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オムツと私たち  作者: 062


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佐藤ゆりあ(6)

「・・・・・・・・・できた!」


何が?と聞かれそうなので答えると「おねしょ」である。私は普通に寝て起きたらオムツが濡れているのだ、完璧におねしょである。今までは尿意で目が醒めたり、朝一番にベッドでしたりしていたが、今日初めてオムツにおねしょすることに成功した。


今日は1月7日、日曜日なので、明日から新学期である。ママも今日は休みだから起こしに来るなんて事はなくて、シャワーを済ませてリビングに入った。


「あけましておめでとう、ゆりあちゃん」


リビングにいた人物に私は目を疑う。養護教諭の西田先生だった。間違いなく、今年1番の驚き。声にならず、口をパクパクさせる私に西田先生は続けた。


「その様子だと、良くないみたいね」


1月とはいえ家の中は空調が効いている。シャワーから出た私はキャミソールに下はオムツだけなので言い逃れできる状況ではなかった。


「だから、何か履いたらと散々言ったのに」


と言いながらママがリビングに入って来た。段ボールを持って。


「丁度、ケースで届いたばかりなので、こちらをお願いします」


言動から西田先生が学校用オムツを取りに来てくれたようだと私は推測する。


「助かります。ゆりあちゃんぐらいの大きさのお子さんが少ないので、学校にはそのサイズが置いてなくて」


嘘だと思う。私ともう1人そのサイズのオムツを使う子を私は知っている。けれど、学校でこのサイズが入るのは片手で間に合うぐらいしかいないだろう。


「西田先生」


私は不安そうな感じで、西田先生に話かけた。


「他の誰にも、知られたりしませんか?」


途中で私の意図は伝わったらしく、少し間があって先生が答える。


「・・・・・・・・・空き教室がいくつか倉庫になっているのは知っているわね?その1つを着替えスペースとして使ってもらうつもりよ。もちろん、ゆりあちゃん専用で」


それを聞いて安心した。

彼女には直接会って話したい。ハプニング的に偶然鉢合わせるとかではなく。


こうして私は学校でもオムツで生活出来るようになった。


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