第37話:旅の仲間たちとの再会と感謝!「ひつまぶし」が繋ぐ縁(中編) (Day 119-121)
<ココロの日記>
10月1日 (Day 119)。
旅の途中で会った仲間たちと、名古屋での時間が始まった。
嬉しい。
ユウタお兄ちゃんも、なんだか楽しそう。
私も、もっと、みんなと話せるかな。
ひつまぶしって、どんな味がするんだろう。
ユウタ視点メイン
「ココロ、旅仲間との再会、どうだった?やっぱり嬉しいだろ?」
俺は軽キャンピングカー『ひまわり号』を停め、隣のココロに声をかけた。
中部地方での炎上騒動を乗り越え、俺たちは名古屋へと来ていた。
昨日は、東北地方で出会った旅仲間たち、ミキ、ケンさん、マリさんと再会し、夜は焚き火を囲んで語り合った。
「……嬉しい。」
ココロは、小さく頷いた。その表情には、確かな喜びが浮かんでいる。
以前のココロなら、知らない人と会うなんて、考えられなかっただろう。
この旅は、本当にココロを大きく変えてくれた。
旅仲間たちとの交流は、予想以上に盛り上がった。
「昨日は楽しかったね!ココロちゃんもユウタくんも、本当に元気でよかった!」
ミキが弾けるような笑顔で声をかけてくる。
ケンさんとマリさんも、温かい笑顔で「Vlogでいつも見てたよ!」と迎えてくれた。
ココロは、最初は少しだけ戸惑っていたが、みんなが私に、優しく話しかけてくれる。
私の写真展の成功を祝ってくれたり、Vlogでの成長を褒めてくれたり。
その温かい言葉に、ココロは、少しずつ笑顔を見せるようになった。
人見知りだったココロが、自ら旅仲間たちに話しかけ、笑い合っている。
その姿に、俺は胸が熱くなった。
その日の午後、俺たちは旅仲間たちと共同でVlog撮影に挑戦した。
今回は、名古屋の街を舞台にしたVlogだ。
情報交換。共同作業。
ミキは、最新のドローンを使って、名古屋城の空撮に挑戦している。
ケンさんとマリさんも、地元の人々との交流をVlogに収めている。
俺は、全体をディレクションしながら、ココロに声をかけた。
「ココロ、お前は、名古屋の街並みと、そこで生きる人々の姿を切り取ってくれ。」
ココロは、K-1 IIを構え、真剣な眼差しでファインダーを覗き込んでいる。
彼女の撮る写真は、いつも俺の想像を超えてくる。
彼女の「感性」は、本当に素晴らしい。
共同撮影の休憩中、俺は旅仲間たちとVlogの方向性や、SNSでの活動について情報交換をしていた。
その時、ミキが俺たちを見て、ニヤリと笑った。
「ミキ:「ココロちゃん、最近めっちゃ柔らかい顔してるじゃん。ねえユウタ、これってもう……ね?」」
ミキさんの言葉に、俺は思わず顔を赤くした。
「ユウタ:や、いや、それは……ただの家族みたいなもんだって……!」
彼は慌てて否定するけど、その言葉は、どこか自信なさげだ。
ココロは、もじもじしながら、黙って頷いたふりをして、こっそり目をそらしていた。
その無言の反応に、俺の心臓はさらにドクンと鳴る。
ココロへの独占欲のような感情が、芽生えていることを自覚する。
昼食は、名古屋名物「ひつまぶし」にした。
香ばしく焼けた鰻の匂いが、食欲をそそる。
一杯目はそのまま。二杯目はお薬味と。三杯目はお茶漬けで。
三通りの食べ方で、ひつまぶしの奥深さを堪能する。
「うめぇぇぇぇぇ!」
俺は思わず叫んだ。
「ココロ、お前も食ってみろよ。これ、マジでヤバいから!」
俺が促すと、ココロは恐る恐る一口食べる。
その瞳が、大きく見開かれた。
「……美味しい。」
か細い声だったが、その表情は、感動に満ちていた。
ひつまぶしの香ばしさと、ふわふわの食感が、ココロの心を、優しく満たしていく。
旅仲間たちと、ひつまぶしを囲んで笑い合う。
こんな温かい空間が、ずっと続けばいいのに。
夜、俺たちは、仲間たちと焚き火を囲んだ。
満天の星空の下、語り合う声。
ココロは、俺の隣で、疲れて眠ってしまっていた。
俺は、ココロの髪をそっと撫でてやった。
その柔らかさに、俺の心は満たされる。
彼女の安らかな寝顔を見ていると、俺も心が癒される。
この旅は、ココロに、たくさんの「友情」と「優しさ」を教えてくれている。
そして、俺とココロの絆も、ひつまぶしのように、様々な顔を見せながら、さらに深まっている。
<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>
「ひつまぶし!飯テロ最高!名古屋行きたい!」
「ユウタくんとココロちゃん、旅仲間とのコラボVlog楽しみ!」
「ココロちゃん、人見知り克服してる!すごい!」
「ユウタくんとココロちゃん、見ててほんわかするわ~」
<ココロのSNS(X)タイムライン>
**ココロの投稿:**
名古屋で、旅の仲間たちと共同Vlog撮影中。ひつまぶし、本当に美味しかったです。 #名古屋 #ひつまぶし #旅の思い出 #コラボ
**コメント:**
「ココロちゃん、コラボVlog楽しみにしてるね!」
「ひつまぶし、ココロちゃんの写真、美味しそう!」
「旅の仲間たちと楽しそうで良かったね!」
「ユウタくんとの関係、進展してる?(ニヤニヤ)」
「ミキちゃん、ナイスツッコミwやっぱりユウタくんとココロちゃんって…」
<ココロの心情>
ひつまぶしは、香ばしくて、とても美味しかった。旅の仲間たちと再会できて、嬉しい。ユウタお兄ちゃんの隣にいると、私は、どんな困難も乗り越えられる。この旅は、私に、たくさんの「繋がり」と「優しさ」を教えてくれる。
<次回予告>
ユウタ:「ココロ、旅仲間たちに、最高の感謝を伝えようぜ!」
ココロ:「……どうやって?」
ユウタ:「お前が撮った写真で、最高のVlogを作るんだ!」
ココロ:「……うん!」
第38話:旅の仲間たちとの再会と感謝!「ひつまぶし」が繋ぐ縁(後編)




