表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/19

「第11章」

労働で手に入れたお金を、パッと使いたくなるのが人というもの。

このせいもあって、カポネなどの同業者はいろいろなところで、労働者の金を手に入れるかで争いごとが多発し始めた。

それを、素早く感じたのがデューク・エリントンだった。

デュークいるコットンクラブも、カポネと同じ同業者の経営しているお店だからだ。

バディーは、デュークから一通の手紙をもらった。

「私はしばらく、ヨーロッパへ演奏旅行をしに行こうと考えている。

ただ、タイタニックのようなことがあると怖いのだが、どうすればいいだろうか?」

この当時タイタニックという巨大な船が沈没したことが大きな話題に上がっており、

船に乗る人たちはこの話題でいつも盛り上がっていた。

バディーは、手紙を読むと適当に思いついた返事を書いた。

「それなら、水着姿で、浮き輪を持ち歩いていれば、大丈夫だよ」

その手紙を書いてしばらく経ったある日、ラジオであのニューヨークで有名なデュークが水着姿で乗船という話題が出てきた。

冗談で書いたのに。

バディーはやっぱり気が狂ってると思った。


ある日、カポネに仕えている白い服の使用人が何かの爆発に巻き込まれたかのように、服はススだらけ頭はボンバーヘッドになっていた。

「アンタッチャブルめ、ついにやり出したか」

カポネがそう言った。

「アンタッチャブル?」

「えぇ、前から私の命を狙う人達がいたの、知ってるでしょ。その人達が、警察に話して私を犯人にしたてあげたみたいなの。その警察が作った組織が、アンタッチャブル」

「警察が相手って、厄介だね」

バディーは、またニューヨークに行くのか聞いた。

答えは、いけないとの答えだった。

世界恐慌のせいで、これ以上移動したりしたら経営できないからだ。

また、同じタイミングでルイから連絡が入った。

なんでも「町のギャング達に演奏者として人気があるため狙われている、助けてほしい」という話だった。

バディーは、カポネに話してみると、

ルイに白服の使用人送るという話になった。

カポネが言うには、使用人と一緒に海外に逃げれば大丈夫だ、ということだった。


そして、ある日のこと、カポネに部屋へ呼ばれた。

「バディー。あなたもこの場所から離れた方がいいわ」

バディーは、カポネの指示に従って長いこと生活していた、建物を出た。

バディーは空を見上げて、不吉に黒い雲に恐怖した。

これからどうなるのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