第1話
どうも、神夜晶です
今回は・・・少しだけ物語が進展します・・・(多分)
でわ、どうぞ~
あれから、ルーチェの爆弾発現に場が静まり返った
それも、その筈だ
自身の嫁などと言うのだから
ルーチェは辺りを見渡し、首を傾げ「?」状態になっていた
そんな、ルーチェに紫が何とか声を出して聞いた
「あ、貴方とルーミアって……夫婦関係?」
「そうですね
結婚はしてませんが
昔、愛を誓い合った仲ですよ」
「というよりも、女が女を嫁って可笑しくない?」
『うんうん』
何とか元に戻った霊夢が喋り出した
霊夢の意見に全員が頷きながら答えた
すると、其処に一人の少女が声を上げた
「私、分かっちゃいました!」
「早苗?」
早苗と呼ばれた緑色の髪をした少女が出て来た
何か分かったのか、全員に聞こえるように話した
「現代では可愛い女の子の事を「俺の嫁」って言うんです!
そうですよね、ルーチェさん?
この場合は女ってなりますけど……」
早苗が、そう言うとルーチェを見た
ルーチェは微笑みながら早苗に答えた
「ふふ、そうですね
現代では、そういう事が流行っているそうですが
私の場合は違いますよ
私達は本当の夫婦になるのですから」
「え? それってどういう……」
「ですから、私は“男”です」
「……え?」
『えぇぇぇえええええ!?』
ルーチェの発現に全員が驚愕し大声を上げた
それも、その筈だろう
目の前のルーチェは物凄い美人だ
光の妖怪の影響なのか、髪などが輝いているのだ
そんな人物が男と発現したので、驚くのも無理はないだろう
「何故、そんなに驚くのですか?」
ルーチェが周りの反応が分からないのか、首を傾げていた
それに対して、また早苗が何かを言い始めた
「これが本物の男の娘ですね!」
「そうですね、最近ではそのような言葉もあるとかで
少し気に入っています」
早苗は本物の男の娘を見れて嬉しいのか、目がキラキラしていた
ルーチェもまた、自分が男の娘だという事を気に入っているようだ
「別にアンタが男か女か、どっちでも良いんだけど
アンタが強いっていう証拠は無いの?
無いなら封印は解かせないわよ」
霊夢が話し掛けて来て強いという証拠を見せろと言ってきた
ルーチェは顎に手を当てて少し考えた後に辺りを見渡した
「そうですね~……(チラッ)
この中で私と同じく古代から生きている方は居ますか?
もしくは、億超えの神ですね
あ、勿論ですけど……ルーちゃん以外で、ですよ?」
ルーチェは何かをするのか自分と同じ位に生きている者か神を探した
古代という項目に当て嵌まる人物なのか、三人が手を上げた
その三人とは「八意永琳」「洩矢諏訪子」「八坂神奈子」だった
「貴方達が古代より生きてるんですね?」
「えぇ、そうよ
この中で一番の年上は私かしらね
貴方が生まれた時代に私も居たわ」
「私達は億越えだな
大和の神の一人として諏訪大戦をやったからな」
「私もだよ~
その諏訪っていうのが私なんです!」
「そうですか
では、少しだけ近寄ってもらっても良いですか?」
『?』
ルーチェの言葉の意味が分からないが、三人は近寄り座った
霊夢と紫は首を傾げて「何をする気かしら?」と思っていた
ルーチェは三人の目の前に正座をした
そんな三人に話し掛けながら、行動を取った
「戦う訳ではないですが……
私が、どれ程の人物なのかを知ってもらいます
他言無用で、お願いしますね」
「どれ程の人物?」
「どういう事だ?」
「何か面白そうだから、良いよ~!」
永琳と神奈子は分からないらしく、首を傾げて聞いてきた
諏訪子は面白いの一点張りで元気良く返事をした
そんな諏訪子が面白いのか、ルーチェは微笑んだ
「ふふふ、諏訪子さんはお元気ですね
そうですね……実際に見て頂いた方が納得すると思いますので
では……いきますよ
私の眼と、この人差し指を見てて下さい」
「えぇ、分かったわ」
「うむ」
「は~い」
ルーチェは自分の眼と右手の人差し指に注目するように言った
三人は訳が分からないまま、取り敢えず頷いた
ルーチェは左手で、一旦眼を隠した
左手を離して眼を瞑っていたが、直ぐに眼を開けた
すると、三人はルーチェの眼を見て驚愕した
「貴方……」
「その眼は一体……」
「……」
面白そうにしていた、諏訪子でさえも黙った
他の者達は見ないようにしているが、物凄く見たそうだった
ルーチェは次に右手の人差し指を三人にだけ分かるように光の文字を作った
その文字で更に三人は驚愕した
「まさか……そんな!」
「お前……いや、貴方は!」
「私達より上の……」
「ふふふ……分かって頂けたようですね」
ルーチェは三人が自分が何者なのか理解した所で眼を戻した
紫と霊夢はルーチェの行動が終わった所で三人に聞いた
「それで?」
「この子は、どうなの?」
「そうね、私達より強いのは確かね」
「この方は……私達の上をいってるぞ」
「うん、戦った事はないけど
この人が凄いって事は確かだよ」
三人は凄いと強いの一点張りだった
しかし、二人は余り納得してなかった
「何それ……」
「それじゃ、分からないわね~」
「それでは……この幻想郷で一番強いのは誰ですか?
