【D編・昴視点】
※随時更新
俺(宮代昴)
2050年の東京に暮らしていた成年間近な魔法使い。
「読み」と「顕し」の二つの魔法を生まれ持っているほか、魔法使い用の専用デバイスであるEAPを自在に操って、人工の魔法である「チル魔法」も使いこなす。
誉れ高き大魔法使いの「宮代笙真」の一番弟子。
「明かし」の魔法使いである宮代家主催のレセプションが行われる高級ホテルの警備中に、爆弾テロを止めるため、全力を尽くそうとした結果、過去に飛ばされた上、レベッカお嬢様の身体から抜け出せなくなってしまった。
しかも、俺が飛ばされたのは、ただの過去ではなく⋯⋯。
ポーリャ・“ツェツァ”・スヴェトラーナ
レベッカお嬢様の姿でいる間、俺が使うことになっている偽名。
元ネタは、俺の幼馴染である「小鳥」がぬいぐるみに名前をつけるのと同じ勢いでEAPにつけた個体識別名。
笙真
俺の先生である宮代笙真と同じ名前に外見とそっくりな魔法を持つ十四歳の魔法使い。アルビノの白い鼠に変身する。レベッカの身体にいる俺に魔法を教えてくれているけれど、とてつもない皮肉屋で、俺に対する扱いは冷たい。
ペギー(マーゴット・アデリー)
年齢が五歳増える《鳥》の秘薬を服用した魔法使いの女の子。俺より一つ年上の十八歳。秘薬の影響で、肉体年齢は二十三歳らしいけど、童顔だし「スレンダー」な身体つきなので、俺に言わせれば十八歳にしか見えない。きれいな金髪に、菫色の目をしたクール系の美人だけど、ドジなところがある。言葉遣いがあんまり女の子っぽくはない。《鳥》の血を引いているらしいけれど、俺は彼女が変身したところをまだ見たことがない。
レベッカお嬢様
(レベッカ・ルキーニシュナ・ペトロワ)
年齢が五歳になる《鳥》の秘薬を服用した魔法使いの女の子。本当は、笙真と同じくらいの年頃で、ペギーは彼女に仕えているんだって。赤狐に変身する。この子のせいで、俺まで泣き虫になってしまっている。腰まである銅色の髪と鶸色の目を持っていて、可愛い見た目をしている。
知恵先生(出水知恵)
笙真の魔法の師匠で、この人も「読み」の魔法を使う。弟子の笙真と違って、良識的な大人の魔法使い。笙真には手を焼いているようだ。
宮代統
レベッカお嬢様と心中したと噂されている、「明かし」の魔法使いの青年。笙真の親友。彼と同じ読み方の名前のせいで、俺は本名を名乗れない。ペギーとは恋人同士みたい。