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魔法少女と〇△✖

銀座の戦闘現場からすぐのところに私の家はあった。勝鬨にあるタワーマンションの二十階だった。

なんでこんな分不相応なところに住んでいるかと言うと親が金持ちだからだ。所謂お坊ちゃまなのだ。ただあまりそのことは言いたくないし実際ほんとに親しい友人しか知らない。土地と金があれば就職する必要ないくらいの生活ができる。いろんなものに不自由したことはなかった。ここのタワマンのオーナーだって似たようなものだろう。だが稼業を継がず家を出た。最初の就職は失敗して辞めてしまったので今が二社目だ。

もう時間は遅いが軽くなにか食べてもらおうと思いミートソースパスタを作っていた。肉の味で全て決まるのである意味簡単だ。あとはサラダとポタージュスープを添えて出した。

「めちゃめちゃ旨いじゃん。決めた、学校もわりと近いし明日から毎日ここ来る」美麗がとんでもないこと言い出した。亜紀がめちゃめちゃ困った顔をしてるので、彼女がキッチンに来た際に追い返すから大丈夫だと伝えておいた。

「あんまりイチャイチャ見せつけられると余計になんとかしたくなるんだよなあ」美麗はしつこかった。

「お湯溜めといたから風呂入ってきなさい。けっこう大変だったろ」どっちが先にするかは話し合って決めなさい。

「わたしのが朝出るの早いし先いただいちゃいますね」亜紀が先に入った。

リビングには美麗と私二人になった。ここは亜紀の彼氏としてビシっと言っておかねば。と思ったがまず確認すべきことがあった。

「美麗はうちのバイト決めたのか」さっきノリノリでイービルを倒していたが時間も遅いし中学生には厳しい仕事だ。無理はして欲しくない。

「やるぜ。けっこう楽しかったしうち夜遅くなっても親が何も言わねえし」この男言葉直して置かないと美麗はこの先苦労するぞと思いながら契約書にサインさせた。

「あと亜紀とのことなんだが仲良くして欲しい。彼女は二年前両親を亡くしていてけっこうナイーブなんだ。私程度の男ならこの先いくらでも見つかるからさ」書類のチェックしながら話していたら美麗に突然キスされた。

「馬っ鹿、何しやがる!」亜紀には絶対に気付かれちゃいけないので小声で叱った。美麗はベーしながら風呂の支度に行った。

ハーレム展開とか地獄でしかないだろう。あっちもこっちも気を遣える訳がない。

亜紀が風呂から出て来た。私のジャージを着てる亜紀はなんか彼女っぽさが増して見えていい。

「これお借りします。今度洗って返しますから」と言うのでうちは全自動だから放り込むだけで洗濯終わるからその必要はないよと答えた。すると亜紀も突然キスしてきた。

!?

「わ、わたし帰りますね」亜紀が言うので全力で釈明した。口紅で美麗とのことがバレた。

「誤解なんです聞いてください。さっき書類を見ながら喋ってる時に無理やりキスされたんだ。隙があったと言えばそうなので謝ります。亜紀と別れたくないです心の底から。だから帰らないで」

「彼女なんなんですかね。人の彼氏にキスするとかどうかしてます」亜紀が怒っていた。

ちょっと外で話そうか。私は都会の夜景が見えるベランダに誘った。

「綺麗ですねここ素敵です!」亜紀は興奮気味に喋った。

「金持ちの親にこれだけは感謝かな。後はそんなにいいことなかったし」本当のことを言った。機嫌を直して景色を眺める彼女がいた。私は都心の景色を眺める亜紀の横顔を幸せな気持ちで眺めた。

「美麗は年上の男に憧れ抱いてるだけなんだよきっと。同い年の亜紀の彼氏だってことも妬ましいのかも。でも私の気持ちは変わらないから安心して」こくりと頷いた亜紀が色っぽかった。

「また見せつけてくれやがる。さっき釘刺しておいたってのに」亜紀が本気で殴り掛かろうとしたので制止して美麗に頭を下げた。

「見せつけてるように見えたなら謝ります。職場では極力避けたいと思う。でも亜紀のことを愛しているのでその邪魔だけはしないでください。お願いします」チッと言って彼女はリビングに戻って行った。見せつけたことではなく彼女が私に一目惚れしていたとしても私の態度は変わらないから。ちょっと波乱の夜が更け私たちは就寝することにした。

