壱
此方は、アメーバで一度投稿させて頂いた物です。
私達は、ずっと一緒だと思ってた………この日までは。
「カズハ!まだ終わんねぇのかよ」
「待ってもうすぐで終わるから!」
「へーへーって、それ三回も聞いたけどな」
「…夏樹?一言多い」
私はそう言って近くにあったクシャクシャの紙を投げつけた。
夏樹は「うわっゴミ投げんなよ!」と言いながらも、ちゃんとゴミを拾って捨てに行ってくれた。
私の名前は藤原カズハで高校一年生。
今一緒にいるのは、佐田夏樹。私と同じ高校一年生で幼なじみ。
もうずっと一緒なの、腐れ縁ってやつ?家も学校もいつも近くて、普通ならウザイんだけど………私はそうじゃないむしろやった!って喜んでる。
私は、夏樹が好きだから…まだ片思いだけど、いつかは告白したいなって。
「…何ニヤニヤしてんの?つか、早くしないと置いて帰んぞ-」
「えぇっ待ってよ~!ていうか、ニヤニヤしてないし!!」
いつもの会話、いつもの関係、いつもの夏樹の無邪気な笑顔。
私は、今の居場所が居心地良すぎて告白なんていつでも言えると思ってた。
……けれどその帰り道、私は夏樹を傷つけてしまうなんて。