表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
食エッセイ  作者: 支援BIS
51/74

くじらの姿焼き(2015年2月20日)

 昨日、他出する用事があった。

 待ち時間に読もうと本を買った。

 風野真知雄氏の「隠密 味見方同心(一)」である。


 主人公月浦波之進は、南町奉行所に勤務する町方同心である。

 新年の人事異動で新設の「味見方」を命じられる。

 それはいかなる役職か。

 江戸の民はうまい物には金を惜しまないという総グルメ時代である。

 至る所で多種多様な食べ物が商われている。

 だがその食材は本当に安全か。

 違法な取り引きは行われていないか。

 人と物と金が動くところ、犯罪がある。

 奉行所の経費で市中を食べ歩きしながら、江戸の食い物屋の動向を探る。

 それが波之進に与えられた任務であった。


 という、のっけからのけぞりそうな設定である。

 しかし、おもしろそうだ。わくわくする。

 とはいうものの、本当にこんな設定で小説が書き続けられるものなのだろうか。

 などと心配しつつ読み進めていくと、いきなり不思議ワールドに引き込まれ、あとはただ気楽にページをめくるだけだった。


 主人公は容姿端麗、頭脳明晰、剣術達者であり、温かい家族と、気立て良く料理上手の嫁に囲まれた幸せ者である。

 その幸せ者がさくさくと事件を解決してゆく、ストレスフリーのライトな時代劇ファンタジーなのである。


 ところで、この第一巻には、「禿げそば」「うなぎのとぐろ焼き」「くじらの姿焼き」「鍋焼き寿司」という四話が収められている。

 くじらの姿焼き。

 いったいどんな料理なのか。

 それは私も知らない。

 なぜかというと、まだ第二話までしか読んでいないのだ。

 今夜寝るときにでも読むことにしよう。


(2015年2月20日執筆)


追記

 読み進めていくと、上記の紹介にいくつも正しくない部分があるのがわかった。

 だが、それが何かはここでは述べない。

 実際に書籍を読んで、驚いていただきたい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 隠密・同心なのですか。死して屍拾う者なし。 食に絡めばなんでも出てくるこのエッセイにも驚かされっぱなしです
[良い点] 『くじらの姿焼き』ですか……。 まあ、イルカに近い小型のクジラならば何とか……。 ただ、その他のお題と照らし合わせると、多分に洒落が入っている様子です。 何らかの比喩か、庶民に通じる隠語で…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