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第27話:東北から関東へ!東日本縦断の旅と「宇都宮餃子」の誘惑(前編) (Day 85-87)

※この作品はAI(ChatGPTなど)による構成補助を活用しています。本文・セリフ・キャラクター描写はすべて作者が監修・編集したものです。


<ココロの日記>

8月28日 (Day 85)。

東北の旅を終えて、関東へ向かってる。

道中、たくさんのお祭りがあったらしい。

見れなくて、少し残念だった。

ユウタお兄ちゃんが、隣で笑ってる。

この旅は、まだ続く。


ユウタ視点とココロ視点を交互


「ココロ、いよいよ関東へ向かうぞ!」


俺はハンドルを握りながら、興奮した声で言った。

東北での旅は、ココロの過去と向き合う、大きな転機になった。

わんこそばを完食したココロは、もう、昔の怯えた引きこもりJKじゃない。

自信に満ちた、強い眼差しをするようになった。

俺のVlogも、ココロの成長がコンテンツの核となり、さらに人気が加速している。


「……宇都宮?」


ミラー越しにココロを見ると、彼女は少しだけ不安そうに首を傾げた。

そうだよな。関東は、人が多い。

この旅が始まる前は、最も怖がっていた場所の一つだろう。


「そうだ!まずは宇都宮だ!餃子食いに行くぞ!」


俺がそう言うと、ココロの顔が、パッと明るくなった。

「……餃子!」

食い意地は、相変わらずだな。

その反応が、俺には、たまらなく可愛かった。


東北から関東への移動は、祭りシーズンが終わった直後だった。

青森のねぶた祭り、仙台の七夕祭り。

テレビでしか見たことのない、色鮮やかな山車や、煌びやかな笹飾り。

「あの祭り、もう終わっちゃったんだよな。見たかったか?」

俺が聞くと、ココロは小さく頷いた。

「……うん。ちょっとだけ、残念。」

その言葉に、俺は少し驚いた。以前のココロなら、きっと人混みを怖がって、見たいとも言わなかっただろう。

人波に押されてココロが俺に密着する場面もあったが、彼女はもう、以前のように怯えることはなかった。


昼食後、俺はスマホをチェックした。すると、以前Vlogのコメント欄に「東北地方の穴場旅館」の情報をくれたフォロワーから、DMが来ていることに気づいた。

「ユウタさん、お疲れ様です!この時期なら、〇〇温泉の旅館が、シーズンオフでかなり安く泊まれますよ。ゆっくりお風呂に入れるので、旅の疲れも取れるかと!」

なるほど、これはいい情報だ。連日の運転で、俺もココロも、体が限界に近い。たまには広いお風呂にゆっくり浸かりたい。


どうしようか、と俺は悩んだ。軽キャンピングカーでの旅は、費用を抑えるのが基本だ。だけど、ココロの疲労も、俺の疲労も、ピークに近づいている。たまには、足を伸ばしてゆっくり休ませてやりたい。そして、俺も。