一番強い方と戦って勝てば納得しますよね?」
ルーチェは「やれやれですね」と心の中で呟きながら溜め息を吐いた
仕方ないので、結局は戦う事を決めた
周りは、ざわざわと騒ぎ始めたが最終的に、ある人物の名だった
『霊夢』
「まぁ、確かに異変解決していくから
結局は霊夢ね」
「仕方ないわね、弾幕ごっこはした事ある?」
「無いですけど、ルール説明は後で良いです
直ぐに終わりますから」
ルーチェの言葉に霊夢はカチンと来た
しかし、怒りを抑えながら冷静に聞いた
「へぇ……それは貴方が?」
「それは……やってみれば分かりますよ」
ルーチェは余裕なのか、微笑みながら答えた
そんな態度が気に食わないのか、霊力が自然と上がっていく
二人は宴会の真ん中で弾幕ごっこをするようだ
周りの者は弾幕ごっこをするのは歓迎なのか、少し離れた
二人は円が描かれた真ん中で向かい合う
「それじゃ、どっからでも掛かってらっしゃい」
「いえいえ、貴方からどうぞ
私は他の女性に興味はありませんけど
優しくはしますので
レディ・ファーストというのですね」
「へぇ、それじゃ……遠慮なくいかせてもらうわ!
霊符「夢想封印」!」
ルーチェの言葉に霊夢は顔は笑っているが、目が笑っていなかった
霊夢は行き成り、霊符「夢想封印」を繰り出した
周りの者は「もう終わりか」とルーチェの敗北を決めていた
しかし、ルーチェは着弾する前に「攻撃しましたね?」と小さく呟いた
それを霊夢だけが聞いていた
その後に着弾し、爆発が起きる
辺りは暴風で吹き飛ぶが料理などは無事だった
ルーチェの居る場所から砂煙が晴れると、其処には無傷のルーチェが居た
無傷だった事に、さっきの三人以外が驚愕した
「嘘……結構本気だったのに」
「さて……次は私の番ですね
私は弾幕を出すのが下手なので
物理攻撃でいきますね
あ、安心して下さい
痣とか残りませんし、気付いたら空を見上げてますから」
「何を……消えた!?」
「……」
霊夢はルーチェの言葉の意味が分からなかった
ルーチェは自分の目の前で右手を斜めに構えるだけだった
霊夢は首を傾げていたが、気付いたら夜空を見上げていた
「え……?」
周りも何が起こったか分からなかった
霊夢は目をパチパチとさせ、現状を理解しようとしたが
目の前にルーチェが現れた
「ふふふ、何をされたのか分からなかった感じですね?
簡単です、光の速度で貴方を寝転ばしただけです
言った筈ですよ……私は光の妖怪と」
霊夢は、やっとルーチェの妖怪としての意味が分かった
つまり、それは……
「自分自身も光になれるって事ね……」
「正解です
どうします? このまま……続けますか?」
「いえ、止めとくわ」
「ふふふ、懸命な判断ですね」
ルーチェは霊夢が負けを認めた事に微笑みながら褒めた
負けた事が気に食わないのか、霊夢は不貞腐れていた
「ふん……」
「あら、嫌われてしまいましたか
でも、良いですけどね
私は……ボソッ(そういう存在なのですから)」
「え?」
「いえ、何でもありませんよ」
「……」
ルーチェは寂しそうな表情で何かを呟いた
霊夢は何を言ったのか聞こえなかった
しかし、ルーチェは元通りの表情となり、霊夢に起き上がるために手を貸した
霊夢は無言で手を掴み立ち上がった
それから、周りからドッと歓声が湧き上がった
霊夢が負けるのは余り見れないので、珍しいのと幻想郷の新参者だからというのもあるだろう
ルーチェは霊夢と紫に自分の実力を聞き、二人は後日連絡すると告げた
その事にルーチェは「まぁ、急いでませんし」と納得していた
その後は宴会の続きとなり、ルーチェは質問攻めを喰らったりと忙しかった
しかし、こんな時間も悪く無いと思っていた、ルーチェだった
どうでしたか・・・?
何か・・・微妙;;
次回はルーミアとのぼのぼの日常です
でわ、また次回に!
※女の子が着る服の世界の黄色い猿を真似た訳ではありません!