朝になると私が作ったフレンチトーストを食べ亜紀がまず出て行った。もう一人は出て行く素振りがないのだがいったい。

「どっか遊びに行こうぜ。どうせ俺は休みだし」私服の美麗は言った。

「残念ながら私は仕事だ。うちの会社は昼出勤だけどな。ところで美麗はなんで学校に行かないんだ。魔法少女って言ったら普通学校通ってるものだろう」

「昨日勧誘されたばかりなのに無茶いうなよ。不登校に付いては俺と付き合ってくれたら教えるぜ」

「私には亜紀しか見えない。オーナーに曾孫見せてやらなきゃだしな」驚愕の顔でこっちを見ながら

「お前らもうヤッてんのかよ!信じられねえ」盛大に勘違いされたがその気持ちがないではなかった。

「不登校のことは肉親じゃないんだからまあいいや。実は私の仕事は魔法少女の学習指導なんだ。そこに中二用中級ドリルあるからやってみてくれないか」美麗に手渡し自分は身支度をした。

「ほらできたぞ」美麗が言うから戻ると8割方出来ていた。偏差値60と言ったところか。美麗は不登校者によく見られる低学力ではなかった。今から頑張らせれば一流大学も夢じゃない。

「わかった。これだけ出来るなら学校に行く必要はないな。勉強足りない分は見てあげるから出来る限りうちの会社来なよ」美麗は驚いた顔をしていた。恐らく学校に行けって言う大人が大半だからなんだろう。私の考えでは特に公立中学なんてライオンとリスを一緒の檻に入れた動物園だ。危険なだけで行く価値などゼロだ。それが楽しいって奴らだけ行けばいい。社会性?あの猛獣どものコミュ力が社交性って言うのなら誰ともかかわらない方がましだ。

「お前って見掛けによらずひねくれてるのな」美麗は言った。私は事実を言ったまでだと伝えた。

「お前も大学生なればわかる。だから勉強だけはしろよ」


のんびりと支度してると美麗がなにやら眺めている。昨日の亜紀の学習帳だった。

「お前の彼女やばいだろマジ。ぜってー釣り合ってないってお前ら」

「個人情報を勝手に見るのは犯罪だぞ美麗。たとえ少々学力に差があっても亜紀には私にない社交性がある。釣り合ってないなんてことないよ」

少し疑問なことがあった。彼女の両親は優秀な学者だと聞いたからだ。忙しくて娘を放って置いたから勉強が苦手になったのかそれとも別の理由があるのか。本人に聞くのは酷なのでオーナーに聞こう。

「俺と一緒なら釣り合うって。ちょっと勉強すりゃあ追いつきそうだしな。悪いこと言わないから俺にしとけって」美麗は本当にしつこいな… この情熱を他の男に向ければ私なんかより上の男と付き合えるだろうに。まだ14才の少女の言葉に振り回されてちゃいけない(自分の彼女については例外だけど)


「そんなことよりさ、魔法少女が本名ってなんかまずいよね。美麗なんか考えてくれないかな。もちろんバイト代出るぞ」美麗は技名付けてたくらいだから亜紀よりこういうのには向いてるかも知れない。

「あと実はもう一人仲間欲しいんだよ。なんか魔法少女っぽい子居たら教えてくれよ」スカウトより推薦のがいい可能性もあるし」美麗はうんうんと頷いた。


美麗は結局会社まで付いて来た。不登校でもあまりやることはないらしい。

「ちょっとそこの部屋で変身してみてくれないか」私は亜紀と比べてみたくて美麗に頼んでみた。

「どうだ。格好いいだろうってお前何エロい目で見てるんだよ。ロリコンか」私は頷いた。

学生時代は普通に同級生と付き合ったがどうもうまく行かず半年以内に全員と別れた。亜紀とは永遠に続く気がしたのでロリコン疑惑は十分にあるのだ。

「俺もあいつも10年したら今のお前と同じだからな」美麗が冷ややかな目でというか蔑みながら言った。お前らは年を取らないと力説したら本当に可哀そうな人を見る目になった。

