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プロローグ
「霊」という言葉
「悪霊」という言葉
「善霊」という言葉
どれも知っているだろう。
その「霊」は物体、生物、植物と、どれを当てはめてもはまらない。
その「霊」は人間には見えることもある。逆に見えないこともある。
故にその曖昧な存在は、人間にとって好奇心を刺激し、恐怖を育み、存在の証明を試みる。
このとき、人間にとって「霊」は亡くなった人が霊になったと考えているだろう。
しかし、この「霊」には感情はあると考えたことがあるだろうか。
「霊」には人間意外の霊も存在するかと考えたことがあるだろうか。
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一人の人間と霊の間の存在。
しかし人間。だが霊。
そんな人間がいた。
その人間の説明をしよう。
その人間は男子高校生だ。
名を朝日柊人
性格は優しい。だが口は少々悪い。
顔は平均よりかは上。
運動神経は平均よりかは上。
しかし友達はほぼいない。
最後に、彼には特別にこんな能力があった。
「霊と人間の様に接することが出来る能力」
そんな彼と霊との物語。
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