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「それでね~」



私は夏樹との会話が楽しくなって、馬鹿みたいにはしゃいでた。


夏樹の前に出て夏樹の顔を見ようとした時だった。



「──カズハっ!!」


「えっ?」



その瞬間、私は何が起こったのか解らなかった。


だけど、確かに感じたもの。


それは夏樹が真っ青な顔で私の元へと向かって来た事、夏樹が私を強く押しのけた事……放課後にしては空が青かった事。


夏樹は、私をかばってバイクに引かれた。


私が引かれるはずだったバイクで夏樹は……。


命に別状はなかったけど夏樹は何故か目をさまそうとはしない。


きっと、私を怒ってるんだ。


私のせいで、夏樹が怪我をしたから。


私さえちゃんとしていれば……。



「おばさん、ゴメンナサイ」



私は夏樹の両親に頭を下げた



「…カズちゃん、いいのよ?気にしないで」



おばさんはそう言うけど、顔を見たらそうは思えないよ…。


そうだよね、おばさんにとっては家族で息子なんだよね……本当にゴメンナサイ…。


そして、夏樹が目を覚まさなくなって一年がたった。


「……夏樹、もう私達二年生だよ?」



こんなこと言っても、夏樹には届かないのに。


今、この時間くらいに……夏樹が私の代わりに事故にあったんだよね。



「…また、明日来るね」







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