表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

第四夜

私は、こんな夢を見ました


そこは学校

屋上から見える景色は果てしない青空

暑い陽射しが照らす校庭には、野球部員が走り込みをしていました


あぁ、先輩

優しい眼差しに、精悍な顔立ち

その中肉中背な体格も可愛らしくて素敵

私の熱視線は、彼に届いているのかな




「y邂綯い!行くよ!」

友達に名前を言われて、私は席を立ちました

その時です

「t爍お陽!」


校庭に咲いていたのは、向日葵じゃなかった

貴方の頭から流れる花びらで造られた、真っ赤な、真っ赤な、彼岸花


嘘よ、嘘

先輩が、そんな

これは、ユメよ

そう、そうだわ





夢なの、ユメよ

これはわたしの、ユメよ

わたし、わたし?

わたしって誰だったかな

あ、そうだわ、わたしは、ユメよ


ユメは私、夢はわたし

夢ならきっとやり直せるわ

きっと、先輩も生き返るはず

そう、ユメなら


「ちょっと!あんたどこ行くのよ!」

「夢なら跳べるの!わたしは先輩を生き返らせるの!」

「だめ、ダメよ!」


ユメなら、空も飛べるはず










今日は、弥宵ちゃんは現れなかった

いや、現れてくれなくて良かった、のかも知れない

流石に鈍感な俺でも、あんな不可解な出来事が起きた後に笑顔で彼女の夢の話を聞いてあげれる程広い心は持っていないのだ


さて、そろそろ時間だ

バイトに行かなければ



今日は、近くの高校へパンを配達するバイトだった


トラックの助手席から見た、高校の校舎には見覚えがあった

あれ、何処で見たんだろう

う、ん?


「頭が、割れそうに痛い……」

「あぁ?それじゃあ仕方ねぇな、兄ちゃん学校の保健室で休ませてもらえや」


え、それはどうかと…

次の瞬間、俺は保健室のベッドで寝ていた


やっぱり、おかしい

違和感しか、今のセカイから感じない!


「ねぇ、知ってる?[夜々異]さんの噂」

「それって、夢に出てくる都市伝説でしょ?確か、」



“人の夢に入り込んで、そのまま自分のユメの中に引きずり込む”


って、話でしょ?




夜々異、ややい、やよい、弥宵


「気付いちゃいました?お兄さん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