プロローグ
どうも、神夜晶です
何とか投稿できました・・・
タイトルが中二臭いですけど・・・我慢して下さい。。。
でわ、どうぞ~
『乾杯!』
場所は博麗神社、時刻は20時
輝針城という異変を博麗の巫女である『博麗霊夢』解決し
その、お疲れさま会という事で宴会をしていた
其処には妖怪の少女『ルーミア』も居た
しかし、余り料理には手を付けずに居た
それを心配したのか親友である、『大妖精』が話し掛けてきた
「ルーミアちゃん、大丈夫?」
「うん、大丈夫……
最近、寝不足で眠いだけだから」
「ルーミアちゃんが寝不足って珍しい事もあるんだね
どうかしたの?」
大妖精は自分なりに励ましたつもりなのだが
本人からしたら、少し馬鹿にされている気持ちだった
しかし、彼女がそんな事をしない性格というのは知っているので
ルーミアは溜め息を吐きながら、大妖精に寝不足の原因を話し始めた
「最近、変な夢を見るの」
「夢?」
「うん、その夢ではね
私の背が高くて違う格好をしてるんだけど
別に、それが問題じゃなくて
私の夢の中に女の子が出て来てね
その子が私の名前を呼んで「会いに行くよ」って言うの
それから、ずっと夢と同じ子と暮らす夢を見てるんだよね
だから、寝不足なの……」
「ふ~ん……変な夢を見るんだね
何か現実に出て来そうな子じゃない?」
「うん、その意味で今日は食欲がないというか
何と言うか……こう……胸騒ぎ?がしてならないんだよね」
「そっか~
でも、当たらないと良いね
その、胸騒ぎが」
「う~ん……どうなんだろうね
夢に出て来るくらいだから
会ってみたい気もするけどね」
「ふ~ん……そうなんだ」
「そーなのだー(もぐもぐ)」
「ふふふ、何時ものルーミアちゃんに戻ったかな?」
「(コクコク)」
ルーミアは大妖精と話を終えると手元にある残りの料理を口にし始めた
それから、他の料理も食べていき
暫くした後に、それは起こった
ガサ、ガサ、ガサガサ
『っ!?』
行き成り、草むらが揺れ出した
博麗神社には結界が張ってあるので小妖怪並なら来れない筈だ
しかし、何かが居るという事は小妖怪以上という事になる
故に近くに居た者達……『霊夢』『紫』『霧雨魔理沙』などの主戦力が警戒した
というよりも、草むらが揺れたのは博麗神社の真後ろだ
ガサガサ、ガササササ
「気を引き締めなさい、二人共」
「誰に言ってるんだ、霊夢?
中妖怪程度なら遅れを取る訳ないだろ」
「魔理沙の言う通りよ
私は大妖怪なのよ?
一瞬にして殺っちゃうわよ~」
「もし、相手が大妖怪だったらどうするのよ
中妖怪程度でも油断しない事ね
ほら、来るみたいよ……」
霊夢が二人に油断をするなと忠告し
草むらを凝視した
すると、更に草むらが揺れ出した
ガサササ、ガサ
「……」
「「「え?」」」
草むらから現れたのは少しボロボロの白いワンピースを来た子供だった
容姿は前髪が完全に隠れ、後ろは脹脛まである長い髪だった
子供は霊夢達に目もくれずに辺りをキョロキョロと見渡した
そして、誰かを見つけたのかトコトコと歩き出した
しかも、霊夢達の横を何も無いかのように素通りした
霊夢達はポカーンとしていたが、直ぐに気を引き締め観察した
他の者達も「何だ何だ?」と首を傾げては子供を見ていた
そして、子供が向かった先とは……
「……? 何か用?」
『ルーミア?』
そう、子供の向かった先はルーミアだった
子供はルーミアが目当てなのか、ルーミアに口を開いた
「るーるー!!」
「え? 貴方、誰?」
「むーむー!!」
ルーミアは全くと言っていい程に子供の事を知らなかった
自分を知らない事が気に喰わなかったのか両腕を上下に子供らしく振っていた
その姿で少し和んだ者が居るとか居ないとか
この状況を見兼ねたのか、霊夢が行動に出た
「あー……さとり!」
「何ですかー?」
「ちょっと、あの子の心を通訳してくれない?」
「えー……」
「宴会代」
「分かりましたよ」
