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「はじめに」
私、筆者が米利堅という国を知ったのは、
大日本帝国の王が倒れて数年たったときの事。
その当時は、赤いマントに全身スパッツ姿の男が空を飛び、
宇宙なんて日帰り旅行のくらいな感覚で、
巨大な機械を作っている国だと思っていた。
少なくとも、私の中ではそう思っていた。
時が過ぎてみると、
スパッツ姿の男は蜘蛛の糸を使って街の中をターザンし、
宇宙は一部の人間が住める場所に変わっており、
巨大な機械は目の前から消え、
代わりに体格に似合わない手のひらサイズの技術が広がっていた。
米利堅は、大日本帝国よりも広い土地を持ちながら、
退化し閉じこもってしまったようだ。
しかし、米利堅には未だ誇れる技術がある。
エンターテイナーである。
人々を魅了し、楽しませ、笑わせる。
世界に最も、誇れる技術である。
ただ、それもあるものがなければ、とてもこっけいに見えただろう。
それは、長い年月を超えて、夜の音楽として定着している。
さて、それは、いったい何だろうか?
人はそれを、JAZZとよんでいる。




