最醜夜
部屋の中で寝っ転がりながら、俺はモノ思いにふけっていた
そう、最初の夢のことだ
夢の中で見た夢は、最終的には噂話として纏められ、俺の耳に入ってきた
それが違和感になって、俺は夢の世界だという事に気がついた訳だけれど、最初の夢だけは例外だった
噂話になっていないのだ
「まぁ、今は現実なわけだし、悩む必要はないんだけれど、気になるっちゃ気になる、よな」
外ではセミが鳴いていた
敷きっぱなしの布団と、クーラーの冷気が、ゆっくりと俺の意識を奪っていく
おい、これ、どこかで見た事があるぞ
そうだ、これは最初の夢だ
そんな筈あるわけない、だってここは!
「現実だから」
黒い塊がそう言った
「ユメは、拡がるの」
「そう、これは邯鄲の夢」
「拡がり侵す悪夢の物語」
「きっと、現実ですら、ユメは侵食する」
「アナタのユメは、アナタのユメですか?」
このようなお目汚しを最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました!
やりたいことが途中から脱線し、こんがらがった結果この物語が生まれ、そして日の目を見ることになった訳ですが、どうでしょうか
結局、主人公はユメの中にいたのでしょうか?
弥宵ちゃんの正体とは?
これ、ホラーって言えるの?
久々に一本書き上げたので、読みにくい点お見苦しい点ツッコミどころ多々あると思います
ご指摘大歓迎です!
本当に読んで下さりありがとうございました!
また、お会いできる事を励みに精進させていただきます!