「鳥貴族」のとり釜飯(2012年5月29日)
昨日、鳥貴族に行った。
ちょっと疲れる会議のあとだった。
八人で行ったので、品数も多く注文し、いろいろな味を楽しめた。
全品二百八十円という価格はありがたい。
しかも、うまい。
私は二杯目からは、淡麗ビールとやらを飲んだ。
同じ価格で普通の生ビールの倍くらいの量がある。
つまみの注文は、後輩たちに任せた。
焼き鳥中心だった。
まさに王道。
焼き鳥が四種類ほど来たあとに、とり釜飯が来た。
ご飯好きの後輩の注文である。
後輩は、さくさくと釜の中のご飯を混ぜて、四つの器に取り分けて配膳してくれた。
いかにも炊き込みご飯らしい、色と香りだ。
薄い茶色に染まったご飯と、ささがきゴボウ、ニンジン、そして鶏肉。
一口食べて、驚いた。
うまい。
何とも、うまい。
ぷりぷりつやつやしているのだ。
一つ一つのご飯の粒が、しっかりした形と硬さを持っている。
かめば歯ごたえが楽しく、かみしめれば味わいは深い。
しっかり炊けているのだが、米らしさが失われていない。
ご飯粒同士がくっつき合って形が崩れたりせず、一粒一粒が、存在を主張している。
あたかも地鶏の身のように、かみしめるほどに新たな味が湧き出てくるのだ。
硬い。
硬いのだが、きちんと火が通り、味が染み込んだ硬さだ。
これ以上硬ければ下品になる、ぎりぎりの硬さ。
これはご飯のアルデンテだ。
(2012年5月29日執筆)