今日は午前授業ということで亜紀は2時までにはこっちに来る。美麗と同じ部屋で変身してもらおう。

違うな。これは私の部屋に呼んだ時にしてもらえばいいじゃないか。名案が浮かんだ。


昼食はピラフとソーセージにした。野菜はザワークラウトで。育ち盛りの二人はけっこうがつがつと召し上がってくれる。料理人としてはありがたいことだ。食事が終わったら学習指導だが二人の学力に差があるので交互に教えていくことにした。


「二人ともお疲れ様でした。本日の授業はここまでです。実は今夜イービルは出ないそうなのでこれで終わりだけどいいかな。2時からバイト代付けて置くので」二人は顔を見合わせ嬉しそうだった。けっこう単純なもんだ。諍い合うってことももうないだろうな(ロリコン疑惑で)

「あの勝鬨のお部屋行ってもいいですか、仕事終わるまで待ってますから」書類の整理をしていると亜紀は小声で言った。お互い一人暮らしだからいいに決まってる。すぐにOKと答えた。


「ただいまー」亜紀が居るので声に出してみた。

「おかえりなさい」彼女がぱたぱたと玄関に走って来た。感動で涙が出そうだったが美麗のロリコン発言のせいで素直に喜べなかった。私は断じて亜紀がJCだから好きなんじゃない。お婆さんになっても愛し続けるぞ。

「って何その写真」おもむろに置いてあった亜紀のスマホ待ち受け画面を見ると変身した姿だった。この部屋で変身してただなんてなんて勿体ないことしたんだ。仕事なんて放って帰ってくれば良かったと後悔した。

「自撮りじゃなくて撮ってあげようか写真」と危険極まりないことを亜紀に提案した。

「いいんですか。お願いします」笑顔が眩しすぎていかがわしいことを考えていた自分を罰したい気分だった。

上からハロウィン帽みたいな紫帽子、上は生地が薄い白のノースリーブシャツ(と水色ブラジャー)、下は青いミニスカ(と宙飛ぶと丸見えな水色ぱんつ)と水色ソックスと蒼い靴。

…撮影中ずっと勃起してたんだが間違いなく亜紀に見られたぞこれは。夢中になって撮ってたんで常識とか完全にどっかに飛んで行ってしまわれた様子。言い訳を探さなくては変態ロリコン彼氏確定でやがて破局を… とか考えてたら亜紀が近づいて来た。


「触ったりしたいですよね秀樹さん」

!?

「いやあ、そんなことある訳… すいませんあります。軽蔑していいよ」

「いえいえ、その、普通のことだと思います。秀樹さん大人の男性でいらっしゃいますし」

「この格好がお好き…なんですよね」うんそう。バレてた完璧に。

「じゃあ今日は寝るまでこの格好でいますので」うん?それってずっと私のワタシが興奮しっぱなしになるってことでは?冷や汗すら出て来た。

「そういえばこの格好になる前って制服とか私服じゃない。変身したらなくなっちゃうんだよね」

「そうですよね。不思議です」話題を変えて下半身を収めた。

夕飯の支度は亜紀がしてくれたので食器を洗っていたら彼女がわたしの後ろでピタッと止まった。ん、と思っていたら柔らかく暖かい感触がした。

「亜紀ありがとう。とても嬉しいよ」素直に感謝を述べた。エッチなことはとても自然で普通のことなのに彼女がJCだと言うことで過剰に反応したり隠そうとした。条例で禁止されてたりするけどあれは犯罪防止うんぬんで本来はいけないことではないのだ。亜紀を自分のベッドに連れて行き寝かせた。亜紀が目を閉じたのでゆっくりとキスをする。首にもごく軽くキスしながらノースリーブを少し前に引っ張り中を覗き込んで水色のブラをまじまじ見た。すると我慢できなくなりブラの上から両手で胸を触った。お腹から下に手を這わせるとスカートのホックを外しチャックを下げ脱がせた。水色のパンツがかわいかった。パンツの上から大事なところに指を辿って大事なところを優しく何度も撫でてあげたら亜紀は声を出してイッてしまった。

その後亜紀に先にお風呂に入ってもらいその後私が入った。

一緒のベッドで寝ることにしたが今度は何もしなかった。時間はたっぷりあるのでゆっくりと関係を深めていけばいい。





























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