第47話:そして、新たな旅立ちへ「もんじゃ焼き」のような未来 (Day 180)
<ココロの日記>
12月2日 (Day 180)。
旅は、今日で終わり。
ユウタお兄ちゃんと一緒に、たくさんの場所を旅した。
もう、何も怖くない。
新しい私。
新しい旅。
これからの未来が、楽しみ。
ユウタ視点メイン
「ココロ、旅の思い出、最高のVlogにするぞ!」
俺はハンドルを握りながら、隣のココロに声をかけた。
大阪での甘い夜を終え、俺たちは軽キャンピングカー『ひまわり号』で、東京へと戻る道を走っていた。
旅は、今日で終わりだ。
約半年間の日本一周の旅。
本当に、色々なことがあった。
ココロと出会い、二人で力を合わせ、たくさんの困難を乗り越えてきた。
そして、俺たちは、恋人になった。
「……うん!」
ココロは、俺の言葉に、はっきりと答えた。
その瞳は、もう、以前のような不安や怯えはない。
未来への希望に満ちている。
「俺たちの新しい旅立ちだ!」
俺がそう言うと、ココロは、俺の手を、ぎゅっと握り返してくれた。
その温かい手の感触が、俺に、何よりも心強かった。
車窓から流れる景色を眺めながら、俺はこれまでの旅を振り返った。
旅の始まり。カーテンに閉じこもっていたココロ。
静岡で初めて食べた富士宮やきそば。
北海道の美瑛の丘で、K-1 IIを構え、真剣な眼差しで写真を撮っていたココロ。
人見知りだったココロが、旅仲間たちと笑顔で交流し、ずんだ餅を食べる姿。
そして、あの博多のラーメン屋で、俺に告白寸前のような仕草を見せたココロ。
全てが、鮮明に蘇る。
この旅は、ココロを、大きく変えてくれた。
そして、俺も。
ココロは、もう、引きこもりじゃない。
自分の才能を信じ、社会と積極的に関わろうとしている。
旅Vloggerとして、写真家として、新たな未来の目標を見つけている。
俺のVlogにも、ココロの存在は不可欠だ。
これからも、二人で、最高のコンテンツを作っていく。
ひまわり号は、東京の街へと戻ってきた。
見慣れた、でも、どこか懐かしい街並み。
旅の終わりは、少しだけ寂しいけど、それ以上に、新しい未来への期待で胸が高鳴る。
「ココロ、おかえり。」
俺がそう言うと、ココロは、俺の顔を見て、はにかんだように微笑んだ。
そして、俺の腕にそっと寄り添った。
旅を終え、軽キャンピングカーで戻ってきた二人。
手をつなぎ、寄り添いながら、互いの存在がどれほど大切かを改めて感じる。
未来への期待感を込めて、俺はココロの額にキスをした。
「これからも、ずっと、一緒だ。」
ココロは、小さな声で「……うん。」と答えた。
その瞳は、キラキラと輝いている。
俺たちの新しい旅は、今、始まったばかりだ。
まるで、東京名物「もんじゃ焼き」のように、熱くて、様々な具材が混じり合いながらも、最終的には一つにまとまる、そんな未来が待っている。
無限の可能性を秘めた、新たな旅立ちだ。
<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>
「旅の終わりは寂しいけど、二人の新しい旅立ちに感動!」
「ココロちゃん、本当に変わったね!これからも応援してる!」
「ユウタくんとココロちゃん、末永くお幸せに!」
「もんじゃ焼きのように、二人の未来も熱々でいてね!」
<ココロのSNS(X)タイムライン>
**ココロの投稿:**
旅が終わった。たくさんの景色を見て、たくさんの人に出会った。ユウタお兄ちゃんと一緒に、新しい私を見つけられた。ありがとう。 #旅の終わり #新しい私 #恋
**コメント:**
「ココロちゃん、お疲れ様でした!最高の旅Vlogをありがとう!」
「ココロちゃんの成長、本当に感動した!」
「ユウタくんとココロちゃん、これからもラブラブでね!」
「次の旅Vlogも楽しみにしてるよ!」
<ココロの心情>
旅は終わったけど、これは、新しい旅の始まり。ユウタお兄ちゃんと、これからもずっと一緒に、たくさんの景色を見て、たくさんの新しい私を見つけたい。もう、何も怖くない。
<次回予告>
(※この物語は、ここで完結となります。次回の物語にご期待ください。)




