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ひきこもりJK、バズ旅で世界と恋に出会う  作者: 五平


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第25話:引きこもりの過去と、向き合う勇気!「わんこそば」の先にある希望!(中編) (Day 79-81)

<ココロの日記>

8月22日 (Day 79)。

ユウタお兄ちゃんに、話した。

あの場所のこと。

辛くて、苦しかったこと。

でも、ユウタお兄ちゃんは、全部受け止めてくれた。

優しい。

私、もっと、強くなれるのかな。


ユウタ視点メイン


軽キャンピングカー『ひまわり号』は、東北の街をゆっくりと走っていた。

昨日の夜、ココロは俺に、引きこもりになったきっかけを話してくれた。

SNSでの過剰な共感疲労。

そして、中学校での人間関係のトラブル。

いじめ。

俺の胸は、締め付けられるような思いでいっぱいになった。

あんなに小さな体で、ココロは、これまでずっと一人で、その苦しみを抱え込んできたのか。


「ココロ、辛いこと、話してくれてありがとう。」


俺がそう言うと、ココロは、まだ少し涙目で、俺の顔を見上げた。

「……うん。」

か細い声だったが、その瞳には、少しだけ、安堵の色が浮かんでいるのが分かった。

あの時、俺の胸に顔を埋めて、震えていたココロ。

あの子を、もう二度と、一人にはしない。

そう、強く心に誓った。


「その公園って、今から向かう、わんこそばの近くにあるんだよな。」


俺がそう言うと、ココロの体が、ピクッと反応した。

わんこそば。

それは、ココロが、過去と向き合うために選んだ、小さな「挑戦」だ。

彼女は、まだ躊躇している。

無理もない。

過去のトラウマに、再び向き合うのは、想像を絶するほど辛いことだろう。


「ココロ、もし、やっぱり無理だと思ったら、いつでも言ってくれ。引き返すから。」


俺は、ココロの肩にそっと手を置いた。

彼女の体が、一瞬、強張る。

長らく他人との接触がなかったココロにとって、俺の不意の接触は、まだ慣れないのだろう。

でも、ココロは、その手を振り払うことはなかった。

むしろ、ゆっくりと、俺の体にもたれかかってきた。

華奢な体温。微かな震え。

その全てが、俺に、ココロを守りたい、という衝動を掻き立てた。


ココロ視点


ユウタお兄ちゃんの腕の中にいると、あの時の、凍りつくような恐怖が、少しだけ、薄れていく気がした。

彼の大きな手が、私の頭を優しく撫でてくれる。

その温かい手の感触に、私は、自然と体を預けてしまう。

彼から香る、太陽の匂い。

それは、私にとって、最高の安心感だった。

この人は、私を、決して傷つけない。

そう、確信できた。


私は、これまで、誰にも話せなかった、過去の辛い出来事を、ユウタお兄ちゃんに全て打ち明けた。

学校でのいじめ。

SNSでの誹謗中傷。

誰も信じられなくなったこと。

心が、どれだけ深く傷ついたか。

言葉にする度に、あの時の苦しみが蘇る。

でも、ユウタお兄ちゃんは、何も言わずに、ただ、じっと私の話を聞いてくれた。

時には、私の涙を、そっと指で拭ってくれた。

彼の優しい眼差しが、私を包み込んでくれる。

それが、私に、過去と向き合う勇気を与えてくれた。


この旅は、私にとって、ただの観光じゃない。

私自身を取り戻すための、回復の旅だ。

ユウタお兄ちゃんが、私に、そう教えてくれた。

彼が隣にいてくれるなら、私は、もっと強くなれる。

あの、公園。

そして、わんこそば。

それが、私にとって、過去との「決別」の場所になる。

そう、信じたい。


ユウタ視点


ココロの辛い過去を聞いて、俺は、彼女を支える決意を新たにした。

彼女のトラウマを理解し、その痛みに寄り添うこと。

それが、俺にできる、一番大切なことだ。

ココロの表情は、まだ不安の色が濃い。

だが、その瞳の奥には、確かに「希望」の光が宿っている。

わんこそば。

それは、ただの食べ物じゃない。

ココロが、過去の自分に打ち勝つための、大きな象徴だ。

俺は、ココロの肩を抱き寄せ、優しく囁いた。

「ココロ、大丈夫だ。俺がついてる。どんなことがあっても、俺が守ってやる。」

彼女の体が、俺の腕の中で、安堵したように、ふわりと力を抜いた。

その温かさに、俺の心は満たされた。

この旅は、俺とココロの、新しい未来を切り開くための旅だ。

わんこそばの先に、ココロの、そして俺たちの、希望がある。


<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>


「ココロちゃん、過去を打ち明けたんだ…泣いた」

「ユウタくん、本当に優しいお兄ちゃんだね!感動した!」

「わんこそば、ココロちゃんが挑戦するのかな?頑張って!」

「二人の絆、どこまでも深まっていくね…」

<ココロのSNS(X)タイムライン>

※第25話時点では、まだ投稿を再開していないため、コメントは表示されません。


<ココロの心情>

過去の傷は、まだ癒えない。でも、ユウタお兄ちゃんが、私を支えてくれるから、私は、過去と向き合う勇気をもらった。わんこそばは、私にとって、新しい自分になるための、大きな一歩。



<次回予告>

ユウタ:「ココロ、いよいよ、わんこそばの挑戦だぞ!」

ココロ:「……頑張る。」

ユウタ:「よし!最高のVlog、撮ってやろうぜ!」

ココロ:「……うん!」


第26話:引きこもりの過去と、向き合う勇気!「わんこそば」の先にある希望!(後編)

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