「ん、分かれば宜しい」
霊夢は覚妖怪の『古明地さとり』を呼んだ
さとりは最初は嫌がったが宴会代を出せと脅されたので、嫌々ながらも了承した
子供の所まで行き、子供と目線を合わせて優しく話し掛けた
この行動から見るに、子供の扱いを慣れていると分かる
回りも二人の様子が気になるのか、次第に群がって来た
「こんばんは」
「うー?」
「貴方は何者で、ルーミアさんに何か用なのですか?」
「うーうー!」
「ふむふむ……え?」
「何だって?」
さとりが聞き終わると霊夢が代表して話し掛けた
戸惑いながらだが、さとりが口を開いた
「え、えぇ……この子は大昔からルーミアさんの知り合いで
遂、先程まで探していたらしく
「やっと、見つけた!」だそうです」
「ふ~ん……大昔ねぇ~
こんなに小さいのに大昔って(笑)
それで、この子の正体って?」
「それが……」
「どうしたの?」
さとりは何か言い難そうな表情と口調だった
霊夢が「何かあるわね」と思っていた
しかし、さとりは決心したのか、話し出した
「この子は分かるように妖怪なんですが……
どうやら、ルーミアさんとは反対の妖怪なんです」
「反対? それってつまり……」
さとりが答えらしからぬヒントを言った
そのヒントに霊夢が言おうとしたら、隣から声が聞こえて来た
「“光”の妖怪ってこと?」
「……(コク)」
「紫……」
「ルーミアが居る時点で光の妖怪が居るとは考えてたけど
まさか、本当に居るとはね……」
「貴方が私の反対の妖怪……」
「るーるー!」
「わっ!」
今まで黙っていたルーミアが声を出すと
光の妖怪である子供がルーミアに抱き着いた
抱き着かれたルーミアは料理の皿を落としそうになったが、何とか持ちこたえた
「まるで、姉妹ね」
「ルーミアは、この子の事を知らないの?」
「うん、知らない
でも、最近になって変な夢を見るんだけど
その夢の中に出て来る女の子が、少しこの子に似てる気がする……」
「夢ね……
もしかしたら、そうかもね」
「むーむー!」
「えっと……(チラッ)」
ルーミアは何て言ってるか分からず、さとりの方を向く
さとりは頷いて、喋り出した
「その夢は私が見せたんだよーって言ってます」
「え? そうなの……?」
「うーうー!」
「見せたというよりも、私達が近づくと
何かしらの予兆があるらしいです」
「ふ~ん……」
「むーむー!」
「ルーちゃんはどうして、そんなに小さいの?って言ってます
ルーちゃんって……(笑)」
『ぷっ……』
子供がルーちゃんと言うと、さとりを始めとした他全員が笑った
ルーミアは顔を赤らめながら、子供に説明した
「笑わないでくれるかなー!?
私が小さいのは、このリボンで妖力を封印してあるからだよ」
「うー?」
「どうして封印してるの?だそうです」
「私の妖怪としての力が強いかららしいよ
闇の力の部分ね」
「むーむー!」
「それなら、私が来たから大丈夫だよ~
私達は一緒に居る事で力を抑えられるからね!だそうです」
その言葉に、ある人物の眉が動いた
ある人物とは……
「その話は……」
「本当なの?」
紫と霊夢だった
二人がではないが
先代の博麗霊夢が封印したのだ
故に、その話を詳しく聞きたかった
子供は二人の問いに頷きながら口を開いた
「うーうー!」
「今の私の姿では無理だけど
変身したら、抑えられるんだよ~と言ってます」
『変身?』
「みーみー?」
「見てみたい(ドヤァ)?だそうです」
「その顔でドヤ顔も何もないでしょ
でも、変身は気になるわね」
「まぁ、確かに
ルーミアでさえ、あれだし
この子の変身は、ちょっと……いえ、かなり気になるわね」
「ルーミアの本体は見た事ないけど
そんなに?」
先代霊夢が封印したので、現在の霊夢は見ていないのだ
故にルーミアの本体が気になるようだ
霊夢の質問に紫は頷きながら答えた
「えぇ、物凄い美人よ
まぁ、私の方が……」
「あー……そういうの良いから
じゃ、変身してくれる?
