サークル見学について①
校門で待ち合わせをしていた2人と合流した。
履修登録も一区切りついた俺たちは、今日、サークル見学に行く予定をしている。
サークル活動。
それは大学生活を代表するものの1つである。スポーツや芸術、はては趣味や研究会など、その種類は多岐にわたる。もはや大学生活のほとんどの時間を使う者もいるほどだ。
しかし、真面目に活動しているものもあれば、飲みサーなどとよばれるお酒を飲みたくるサークルなど、加入してみなければそのベールの中を見ることはできない。
まあ、同じ高校から大学に入った先輩や知り合いなんかから、どのサークルがどうだなどという情報を得る事が多いのではないのだろうか。知らんけど。
しかし、実はそのベールが脱がれる機会が一度だけある。それがサークル見学だ。実際にそのサークル活動に参加し、どんな人がいてどんなことをするのかを具体的に知るまたとないタイミングである。
俺たちもそれに参加してみようという話になった。しかし、1人で行けるほど強いハートを持っていない俺たちは、それぞれ興味のあるサークルを見つけ、3人で参加してみようという事になったのである。
「何に見学しにいくか決まったの?」
鈴原さんが首をかしげながら俺たちに聞いてくる。
「俺は漫研だな。」
松比良が少し照れくさそうに答える。
「松比良君、漫画書くの?!」
驚き半分、興味半分といった声だろうか。
「ま、まあな。鈴原さんは何か決まったのか?」
「うーん、私は特に気になるものなかったかな。というより、何したいかも別に決まってないの。」
「俺も鈴原さんと同じ。特にやりたいことが決まってねーな。」
「じゃあ、今日は漫画研究会に決定だね。はじめてだからなんだかワクワクしてきちゃった。」
「でも、二人とも漫研で本当にいいのか?別に興味も無いんだろう?」
「私はいいよ!漫画研究会って初めてで楽しそうだし。私も漫画読んだりするから。それに、1人で行くよりも3人で行った方が安心できるし。」
「まあ、そうだな。お前がいたらどこにいっても面白いしな。俺は、漫画は読む専だけど。」
「そうか。なら、ありがたく付き合ってもらおう。」




