第11話:K-1 IIが欲しい!少女の初めての「わがまま」と「小樽ガラス」の煌めき! (Day 35)
※この作品はAI(ChatGPTなど)による構成補助を活用しています。本文・セリフ・キャラクター描写はすべて作者が監修・編集したものです。
<ココロの日記>
7月9日 (Day 35)。
今日は、札幌から小樽へ向かう。
車窓から、キラキラしたものがたくさん見えた。
私の写真が、誰かの心に届いた。
もっと、伝えたい。
もっと、見たい。
それが、私の、初めてのわがまま。
ココロ視点メイン
軽キャンピングカー『ひまわり号』は、札幌市内を抜け、小樽へ向かっていた。
窓の外の景色は、さっきまでよりも、少しだけ海に近い。
私は、ユウタお兄ちゃんから借りたスマホで、美瑛の丘で撮った自分の写真を何度も見返していた。
SNSでの反響。たくさんの「いいね」や、温かいコメント。
嬉しい。
心が、じんわりと温かくなる。
でも、どこか、満足できない気持ちが残っていた。
もっと、綺麗に撮れるはずなのに。
もっと、この感動を、伝えたいのに。
スマホの画面越しでは、どうしても伝えきれない「何か」がある。
内なる欲求が、心の奥底で、小さく、でも確かに芽生え始めていた。
車窓から、小樽の街並みが広がり始める。
特に目を引いたのは、運河沿いに並ぶ、ガラス細工の店だった。
ショーケースの中には、様々な色や形をしたガラスの置物や、ランプ。
キラキラと光を反射して、まるで生きているみたいに輝いている。
吸い込まれるように、私はその輝きに、視線を奪われた。
私みたいに、壊れやすいのかな……。
繊細で、触れたら壊れてしまいそうで、少しだけ怖い。
でも、光を捉えて、こんなに輝けるんだ。
まるで、私の心みたいに。
そう思ったら、なんだか、胸の奥が、ぎゅっと締め付けられる気がした。
「ココロ、次はどこ行く?何か撮りたいものあるか?」
ユウタお兄ちゃんの声が聞こえた。
私の視線が、ガラス細工に釘付けになっているのを見ていたのだろうか。
私は、一瞬躊躇した。
自分の「わがまま」を言うなんて、生まれて初めてのことだ。
でも、この気持ちは、もう、抑えきれなかった。
私は、意を決して、顔を上げる。
そして、か細い声で、でも、はっきりと口にした。
「……ユウタお兄ちゃんと同じ、K-1 II。」
ユウタお兄ちゃんの顔が、驚きで見開かれた。
しばらくの沈黙。
その沈黙が、私には、とても長く感じられた。
怒るかな。呆れるかな。
そんな不安が、胸を締め付ける。
「K-1 IIか!
本気か? よし、分かった。じゃあ、買いに行くか!」
次の瞬間、ユウタお兄ちゃんの顔が、パッと明るくなった。
満面の笑み。
私の「わがまま」を、彼は、受け入れてくれた。
それどころか、まるで自分のことのように喜んでくれている。
驚きと、そして、何よりも、嬉しい気持ちが、私の心を満たした。
体が、ふわりと軽くなるような気がした。
二人は、小樽の街を通り過ぎ、札幌市内の家電量販店へと向かった。
店内は、たくさんの人で賑わっていた。
たくさんの、知らない人たち。
一瞬、体が固まる。
でも、ユウタお兄ちゃんが、私の手を、そっと引いてくれた。
その温かい手の感触に、少しだけ、安心できた。
カメラやレンズが並ぶコーナー。
私は、吸い寄せられるように、K-1 IIのコーナーへ。
ショーケースの中に収められた、真っ黒なボディのK-1 II。
プロが使うような、本格的な一眼レフカメラだ。
恐る恐る、手を伸ばし、触れてみる。
ずしりとした重み。
ひんやりとした金属の感触。
その一つ一つが、私の心を、高鳴らせる。
「ほら、試しに俺を撮ってみろよ。」
ユウタお兄ちゃんが、楽しそうな声で言った。
私は、K-1 IIを両手で持ち、彼にレンズを向けた。
ファインダー越しに、ユウタお兄ちゃんの顔をじっと見つめる。
その真剣な瞳に、彼は少しだけ、身じろぎした。
普段、Vlogを撮る時に見せる、真剣な表情。
私の視線は、彼の顔から、背景に広がる店の明かり、そして、彼自身の表情へと移っていく。
今まで、スマホでは捉えきれなかった、光の具合。
彼の笑顔の奥にある、旅の疲れや、私への気遣い。
それが、レンズ越しに、鮮明に見えてくるような気がした。
カシャッ。
シャッターを切る音が、心地よく響いた。
「なんだ、そんなに嬉しいのか?」
ユウタお兄ちゃんが、私がK-1 IIを嬉しそうに抱きしめているのを見て、声をかけてきた。
私は、小さく、でもはっきりと頷いた。
そして、無意識に、彼の腕にすり寄るような仕草を見せた。
ユウタお兄ちゃんの顔が、一瞬で赤くなるのが見えた。
「あ、いや、そんなに喜んでくれると、俺も嬉しいけど……」
慌てたような彼の声。
私の体から、じんわりと熱が広がっていく。
羞恥心と、そして、もっと彼の近くにいたい、という、小さな、でも確かな感情。
カメラを購入後、再び小樽へ。
今度は、小樽運河沿いのガラス工芸品店を訪れた。
店内には、さっき車窓から見た、キラキラしたガラス細工がたくさん並んでいる。
私は、一つ一つ、手に取って、じっと見つめた。
透明で、繊細で、すぐに壊れてしまいそうなのに、光を浴びて、どこまでも煌めく。
「……綺麗。」
今度は、少しだけ自信を持った声で、そう呟いた。
私の心も、きっと、この小樽ガラスみたいだ。
繊細で、傷つきやすいけど、光を捉えることで、こんな風に、輝ける。
ユウタお兄ちゃんは、そんな私の表情を見て、優しく微笑んでいた。
彼の目には、私の心の扉が、大きく開かれつつあるのが見えているのだろう。
この旅は、私に、新しい世界と、そして、新しい私を、見せてくれる。
<ユウタのVlog再生画面のコメント欄>
「ココロちゃん、ついにK-1 IIデビューか!?激アツ展開!」
「あのカメラ、プロが使うやつだろ?ユウタくん、太っ腹すぎ!」
「小樽ガラスの美しさとココロちゃんの感性がリンクする…泣ける!」
「ユウタくん、ココロちゃんの才能引き出すのほんと上手いよな!」
<ココロのSNS(X)タイムライン>
※第11話時点では、まだ投稿を再開していないため、コメントは表示されません。
<ココロの心情>
私の「わがまま」を、ユウタお兄ちゃんが受け入れてくれた。新しいカメラは、私の世界を、もっと鮮やかに見せてくれる気がする。壊れやすいと思っていた心が、小樽ガラスみたいに、光を浴びて、輝き始めている。私、もっと、強くなれるのかな。
<次回予告>
ユウタ:「よし、ココロ! そのK-1 IIで、もっと最高の写真、撮りに行こうぜ!」
ココロ:「……あの、場所?」
ユウタ:「ああ。次は美瑛の、あの場所だ!」
ココロ:「……うん!」
第12話:北の大地を駆けるひまわり号、そして「夕張メロン」の甘い別れ(前編)!