というか、言葉を話せるようになれ」
霊夢は自慢話を聞きたくないのか、ぞんざいな扱いをした
そして、子供に変身を強調した
子供は手を上げて喋った
「むー!むー!」
「ふふん、私の姿を見よ!と言ってます」
その言葉と共にルーミアから離れて、宙に浮かび上がる
そして、一定の高さまでいくと叫んだ
「むぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
すると、子供の妖力が上がっていくのが分かる
それが数秒間、続き次第には幻想郷が揺れだした
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
「な、何なのこれ!?
どんだけ妖力多いのよ!
こんなの大妖怪の私ですら出来ないわよ!?」
「というか、いい加減に変身しなさいよ!
幻想郷が持たないわよ!?」
二人……というよりも全員が揺れに焦っていた
しかし、そんな中で焦っていない者が一人居た
「……
(何でかな? 何でこんなにも懐かしい妖力なんだろう?
この子の変身が私を大きく変えてくれる気がする……)」
ルーミアだけが違う事を考えていた
そんな事を思っていると子供の姿が光り始めた
『発光!?』
「うーーーーーーーーー!!!!!」
カッ!
辺り一面を優しい光で照らした
しかし、直視すると……
『目がぁぁぁあああああ!?』
このように目がヤバイ事になるので、良い子の皆は気を付けよう
そして、光が止み全員の目が回復した後に上空に目を向けた
其処に居たのは……
「……」
『綺麗……』
全身が夜空に輝く星と同じように白に近い銀に光っていて
服も何故か変わっていて
ルーミアと似たような服を着ていた
しかし、服の色は殆どが反対だった
変身した子供は下りて来て、言葉を紡いだ
「皆さん、初めまして
光の妖怪のルーチェと言います
どうぞ、宜しくお願いします」
『……』
先程の子供……『ルーチェ』と名乗った女性
その姿を見て全員が口を開けて居た
全員を見てルーチェは首を傾げて聞いた
「どうしました?」
『変わり過ぎでしょ!』
「あぁ、見た目の事ですか
こっちが本当の姿です
子供の姿は夜になると力が弱まるので、あの姿になるんです
私は光なので、朝の方が強いんです」
「そうなのね
じゃ、改めて聞くけど……貴方は一体何者で
此処に何をしに来たの?」
「先程も言いました通りに
私は光の妖怪で、ルーちゃんに会いに来ただけです」
「ルーミアとは知り合いって聞いたけど何時から?」
「この星……地球が出来て
妖怪達が生まれた、少し後ですね」
「どんだけ、大昔なのよ」
「というか、ルーミアが大昔から居たなんて初めて聞いたわ
そんなに大昔から居たのね」
「私は知らないよー」
「今のルーちゃんは記憶を失ってるようですが……
封印解いても良いですか?」
ルーチェはルーミアを見て霊夢と紫に聞いた
しかし、霊夢は首を横に振り答えた
「駄目よ……
アンタの事が、まだ分からないし
ルーミアを抑えられるという証拠もない」
「そうね、証拠さえあれば良いけど……
というよりも、何故ルーミアを探してたの?」
「何故って……自分の行方不明のお嫁さんを探して何が悪いんですか?」
『……は? はぁぁぁぁぁああああああ!?』
ルーチェは爆弾発現をした
行き成り、自分の嫁と言い出したのだ
現代でも、こういう者が居ると聞くが……これの類なのだろうか?
それとも本当に自分の嫁なのだろうか
宴会の場はルーチェの発現で静まり返っていた
そんな中でルーミアだけは赤面していたようだ
どうでしたか・・・?
う~ん・・・物凄い微妙な出だし。。。
やっぱり東方はキャラが多いので出し切れませんね><
因みに・・・この小説はルーミアだけがヒロインです
それ以外は居ません
というよりも、主人公が見向きもしないという。。。
中途半端な終わり方ですが御了承下さい・・・
でわ、また次回に><
※名前はイタリア語で光、明かりという意味です
ルーミアと同じに4文字ですし
最初にルーが同じという事から付けました!
安直とか言わないで。。。
シャインとかでも良かったんだけど
益々、中二臭くなるので止めましたw