水田マリ(5)
どうしてこうなったか、自分でもわかりません。
話は数日前に戻ります。
『合格おめでとう』
SNSでゆりあちゃんから、チャットが届きました。この前の日が高校の合格発表の日で、自分とゆりあちゃんは同じ高校に合格しました。
「ありがとうございます。ゆりあちゃんもおめでとうございます」(自分の返信)
『もう受験生じゃないし、ウチに泊まりに来ない?』
「お気持ちはうれしいですが、身体のことがあるので他所に行くのはちょっと・・・」
おむつの事を広める結果になりそうで遠慮しておきました。
『じゃあ、私が泊まりに行くのは?』
「おばさんに聞いて大丈夫なら」
このやりとりをスマホ画面ごとおばさんに見せたところ、大喜びでOKをもらいました。「マリちゃんが友達を連れて来るなんて初めてね!」だそうです。
自分もゆりあちゃんなら大歓迎です。何より自分の事を知っているので気が楽ですが、あの修学旅行から1年程経っているので、少し緊張もします。SNSでやりとりはしていましたが、今年は受験生という事もあってお互いに自重していましたから。
約束した土曜日のお昼過ぎ、バス停までゆりあちゃんを迎えに行きました。
「マリちゃん!おはよう」
「もう、こんにちはの時間ですが、おはようございます。ゆりあちゃん」
こうしてゆりあちゃんとの初めてのお泊まり会が始まりました。




