第44話:バズからビジネスへ、「明石焼き」のように広がる未来の可能性(後編) (Day 153-160)
<ココロの日記>
11月4日 (Day 153)。
旅Vlogの新しい仕事、無事に終わった。
ユウタお兄ちゃんと一緒に、頑張った。
私の写真が、誰かの役に立つ。
嬉しい。
未来は、どんな風になるんだろう。
ユウタ視点メイン
「ココロ、企業案件、大成功だぞ!」
俺は、軽キャンピングカー『ひまわり号』の中で、ココロに満面の笑みで言った。
大手企業との全国規模の製品PR案件。
企画、撮影、編集。全てが、これまでのVlog制作とは比べ物にならないくらい大変だった。
だけど、ココロが隣にいてくれたから、乗り越えられた。
クライアントからの評価も最高だ。
「ユウタさんのVlogと、ココロさんの写真の組み合わせは、まさに唯一無二です!ぜひ、今後も継続的にご依頼したい!」
そんな言葉をたくさんもらった。
俺たちのVlogが、本格的なビジネスとして、大きな一歩を踏み出した瞬間だ。
「……うん!」
ココロは、小さく頷いた。
その瞳は、達成感と、確かな自信に満ちている。
彼女は、もう、俺の庇護対象じゃない。
対等な、ビジネスパートナーだ。
そして、それ以上に、かけがえのない、俺の恋人だ。
その夜、俺たちは、明石の街で、ささやかなお祝いをした。
再び明石焼きの老舗へ。
熱々の鉄板から立ち上る湯気。
香ばしい匂いが、食欲をそそる。
「はい、ココロ。頑張ったお祝いだぜ!」
俺がそう言うと、ココロは、嬉しそうに明石焼きを口に運んだ。
ふんわりとした生地に、プリッとしたタコ。だし汁の優しい味。
「……美味しい。」
その表情は、心から満たされている。
この明石焼きは、まるで、俺たちの未来みたいだ。
最初は、何が起こるか分からなくて、少し不安だったけど。
色々な具材が混じり合って、最終的には、温かくて、優しい味になる。
キャンピングカーに戻ると、ココロが、少しだけ、俺の隣でくつろいだ表情を見せていた。
仕事の成功を祝う夜、キャンピングカー内で酒を飲む(軽く)ココロが、少し酔って無防備になる。
その姿に、俺の理性が、また揺らぐ。
「ココロ……」
俺は、彼女の髪をそっと撫でた。
その柔らかさに、俺の心は満たされる。
彼女の頬に触れると、少しだけ、熱い。
互いの意識が最高潮に達する寸止め描写。
いけない。いけない。
そう自分に言い聞かせても、もう、理性が追いつかない。
ココロへの特別な感情は、ますます募るばかりだ。
ココロは、俺の腕の中で、安らかな寝息を立てている。
この子を、何としてでも守り抜かなければならない。
俺たちの将来。
仕事とプライベート。
どちらも、ココロがいてこそ成り立つ。
「ココロ、これからも、ずっと、一緒だ。」
俺は、そう心に決めた。
ココロ視点
旅Vlogの新しい仕事。
最初は、不安だった。
でも、ユウタお兄ちゃんが、いつも隣で支えてくれたから、頑張れた。
私の写真が、たくさんの人に見てもらえて、喜んでもらえた。
それが、何よりも嬉しい。
明石焼きは、温かくて、優しい味がした。
まるで、ユウタお兄ちゃんと私の未来みたい。
夜、キャンピングカーに戻ると、ユウタお兄ちゃんが、私の隣で、優しく髪を撫でてくれた。
その手の感触に、体が熱くなる。
ユウタお兄ちゃんも、少しだけ、顔を赤くしているのが分かった。
酔っていたせいか、いつもより大胆になれる気がした。
彼に触れたい。
もっと、彼の近くにいたい。
そんな気持ちが、心の中で、大きく膨らんでいく。
彼の体温。彼の匂い。
五感の全てで、彼を感じる。
寸止めのような、甘い時間。
それが、私にとって、最高の幸せだった。
この旅は、私に、たくさんのことを教えてくれた。
自分の才能を信じること。
社会と繋がること。
そして、ユウタお兄ちゃんと、恋をすること。
これからの未来が、楽しみだ。
旅は、いよいよ終盤。
でも、これは、新しい旅の始まりだ。
<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>
「企業案件成功おめでとう!明石焼き、最高に美味しそうだった!」
「ココロちゃんの写真の才能、マジでプロ級!これからも楽しみ!」
「ユウタくんとココロちゃん、ビジネスパートナーとしても恋人としても最強!」
「二人の未来、もんじゃ焼きみたいに熱々でいてね!」
<ココロのSNS(X)タイムライン>
**ココロの投稿:**
旅Vlog、新しい挑戦が始まりました。明石焼き、とても美味しかったです。 #明石焼き #旅Vlog #新しい未来
**コメント:**
「ココロちゃん、お疲れ様!これからも頑張ってね!」
「ココロちゃんの写真、いつも感動する!」
「ユウタくんとの関係、どうなったの!?気になる!」
「二人の未来、応援してる!」
<ココロの心情>
明石焼きは、温かくて、私に強さをくれた。旅Vlogがビジネスになる。ユウタお兄ちゃんと一緒に、新しい未来を作っていく。もう、何も怖くない。
<次回予告>
ユウタ:「ココロ、いよいよ旅もクライマックスだぜ!」
ココロ:「……博多。」
ユウタ:「そうだ!約束の地へ、最後の旅だ!」
ココロ:「……うん!」
第45話:最後の目的地、約束の「博多ラーメン」(単話)




