歳、ロゼさん18歳で共にⅮランク、二人で組んで冒険者をしているらしい。


 マサはロゼさんの言葉に感心したが、ここはまたリコの出番である。


「森に住んでいる時に、ブラッディキャットが何かにやられて死んでいて。その近くでこの子達を見つけたんです、なんか自分達と重なっちゃって……。この子達、ルビィとレオっていう名前なんですけど、私達の従魔になってくれたんです」


「へぇー、じゃあこの子達はやっぱりブラッディキャットなの? あの『森の番人』の? 毛色が違うのは亜種って事よね?」


 驚いた様にそう言うロゼさん。


「それじゃあやっぱり冒険者ギルドでの登録が必要になるわね……」


 何か言いたげに言葉を切った時、御者台に居たセイルさんが叫んだ。


「セイタルの町が見えて来たぞ!?」


 その言葉にマサもリコも立ち上がり前方を見ると、遠目にも分かる程高さのある石の壁が見えてきた。


「「 おおっ!!凄い!? 」」


 二人はハモリながら感嘆の声を上げてしまうのだった。




 石壁は10m(三階建て)位の高さが有り、町全体を囲っているらしい。

 出入口となる分厚い大きな木の観音扉が二つと、脇に小さな扉が付けられていた。

 ここを治めているセイータルス男爵家の警備兵が出入口の両脇を守っているらしく、銀色の鎧を着こんでいる人が目に付いた。



 検問が有る為、ラウネロさん達とはここでお別れとなる。


「落ち着いたら私の商会に来てくださいよ?」


「困ったら力になりますからね」


 ラウネロさんとコーリスさんはそう言ってくれた。


「会ったら気軽に声かけてくれよな」


 そう笑顔で言うセイルさんとは真逆に、真剣な顔のロゼさんは。


「気を付けるのよ、珍しい魔獣の子は狙われやすいわ。早く従魔登録しておきなさい。登録して従魔証を早く付けた方が良いわよ、そうしたら絶対手出しされないからね」


そう教えてくれたのだった。






「なんか、凄く良い人達だったな……」


「手伝って正解だだったね、心配もしてくれたし」


「珍しい魔獣の子は狙われる……か、本当に気を付けなくちゃな」


「うん、早くギルド登録しちゃおう! はぐれない様にししないとね!!」


 二人は肩に乗ってキョロキョロしているルビィとレオに声を掛けると。


「「 うにゃ~ん 」」


 何とも気の抜けた返事を返されるのであった。


 可愛さにほっこりするが、親の心子知らずとはこの事かと不安になってしまう二人だった。


 念のため服の中に入ってもらい首元から顔を出してもらうことにする。


「これなら突然掴まれたり、無理やり連れ去られたりする事も無いでしょ?今後は何か方法を考えるよ」


 子猫達は二人にしか聞こえない小声で文句を言うも、リコの圧に負けてしぶしぶ服の中で大人しくなった。




「住民証明書かギルドカードが無いのならば奥で確認させてもらう。こちらに来なさい」


 警備兵の一人に促され入口横にある部屋に連れてこられたマサ達。

 ここでもリコによる涙の『出自ストーリー』が感情豊かに披露された事で。


「そうかそうか……(グズズッ)、若いのに苦労したんだな(ズビビッ)」


 と警備兵のおじさんを泣かせてしまう事となった。

 その後、警備隊のおじさんは優しく町の情報を色々教えてくれた事は言うまでもない。


 リコさんや、おいらは君のその才能が怖いよ……。


 犯罪歴が無いか検査する謎の水晶に手を乗せられ(犯罪行為をしていた場合は赤くなるらしい)、一人銀貨1枚=1,000アスト、従魔分も同額の為合計銀貨4枚を払う事で、無事町へと入る事が出来たのだった。


 その時4枚の仮証明カードを渡された。

 何かしらのギルドに登録するか、住民証明を取得し一週間以内に警備隊詰め所に持って来なければ指名手配されてしまうとの事だ。





 門を抜けると十字に走る大きな石畳の道に、石造りの建物。

 町の中程に高い時計台が有り、後方にはひときわ大きな建物が見える。

 警備兵のおじさん曰く、大きな建物は男爵のお城らしい(用が無い時は近づかない方が良いと言われた。警備が厳しいらしく疑われて面倒くさい事になるって)。


 中々大きな町の様で、とても賑わっている。

 金髪や銀髪、赤毛や茶髪と色とりどりの髪色をした人々が町を往来していて、その中には黒髪も混ざっている。

 肌の色も様々だ。

 比べるとマサ達の顔つきは異国情緒あふれるものが有るがこれなら目立つ事は無いと思われる。


「まずは冒険者ギルドに向かった方がいいよな」


「うん、早く登録しちゃおうよ。従魔証が付いている魔獣に何かしようとしたら犯罪になるんでしょ?少しでも抑止力になるなら急いだ方がいいよね」


 そう判断して、二人は教えられた通り冒険者ギルドをめざす。




 門を背に大通りを右に曲がり、しばらく行くと2階建ての、横に大きな建物が見えて来る。

 分り易く〈 冒険者ギルド 〉と看板が出ているので間違いは無い様だった。

 入口は大きく開け放たれていて、冒険者らしき輩が出入しているのが見えている。

 二人は顔を見合わせて頷くとギルドの中へと歩みを進めるのだった。

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