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第38話:旅の仲間たちとの再会と感謝!「ひつまぶし」が繋ぐ縁(後編) (Day 122-126)

<ココロの日記>

10月4日 (Day 122)。

旅の仲間たちと過ごした時間は、とても温かかった。

みんなに、ありがとうを伝えたい。

ユウタお兄ちゃんが、動画を作ろうって言った。

私の写真で、感謝を伝える。

それが、私にできること。


ココロ視点メイン


軽キャンピングカー『ひまわり号』の中で、私は、昨日撮った仲間たちの写真を見返していた。

ミキさん、ケンさん、マリさん。

みんなの笑顔が、画面の中で輝いている。

名古屋での時間は、私にとって、かけがえのない宝物になった。

人との繋がりが、こんなにも温かいなんて。


「ココロ、旅仲間たちに、最高の感謝を伝えようぜ!」


隣のユウタお兄ちゃんが、明るい声で言った。

「……どうやって?」

私がそう聞くと、ユウタお兄ちゃんは、自信に満ちた笑顔で答えた。

「お前が撮った写真で、最高のVlogを作るんだ! みんなへの感謝Vlogだぜ!」

私の写真で。

私が、みんなに、ありがとうを伝える。

それは、私にとって、最高の自己表現だ。

「……うん!」

私は、小さく、でもはっきりと頷いた。


その日の午後、俺たちは旅仲間たちと、感謝のVlog制作に取り掛かった。

俺が全体の構成と編集を担当し、ココロは、旅仲間たちと過ごした時間を振り返りながら、写真を選んだり、動画に添えるコメントを考えたりした。

ケンさんとマリさんは、Vlogに使う地元の人々との交流の映像を提供してくれたり、撮影に協力してくれた。

ミキも、最新のドローンを使って、Vlogのオープニングを飾る空撮映像を撮ってくれた。

みんなで一つのものを作り上げる。

それは、何よりも楽しい時間だった。

撮影中に、ココロが感謝の気持ちを伝える際に、俺の頬に不意にキスをするような寸止め描写があった。

「……ありがとう。」

ココロの小さな声が、俺の頬にかかる。

その瞬間、俺の心臓は、ドクンと大きく鳴った。

いけない。いけない。

そう自分に言い聞かせても、もう、理性が追いつかない。

ココロへの特別な感情は、ますます募るばかりだ。


夜。旅仲間たちが集まる場所で、俺たちは完成した感謝Vlogを上映した。

焚き火の炎が揺れる中、プロジェクターで映し出されるVlogの映像。

美瑛の丘で出会った頃のぎこちないココロ。

ずんだ餅をみんなで囲んだ時の笑顔。

そして、名古屋でひつまぶしを堪能する楽しそうな姿。

俺とココロ、そして旅仲間たちとの、温かい思い出が、次々と映し出されていく。


Vlogの最後には、ココロが撮った旅仲間たちのベストショットが、BGMに合わせてスライドショーで流れる。

一枚一枚の写真に、ココロ自身の直筆メッセージが添えられている。

「ミキさん、いつも明るい笑顔をありがとう。」

「ケンさん、マリさん、温かい優しさをありがとう。」

そして、最後に、ココロがVlogのカメラに向かって、小さな声で語りかけた。

「……みんなと会えて、本当に嬉しかったです。ありがとう。」

その言葉に、旅仲間たちの目には、温かい光が宿っている。

ミキが「ココロちゃん、最高じゃん!」と叫んだ。

ケンさんとマリさんも、目を潤ませている。


Vlogの上映が終わると、拍手と歓声が沸き起こった。

「ココロちゃん、本当にありがとう!」「最高のVlogだったよ!」

みんなが、温かい言葉をかけてくれる。

そして、ミキが、俺とココロの顔を交互に見て、ニヤリと笑った。

「ミキ:ねえねえ、ユウタくん、ココロちゃん。最高のVlogだったけどさ、二人、なんかあったでしょ? 次に会う時は、もっと面白い話、聞かせてよね!特に恋バナ、期待してるからね!」

ミキの言葉に、俺は思わず顔を赤くした。

ココロも、俺の腕にしがみつくように、体を寄せてきた。

その華奢な体温が、俺に伝わる。

別れの際、ココロがユウタの腕にしがみつくような仕草を見せる。

その柔らかさにドキッとし、彼女への独占欲のような感情が芽生える。


夜が更け、いよいよ旅仲間たちとのお別れの時間になった。

「また会おうな!」「旅、気をつけて!」

笑顔で、手を振り合う。

温かい絆が、心に染み渡る。


この旅は、私にたくさんの「繋がり」と「優しさ」を教えてくれた。

そして、ユウタお兄ちゃんという、かけがえのない存在を与えてくれた。

ひつまぶしのように、様々な顔を見せながら、さらに深まっていく絆。

俺たちの旅は、まだまだ続く。


<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>


「感謝Vlog、感動した!ココロちゃん、文章も写真も最高!」

「ミキちゃん、ナイスパス!ユウタくんとココロちゃんの恋、応援してる!」

「旅の仲間たちとの絆、本当に素敵!見てて温かくなる!」

「ひつまぶし、食べながらこのVlog見てる!最高の組み合わせ!」


<ココロのSNS(X)タイムライン>

**ココロの投稿:**

旅の仲間たちへ。たくさんの温かい言葉と笑顔をありがとう。みんなと出会えて、本当に嬉しかったです。 #旅の仲間 #感謝 #Vlog

**コメント:**

「ココロちゃん、ありがとう!また会おうね!」

「ココロちゃんの写真、いつも癒されるよ!」

「ユウタくんとココロちゃんのコンビ、永遠に推します!」

「次の旅も楽しみにしてるね!」


<ココロの心情>

旅の仲間たちに、ありがとうを伝えられた。私の写真が、みんなを笑顔にできた。ユウタお兄ちゃんとの絆は、ひつまぶしのように、温かくて、深い。この旅は、私にとって、最高の宝物だ。


<次回予告>

ユウタ:「ココロ、いよいよ日本縦断もクライマックスだぜ!」

ココロ:「……京都?」

ユウタ:「そう!次は京都だ!抹茶パフェ、食いまくるぞ!」

ココロ:「……楽しみ!」


第39話:日本縦断クライマックス!「京都の抹茶パフェ」と古都の誘惑(前編)

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