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under 500 Ⅱ

右手をあげたら、左足もあがっちゃう人

 授業参観だけ、張り切る子供にだけはなりたくなかった。


 でも、なってしまった。普段は、手を全くあげていない。


 答えが分からない、とかではない。問題を、聞いていないのだ。




 今回の授業参観も、張り切りたい。でも、大変なことになった。


 奇妙な症状を、友達にうつされた。いつうつされたかは、定かではない。


 その症状というのは、右手をあげたら、左足もあがっちゃうやつだ。


 それだけならいい。それに加えて、左手をあげたら、右手もあがっちゃう人、でもあるのだ。






 後ろを振り返る。ピンクの正装の母が、手を振ってる。ニコニコと。


 道徳の授業だ。道徳は、ダントツで答えやすい。だから、好きだ。


「ここは、どうすればよかったかな。分かる人」


 分かるけど、ここは様子見だ。まずは、状況を見る。


ドンッ。ドドドドンッ。


 大きな音がした。それも、ひとつではない。明らかに、5つ以上の拍子があった。しかも、その音は、厚みがあった。


 これは、もしかしたらあれだ。クラス全員、右手をあげたら、左足もあがっちゃう人だ。

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