意を決して、その旅館に電話をすることにした。空室状況と料金を確認し、予約を済ませる。


そして、ひまわり号に乗り込み、エンジンをかけた。ミラー越しにココロを見ると、簡易ベッドで体を丸めている。


「なあ、ココロ。今日、旅館に泊まってみないか?」

俺がミラー越しに聞くと、ココロは驚いたように顔を上げた。

「……旅館?」

「ああ。SNSのDMで教えてもらったんだけど、シーズン外れで安く泊まれる旅館があるんだって。たまには、広いお風呂でゆっくりしたいだろ?」

ココロは、一瞬迷ったようだが、やがて、小さく頷いた。

「……入る。」

その言葉に、俺はホッとした。


旅館に到着し、チェックインを済ませた。部屋は簡素だが、清潔感があり、何よりも広い。

「よし、まずはゆっくり風呂だ!」

俺はココロにそう言って、大浴場へ向かった。


脱衣所で服を脱ぎ、広々とした湯船に、足を伸ばして浸かる。

「はぁ〜、生き返るわ〜。」

旅に出てから初めて、心からリラックスできた気がした。

湯気が立ち上る中で、今日一日の旅の出来事を思い返す。ココロの成長。餃子への期待。

そして、風呂から上がり、部屋に戻ると、ココロはすでに浴衣に着替えていた。

旅館の通路を歩いていると、古びた掲示板に、剥がし忘れた花火大会のポスターが貼ってあった。

色鮮やかな花火が夜空に咲き誇る、写真。

「……花火、ここでもあったんだ。」

ココロが、小さな声で言った。その瞳は、ポスターの夜空を見つめている。

浴衣姿のココロが、ポスターの花火を見上げている。

その姿に、俺は思わず、無意識のうちにココロの肩に手が伸びていた。


旅館の浴衣に着替えたココロを見て、その艶っぽさに俺は一瞬、目を奪われた。

俺の顔が、赤くなる。

浴衣姿で、少し艶っぽい雰囲気が出ることもあった。

その度に、俺の心臓は、ドクンと大きく鳴る。

いけない。いけない。

そう自分に言い聞かせても、もう、理性が追いつかない。

ココロへの特別な感情は、ますます募るばかりだ。


ココロ視点


ユウタお兄ちゃんが、私の浴衣姿を見て、一瞬、固まったのが分かった。

なぜか、顔が熱くなる。

お兄ちゃんも顔を赤くしている。もしかして。

体が、熱い。

この旅は、私を、知らない気持ちで満たしてくれる。

彼との距離が、どんどん近づいている。

このまま、どこまで行けるんだろう。

本当の花火が見たかったなぁ。

そんな、小さな「わがまま」が、心の中で芽生えた。

浴衣姿で、少し艶っぽい雰囲気が出ることもあった。

それが、私にとって、自然なスキンシップになっていた。

彼の隣にいると、私は、どんな困難も乗り越えられる。

そして、彼との距離が、どんどん縮まっていくのを感じた。


最近、気づいたことがある。

私が、笑うことが、増えた、ということ。

旅の始まりの頃は、笑顔なんて、ほとんどなかったのに。

ユウタお兄ちゃんが、面白いことを言って、私を笑わせようとしてくれる。

私が撮った写真が、Vlogでたくさんの人に見られて、褒められる。

そんな一つ一つの出来事が、私を、少しずつ、変えていってくれた。

私が、もっと、外の世界と繋がりたい。

そう、強く思えるようになった。


旅の疲れも、もちろんある。

軽キャンピングカーでの生活は、決して楽ではない。

狭い空間での小さな摩擦もある。

でも、ユウタお兄ちゃんと一緒だから、乗り越えられる。

「ココロ、疲れてないか? 無理しなくていいからな。」

彼が、いつも、私を気遣ってくれる。

その優しさが、私を、もっと強くする。


明日からは、いよいよ宇都宮だ。

宇都宮餃子。

どんな味がするんだろう。

楽しみ。


<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>


「東北縦断お疲れ様!祭り、最高だった!」

「ココロちゃんの浴衣姿、眼福でした…!ユウタくん、ナイスアングル!」

「二人の絆、深まってるね!これからも旅の様子、楽しみにしてます!」

「宇都宮餃子!飯テロ期待!」

<ココロのSNS(X)タイムライン>

※第27話時点では、まだ投稿を再開していないため、コメントは表示されません。


<ココロの心情>

東北から関東へ。たくさんの祭りを見た。見れなかったけど、ちょっとだけ残念だった。ユウタお兄ちゃんの隣にいると、私は、もっと自由に、自分を表現できる気がする。宇都宮餃子。新しい場所で、新しい私に、出会えるかな。



<次回予告>

ユウタ:「ココロ、宇都宮餃子、食いまくるぞ!」

ココロ:「……楽しみ。」

ユウタ:「食レポも、頑張ってくれるよな?」

ココロ:「……え!?」


第28話:東北から関東へ!東日本縦断の旅と「宇都宮餃子」の誘惑(中編)


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