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第43話:バズからビジネスへ、「明石焼き」のように広がる未来の可能性(中編) (Day 149-152)

<ココロの日記>

11月2日 (Day 149)。

旅Vlogが、もっと大きな仕事になった。

ユウタお兄ちゃんと一緒に、企画を考える。

難しいけど、楽しい。

明石焼きって、どんな味がするんだろう。

私、もっと、強くなれるかな。


ユウタ視点とココロ視点を交互


「ココロ、大手企業の案件、いよいよ本格始動だぞ!」


俺は、軽キャンピングカー『ひまわり号』の中で、企画書を広げながら、隣のココロに声をかけた。

東京での打ち合わせを終え、俺たちは関西へと来ていた。

今回の案件は、全国規模の製品PR。

これまでの旅Vlogとは、比べ物にならないくらい大きなプロジェクトだ。

プレッシャーは大きい。だけど、ココロが隣にいると、なぜか自信が湧いてくる。


「……頑張る。」


ココロは、企画書に目を落としながら、小さく頷いた。

その瞳には、以前のような不安はない。

むしろ、新しい挑戦への、確かな決意が宿っている。


「最高の動画、作ってやろうぜ!」


俺がそう言うと、ココロは「……うん!」と、はっきりと答えた。

その言葉が、俺には、何よりも心強かった。


今回の企業案件は、明石焼きのPRだ。

明石焼きは、たこ焼きとは違う。

ふんわりとした生地に、プリッとしたタコが入っている。

だし汁につけて食べるのが特徴だ。

その魅力を、どうすればVlogで最大限に引き出せるか。

俺たちは、明石の街を巡りながら、企画を練った。

地元の人々との触れ合い。

明石焼きの歴史や文化。

そして、その奥深さを、ココロの「写真の感性」で切り取る。


ココロは、撮影現場で驚くべき変化を見せた。

「ユウタお兄ちゃん、もう少し、こっちのアングルの方が、明石焼きが美味しそうに見える!」

「このお店のご主人の笑顔、すごく素敵だから、アップで撮りたいな。」

彼女は、積極的に意見を出すようになった。

カメラを構えるココロの姿は、もう完全にプロの顔だ。

その集中した横顔に、俺は思わず見惚れてしまう。

そして、撮影の合間、疲れたココロが、無意識に俺の肩に頭を乗せてきた時。

その温かさに、俺の心臓は、ドクンと大きく鳴った。

いけない。いけない。

そう自分に言い聞かせても、もう、理性が追いつかない。

ココロへの特別な感情は、ますます募るばかりだ。


ココロ視点


軽キャンピングカー『ひまわり号』は、知らない街、明石を走っている。

旅Vlogが、まさかこんな大きな仕事になるなんて。

ユウタお兄ちゃんと一緒に、企画を考える。

明石焼き。

たこ焼きとは違う、ふわふわの生地。だし汁につけて食べるのが、新鮮だ。

どうすれば、この美味しさを、みんなに伝えられるだろう。


撮影現場では、ユウタお兄ちゃんと、たくさん意見を交わした。

「この明石焼き、もっと、温かさが伝わるように撮りたいな。」

「ご主人の、明石焼きへの情熱が、写真から伝わるようにしたい。」

私の言葉に、ユウタお兄ちゃんは、真剣に耳を傾けてくれる。

彼と私は、もう、ただの従兄妹じゃない。

ビジネスパートナーとして、そして、互いを意識する男女として、真剣に、一つのものを作り上げている。

それが、私には、何よりも嬉しかった。


撮影が長引き、体は疲れた。

ふと、無意識に、ユウタお兄ちゃんの肩に頭を乗せてしまった。

彼の体温が、私に伝わる。

温かくて、大きな体。

安心できる。

彼の心臓の鼓動が、トクトクと聞こえる。

それは、私にとって、最高の安堵だった。

この人となら、どんな困難も乗り越えられる。

そして、彼の隣にいると、私は、もっと、色々なことに挑戦できる。

「誰かに見られている」「演出を求められる」という経験が、私を、もっと強くしてくれた。

SNSや映像の“向こう側”の自分を意識する瞬間が、私の中で確かに生まれている。

私は、もう、ひきこもりではない。

自分の才能を信じ、社会と繋がろうとしている。

それが、何よりも、私にとっての「覚醒」だった。


夜、私たちは、明石焼きの老舗で、今日の撮影を終えた。

熱々の明石焼きを、だし汁につけて食べる。

ふんわりとした生地。プリッとしたタコ。

口いっぱいに広がる、優しい味わい。

この明石焼きは、まるで、私とユウタお兄ちゃんの関係みたいだ。

最初は、戸惑った。

でも、深く知れば知るほど、その奥深さに魅了される。

この旅は、私に、たくさんの「新しい自分」を見せてくれる。

明石焼きのように、温かくて、優しい未来が、私たちを待っている。


<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>


「明石焼き!飯テロ最高!ユウタくんとココロちゃんの企画力、半端ない!」

「ココロちゃんの写真の感性、やっぱりすごい!明石焼きに魂が宿ってる!」

「ユウタくんとココロちゃん、ビジネスパートナーとしても最強コンビ!」

「二人の絆、見ててわかる!尊い!」


<ココロのSNS(X)タイムライン>

**ココロの投稿:**

明石に来ています。明石焼き、とても美味しかったです。ユウタお兄ちゃんと、新しい挑戦をしています。 #明石焼き #旅Vlog #新しい挑戦

**コメント:**

「ココロちゃん、明石焼きの写真、最高!」

「大手企業とのコラボ、頑張ってね!」

「ココロちゃんの成長、本当に嬉しい!」

「ユウタくんとココロちゃん、応援してる!」


<ココロの心情>

明石焼きは、温かくて、優しい味がした。大手企業の案件は、難しいけど、ユウタお兄ちゃんと一緒なら、乗り越えられる。私の才能が、ビジネスとして認められる。この旅は、私を、もっと自由に、もっと強くしてくれる。


<次回予告>

ユウタ:「ココロ、大手企業との打ち合わせ、いよいよ最終段階だぞ!」

ココロ:「……ドキドキする。」

ユウタ:「俺たちの未来が、かかってるからな!」

ココロ:「……うん!」


第44話:バズからビジネスへ、「明石焼き」のように広がる未来の可能性(後編)

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