表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

すべては皇国のため

久しぶりの更新です。遅れてすいませんでした……

大学生って大変ですね……

明治37年 1904年 9月


沼津御用邸外苑


沼津御用邸とは静岡県駿東郡静浦村にある天皇の規模が小さい別荘のことである!敷地面積はなんと約15万平方メートルッ!

………広いっ!とても広い!すごく広い!


「なんでこうなった………」

「しばらくここに住んでもらうからな、卯宮」

「父上、何で自分がここに住まないといけないのですか……?」

「それはだな………」

「それは……?」

「嘉仁殿下に頼まれた」

「……へっ?」

「嘉仁殿下に頼まれた」

「二度も言わなくても分かりますよ……なんと頼まれたんですか?」

「ほらそろそろつくぞ~」

「無視しないでください!」



邸宅正面


「本当に住むんですか……?」

「そうだ」

「………父上」

「なんだ?」

「なぜ……なぜ!?なぜ迪宮殿下が居るんですか!?」

「教えていなかったが迪宮殿下はここ沼津御用邸に住んでらっしゃるのだ」


謀られた……!?一人で住むのなら好きなことが(兵器の設計、筋トレ、読書、勝手に町に行くなど)できると思ったのに!?


「それと弟君の淳宮あつのみや殿下も住んでおられるからな」


淳宮殿下……将来、秩父宮雍仁親王に成るお方もいるのか……なぜか不安になってきた……


「そんな不安そうな顔をするな……まあ…来年の9月ごろまでだから安心しろ」

「なぜ来年の9月なのですか?」

「私は来年の6月に行われるドイツ帝国の皇太子の結婚式に出席しなければならないからその間家を留守にする。家にいる間は私がお前に色々、教えていたがそれができなくなる。」

「それなら自分で勉強できま「なので!」……」

「なのでこれからお前は迪宮殿下と淳宮殿下の護衛だ!異論は認めん!」


マジかよ……


「それに嘉仁殿下に頼まれたのだ……『卯宮を迪宮と淳宮の友達にしてくれないか?』と……」

「………では父上、自分からの頼みを聞いていただけますか?聞いていただけたら護衛になりましょう。迪宮殿下と淳宮殿下に相応しい友達になるよう努力しましょう。どんなことが遭ってもお二人を守ってみせましょう。」

「……申してみよ」

「自分は将来軍人になります。その時に陸海軍両方に入隊できるようにしていただきたい」

「………私としては海軍だけで十分だと思うのだがな………」

「それだけでは不十分なのです、父上。いずれは大英帝国とそして……アメリカ合衆国と雌雄を決しなければならない時が来るのです!ですから自分はその時のためにできる限りのことをしておきたいのです!」

「日本がイギリスやアメリカと戦争するというのか?悪い冗談だ。第一イギリスとは日英同盟を結んでいるしアメリカとも友好関係にある、そんなことは起きんよ」

「いずれ起きます。我々が邪魔で邪魔で仕方がなくなり喧嘩を売ってきますよ。」

「……なぜそこまで言い切れる?」

「我々が今まさにこの時に戦っている国はどこですか?」

「……ロシアだな」

「そうです。そしてこの戦争は我らが大日本帝国が約9万人の兵士の命と約15万人の血反吐を吐きながら戦ってくれた兵士たちのお陰で講和に持ち込めました。」

「卯宮ッ!」


父上に名前を言われた瞬間に左頬に凄まじい衝撃が起きた。生まれて初めて親に打たれたようだ。前世で見ていたアニメのセリフが頭によぎったが、父上がとても怒っているので言わないでおこう……残念だ!


「卯宮……そんなこと言ってはならん……分かったな……?」

「父上……自分はこの国を守りたいだけです。それだけは忘れないでください。」


とりあえず気まずい雰囲気になったので一人で歩き出した。


「………卯宮、お前は一体何者なのだ……」

「……自分は……ただの人間であり、ただこの国を愛する5歳の少年であり、ただ少しだけ頭のできのよい子供であり、そして…………ただの……天皇の兵となる事を夢見る、変わった父上の息子です。」

「………卯宮」

「そして………」




「前世の記憶がある日本人です」



邸宅内


「短い間ですがよろしくお願い致します。迪宮殿下、淳宮殿下」

「こちらこそよろしくお願いします。卯宮」


久しぶりに迪宮殿下に会ったが少し背が伸びたような感じがした。淳宮殿下は部屋でお昼寝しているらしい2歳だから仕方がない。


「卯宮、くれぐれも粗相の無いようにするのだぞ」

「分かっております父上、約束は守ります。父上も約束は守ってくださいよ」

「……できる限りのことはしてみる」

「それでは父上、お体に気をつけて、母上によろしくと伝えてください。」

「わかった。卯宮も体に気をつけなさい」


そう言って父上は背中を向けて歩いて行った。……とりあえず淳宮殿下に会いに行くか。





有栖川宮邸


「……………」


私は今、卯宮のことについて考えている。卯宮は『前世の記憶がある』と言っていた気がする……いや確実に言っていた…聞き間違いではなかった……卯宮は昔から変わっていた。訳のわからない設計図を描いたり孫子の兵法書を読んだり、子供らしいところが少なかった。それが今では将来軍人になってアメリカとイギリスからこの国を守ると言い出し、さらに『前世の記憶がある』とまで言い出した………

しかし……それでも卯宮は私の子なのだ!たまには息子のわがままを叶えてやるのも親としての務めだろう……ドイツでお土産でも買っていくか。









艦これのE-4を今日、突破しました!久しぶりに勲章を貰って嬉しかったです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