柿ピー中毒への道(2014年4月19日)
私は柿ピー中毒の一歩手前である。
何がなくとも柿ピーがあればにこにこしている。
つまみを買おうとしてコンビニの店内をうろうろし、結局柿ピーを買ってしまう確率が七割を越えている。
だから柿ピーを売っている場所にはあまり近づかないようにしている。
柿ピーというのは不思議な食べ物だ。
柿の種だけでは、どんなにうまい柿の種でもすぐに飽きてしまう。
ピーナッツだけでは、どんなにうまいピーナッツでも、そうたくさんは食べられない。
しかもピーナッツというのは、それだけを食べ続けていると、カロリーの高さが妙に気になる後味をしている。
ところが、である。
柿の種とピーナッツを混ぜ合わせると、二つの食品の欠点は消え、新たな魅力が立ち上がってくるのだ。
食べても食べても食べ飽きず、食べ終わったあとから次の袋を開けてしまうような、危険極まりない食品となるのである。
亀田の柿ピーは素晴らしい。
あの価格であの満足感を与えてくれるのだから。
あまりうますぎないのもよい。
私の知人で豆類の加工販売会社に勤めていた人がいて、時々自社製の柿ピーを差し入れしてくれたのだが、この国産ピーナッツを使った柿ピーはうますぎて、食べ始めてしまうと、大袋を食べ尽くすまで止まらない。
亀田の柿ピーは、あの安っぽい味が、ふと正気を取り戻させてくれるから素晴らしい。
そんな亀田の新製品である。
「亀田の柿の種スーパーフレッシュ 辛さ5倍 期間限定」というものを買って来て食べた。
うまい!
わさび味の辛さとは違う、柿の種が本来持っている辛さを濃縮したような辛さが、味のまずさをごまかして、実によい。
ぴりっと、しゃきっと、すきっとしていて、後味も上々である。
このうまさは危険だ。
柿ピー中毒にならないよう気をつけなければ。
それにしても、もう一袋買ってきておけばよかった。
(2014年4月19日執筆)




