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■序:決戦、魔王軍対勇者の軍勢Ⅴ:ナイトフォール砦攻略戦・デスウィンド塔攻略戦

【――ブラッドレイブン要塞から北東部のナイトフォール砦――】


 アクアリス海兵部隊とグローム兵団は新型の光学魔法装備を駆使して、湖上の霧にまぎれて水上より砦に接近、砦守備隊に気付かれる事無く砦の構造物の基盤となる湖岸の岩壁を一気に破壊することに成功した。また湖上船を介して持ち込んだ小型野戦砲を駆使することで砦の構造物を破壊、敵を混乱に陥れ、速やかに上陸突入――、

 グロームの族長ブルータスは叫んだ。


「野郎ども! ことごとく! 草木一本残すこと無く! 狩り尽くせ! これまでの戦いで降伏の機会は存分に与えた! ここに残るのは降伏を拒否した豪の者たちだ! 望み通り戦死させてやれ!」

「おう!」

「抗う者に大地の裁きを!」

「おおおおっ!」


 怒涛のような叫びが轟く。グロームたちは体力に優れるだけでなく戦闘時にはその凶暴性が顕著になるのだ。

 それに半ば呆れるのがアクアリスのオーシア軍団長だ。


「おうおう、容赦ねえな。こっちも負けてられねぇな。アクアリス陸戦兵! 海の男の矜持を見せてやれ!」

「おうっ!

 

 海の男たちが好む肉厚の片手剣のカットラスが抜剣される。


「アクアリス! 万物の波濤を乗り越えろ!」

「おおおおっ!」

「突貫!」


 苛烈な白兵戦闘の末に、大地の申し子と、海の男、その猛威は砦を陥落に追い込んだのである。



【――要塞南西部方向のデスウィンド塔――】


 その頂きには見張り台と広い射程範囲を持つ魔導砲台が設置されている。これを撃つべくモントクラウド山岳連邦軍とドワーフ戦闘工作団はドラゴン勢の支援を受けつつ低空飛行で急速接近、敵魔導砲台の射程範囲外とされる地点に展開、所定の作戦を開始する。

 モントクラウドのヘレナが指示を出す。


「敵がこちらに気づけば射程を無視して魔導砲台を作動させる! モントクラウドは敵地警戒! ドワーフは高射野戦砲の組み立て急げ!」


 ドワーフの族長であるアルブレヒトも檄を飛ばす。


「砲の組み立てをする間に初弾の準備だ! 完成次第、発射工程に入る! 弾道予測と目標位置観測は確実に行え!」


 それは時間との勝負だった。向こうがこちらに気づけば、位置的にも高い位置にあるデスウィンド側が有利なのは明白で、一刻も早く魔導砲台を破壊する必要があるのだ。観測を担当していたモントクラウド兵が叫んだ。


「敵砲台! 作動の兆候を確認!」

「デスウィンド塔基礎構造物より岩石が落とされました! 直撃します!」


 ヘレナが命じる。


「前装式野戦砲で反撃しろ! 撃てぇ!」


 組み立て式の新型野戦砲と並行して旧型の前装式野戦砲も用意されていた。これを駆使して自らを守る。熟達した砲撃にかろうじて落下岩石の破壊は成功する。


「破片に気をつけろ!」

「岩石による被害軽微!」

「高射野戦砲! 1号から4号まで組み立て良し!」

「初弾装填!」

「砲身後部閉鎖!」

「ネジ締め!」

「砲身、角度上げ!」

「方位! 角度! 照準合わせ!」


 新型砲は後部から弾頭と火薬を装填すると、螺旋ネジの構造で回転操作で閉鎖する。点火は雷汞による打撃式である。


「準備良し!」

「撃てぇ!」


 怒号と共に4発の弾丸は撃ち放たれる。美しい放物線を描きながら弾丸は4発中3発が命中、そのうち1発は魔導砲台を直撃した。


「行けるぞ! ぶちかませ!」と、アルブレヒトが叫び、

「次弾! 撃てぇ!」と、ヘレナが号令をかける。


 それからは立て続けに砲弾をデスウィンド塔に打ち込んだのだ。二〇発を超える頃には塔側からの反撃も止んだ。さらには山の形が変わるほどの攻撃を喰らい、デスウィンド塔そのものも陥落したのである。

 この段階で〝入口の3つ〟が陥落したことで攻略対象は次のダークスウォンプ駐屯地となる。


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