1。ハガキにゃ
初投稿です。色々ダメな文章ですがひろ~い心で大目に見てやってくださいませ。
【あらすじ、話し→話】 岡林政継は、今年65歳のサラリーマン。
あと半年で定年退職となるが、今勤めている会社からは再雇用の打診を受けていて、さあどうしようかと考えているごく普通のオジサンだ。
身長は170㎝で細身ではあるも、年齢の割には筋肉も程よく付いている。
高校の同級生である妻、里子とは21歳で結婚したが、お互いに理由があって子供に恵まれなかった。
それでも仲良く暮らしていたのだが、40歳の時に知り合いの農家から、生後2ヶ月位の猫を貰い受ける事になった。
「納屋で、何匹も鼠除けの為に猫を放し飼いしてるんだけどね、他に子猫も居ないし、どの猫が産んだのかも分からないの……、不思議よね~」
知人は首を傾げていたのだが、猫好きの里子が政継に断りも無く、貰い受けてしまったのだ。
猫を飼った経験が無い政継は、最初はどうしたら良いか分からなっかったが、よちよち動く鯖柄で小さな毛むくじゃらにハートを撃ち抜かれ、メロメロとなっていった。
雌猫であった事からルビィと名付け、二人は子供の様に大切にしていたが、昨年24歳で天国に召されてしまった。
病気も無く大往生であった。
文字通り、猫っ可愛がりしていた政継は酷く悲しんで気落ちした時期もあったが、妻と共に乗り越えて、今は思い出話しが出来る様にまでになっていた。
そんなある休日の事だった。
政継と里子は、間近に迫ったゴールデンウイークの予定をどうするか、朝からまったりしながら話し合っていた。
「お休みはどうする?家に閉じこもってばかりいたらルーちゃんが悲しむよね」
「そうだよな、俺達が元気で居ないとルビィがあの世で心配するもんな」
そんなやり取りをしていると、テーブルの上に置かれたハガキに政継の目が留まった。
「あれは何のハガキ?」
「あーこれね、忘れてた。今朝ポストに入ってたんだけど何かよく分からない事が書いてあるんだよね、差出人も無いしさ」
そう言って里子がハガキを差し出した。
「?」
政継は、疑問に思いながらも、素早く文字に目を通す。
岡林ご夫妻様
突然のお知らせで恐縮ですが、早急にご相談したき事案がございますので、少々お時間をいただきたく存じます。
つきましては、ご夫婦でこの通知の内容をご確認出来次第にお邪魔させていただきますので、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
はて? 悪戯か、それとも何かの間違いだろうか?
政継は首を傾げて「なんじゃこりゃ」と呟いた。
お読み頂き有難う御座います。